猫にはドライフードだけ与えていればいいの?良い点と悪い点、与え方について
2017/04/09
猫の主食となっているドライフード。普段はカリカリと呼ぶことのほうがうちでは多いです。
ドライフードは値段が安く保存がきくため、1日中お皿に出していても大丈夫なところが非常に便利です。
そんな猫の体を内側から支えているドライフードについて、どんな役割をしているのかをまとめました。
ドライフードの良い点悪い点、また、ベストな与え方についてをご紹介します。
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ドライフードとはどんな食べ物?
ドライフードはカリカリなどとも呼ばれる食べ物です。
日持ちもする上に値段も安く、非常に栄養価バランスに優れているので、現在、猫の主食となっています。
しかし、ドライフードが一般的になったのはここ20年ほどのことで、一昔前まではウェットタイプのフードが主流でした。
昔は今のドライフードのような物はなく、ウェットタイプのフードや手作りご飯を与えるしか、選択肢がありませんでした。
現在のドライフードができて広く猫が食べられるようになり、猫の平均寿命は8歳ものびたことがデータで証明されています。
猫にとっても飼い主にとってもドライフードはもはや必要不可欠な存在で、猫の健康を支えていく総合栄養食なんです。
ドライフードの良い点
完全栄養食である
ドライフードがここまで普及した理由は、「完全栄養食」と記載されているドライフードと水さえ与えていれば、猫は生きられるという点です。
毎日それだけ与えていればいいのですから、お世話が簡単ですよね。
保存も効くため、カリカリを出しっぱなしにしていても数日以内なら問題ありません。
現在はドライフードの中にもダイエットタイプ、尿路結石などの治療用フードなど、さまざまな種類があります。
価格が安い
ドライフードは価格が安く、5キロで498円~などの激安フードも売られているほど、その価格自体が割安です。
猫缶は安くても一缶60円ほどはするので、お金のことを考えるとどうしてもメインの餌はドライフードになることが多いです。
価格が激安な分、粗悪品も多いので、あまりに安すぎるフードは選ばないようにしましょう。
できれば中価格帯より上のフードが安全性が高いです。
腹持ちがいい
ドライフードは米や小麦、とうもろこしなどの穀物類が50パーセントほど含まれており、非常に腹持ちがいいです。
ドライフードとウェットフードを同じ量で比べると、カロリーはドライフードのほうが2倍多く取れます。
そのため肥満になる場合もあるので、ダイエット中の猫にはウェットフードを与えるのが効果的です。
歯石が残りにくい
ウェットフードはその柔らかさから、どうしても食べかすが残りやすく、歯石が残ってしまいます。
しかしドライフードは固いため、歯石になりにくく、歯も噛むため丈夫になります。
ただ、ほどんどの飼い主は猫に歯磨きをする習慣がないので、どちらにしても3歳以上の猫は8割が歯周病にかかっているというデータがあります。
歯周病は進行すると、体の全身に流れ心臓病、腎臓病などを引き起こします。
他にも、口があまりに痛いためご飯が食べれなくなってしまうこともあります。
ドライフードの欠点
水分量が少ない
ドライフードは水分量が10パーセント以下のものを指し、非常に水分量が少ないのが特徴的です。
この、水分量が少ないということが、ドライフードの最大のデメリットです。
猫の先祖リビアヤマネコは砂漠に住んでいて、水が少ない過酷な環境化で生活していました。
その名残が今の猫にも残っており、猫はあまりたくさんの水を飲まなくても生きられるエコな体の仕組みになっています。
しかし、それがドライフードの弱点で、猫は自分の体が水不足に陥っていても、気が付くことができません。
水分量が少ないドライフードばかり食べていて、水をあまり飲まないと、尿路結石や膀胱炎、慢性腎不全など重大な病気を引き起こしてしまいます。
ドライフードの含む水分量を高くすればいいのですが、水分量が13パーセント以上になると、カビが発生しやすく、長期保存することができなくなります。
安価で扱いやすいドライフードを、たくさんの人たちが使っていくためには、ドライフードの水分量は上げることができないんですね。
おいしさではウェットフードに負ける
ウェットフードを与えたら、カリカリを食べなくなる猫がいます。
これは、ウェットフードに含まれる水分量の多さが猫が本能的に気が付き、体内に取り入れたいため、などの説もあります。
しかし、最もな理由は、ただウェットフードの味がおいしいからです。
ウェットフードはドライフードと違い、小麦や米の使用量が少なく、肉や魚などの素材本来のおいしさをぎゅっと閉じ込められており、そのため風味が豊かです。
猫は食べ物を認識するとき、匂いによって食べ物を確認します。
また、猫が本来狩猟して食べる餌は、ウェットフードのほうが触感や味が近いです。
色々な理由から、猫はどうしてもカリカリよりウェットフードが好きになってしまいます。
カリカリを食べなくなって困った!というときは、以下の方法を試してみましょう。
粗悪品を選んでしまうと大変
ドライフードは、ウェットフードよりも粗悪品が多いと感じます。
猫缶はある程度高級感を重視しているものが多く、穀類やミートミール(動物の肉や骨や内臓)などの猫にとって有害成分が含まれている比率が少ないです。
カリカリは普段から猫に与えるメインの餌として、これは飼い主によって異なりますが、メインの餌だからこそ、安全で質の高いものを与えよう。
メインでたくさん食べるからこそ、費用を抑えるために安い餌を買おうという人も多いです。
粗悪なカリカリを選んでしまうと、腎臓病や腎臓病、ガンなど病気のリスクを高め、栄養バランスが崩れ肥満に、アレルギー体質などを引き起こします。
スーパーで激安で売られているものなどは、ほとんどよくないものばかりなので、ある程度の質を重視することが、猫が元気に長生きする秘訣になります。
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ドライフードだけ与えていればいいの?
ドライフードは完全栄養食で、それと水さえあれば猫は栄養バランス的にも、健康に生きていけます。
それでは、ドライフードだけあげていればいいの?というと、そうではありません。
もっとも猫にとってベストな餌の与え方は、ドライフードとウェットフードを半分ずつの割合で与える方法です。
この理由は、猫がとてもかかりやすい病気として、水不足に陥ることによる尿路結石や腎臓病などの心配があるためです。
とくに8歳以上の老猫になると、猫はもともと水をあまり飲まないため、水不足に陥ります。
猫が水を飲まない時の対処法は以下のページへ。
水不足を防ぐために最も有効な手段は、水分量が多いウェットフードを併用して普段から与えることです。
ウェットフードは猫のおやつ、贅沢品というイメージがありますが、猫の体のためにも取り入れていきたいですね。
おすすめのドライフード
よく聞かれるのですが、うちで与えているのはこのシンプリーキャットフードです。
ペット先進国のイギリスで開発され、猫を健康に長生きしてもうために、というテーマで作られたフードです。
高たんぱくで栄養バランスに優れており、グルコサミンやコンドロイチンなどの老猫に必要な関節サポートの栄養が多く含まれていることから、3年前からシンプリーに切り替えました。
他にも優良なフードとして、カナガンやロイヤルカナンは定番ですね。
スーパーでも売っている比較的安価なフードで安全性が高くおすすめなのは、ピュリナワンがおすすめです。
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