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猫の尿路結石の治療方法。療法食フードの選び方と予防方法まで

      2017/04/09

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最も多い尿路結石の種類である、ストルバイトには食事療法が効果的な治療法になります。

尿路結石の進行具合、猫の状態をみて、医学的な治療を用いたり、重度の場合には手術をおこないます。

シュウ酸カルシウムについては、食事療法では改善されないので、手術を行うことになります。

尿路結石の種類や原因については、「こんなタイプの猫は尿路結石になりやすい!原因と症状について」をご覧ください。

今回は、尿路結石で最も多い、ストルバイトの治療方法、お家で治療可能な食事療法について、与えるべきフードや予防方法をご紹介します。

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尿路結石の治療方法

ヒルズ・コルゲートの尿路結石用の療法食フード

やはり尿路結石の療法食では、品質的にヒルズのフードが治療のメインとなります。

獣医さんからもヒルズかロイヤルカナンを進められると思います。

ヒルズからは尿路結石用のフードが何種類か出ていますが、猫の症状や時期によって与え方が異なります。

商品が似ているので、そのフードの特徴をしっかり理解して与えましょう。

おすすめの与え方は、治療中は「s/d」、完治したら「c/d」。肥満の場合は「c/dライト」に切り替える方法です。

やはり強い痛みを伴う病気ですから、できる限りは早くに治してあげたいですからね。

 

尿路結石治療のメインとなる s/d


猫の尿路結石フード s/d

 

「現在猫が尿路結石のストルバイトを発症していると病院で診断されたとき」

という、もっとも緊急性が高く、即時に治療を必要とされるとき与えるべきフードは、「s/d」になります。

s/dは体内に潜んでいる結石を速やかに溶かし、尿石が溶解しやすい尿を作り出すことに特化したフードです。

ミネラルとアミノ酸のバランスがそれ用に調合されていることが大きな特徴です。

最短では8日、平均して2週間前後で効果が表れることが証明されています。

 

気を付けたいのは、尿路結石が治ったら、s/dを継続して与えることはやめましょう。

普段の総合食としてはバランスが偏っているので、その他の栄養素が足りなくなってしまいます。

効果に関しては、日本で発売されているフードの中では最も即効性が高いです。

味に関しては、c/dなどと比べるとじゃっかん食べにくいと感じる猫が多くなります。

s/dをどうしても食べてくれないという場合は、c/dを与えましょう。

 

猫の尿路結石治療+予防用フード c/d


プリスクリプション・ダイエット 療法食 CDマルチケア 猫 4kg

 

尿路結石の治療プラス、完治した後も継続的に与えることのできる、再発予防にもなる便利なフードが「c/d」です。

s/dと違う点は、猫の普段のご飯にできるように、塩分を控えめに作られているという点です。

そのため、s/dよりは尿路結石の治療期間は少し長くなります。

予防効果としては、ストルバイト、シュウ酸Caともに効果があります。

 

尿路結石+肥満予防 c/dライト


プリスクリプション・ダイエット 療法食 CDマルチケアライト 猫 2kg

 

尿路結石の再発防止、予防プラス、肥満を併発している猫に向いているのが「c/dライト」です。

尿路結石は肥満の猫がかかりやすいので、カロリーコントロールがされるようになっています。

あくまでも再発防止と予防のための維持食なので、治療を必要とされるときは不向きです。

尿路結石が完治した後、肥満が気になるならあげるようにしましょう。

予防効果としては、ストルバイト、シュウ酸Caともに効果があります。

 

総合栄養食はNG

スーパーなどに市販されている普通のキャットフードでも、今は尿路結石を予防するものが増えてきました。

「尿路結石の予防」「FLUTDケア」などが書かれているフードがありますね。

しかし、これはあくまで尿路結石ができる前の予防であり、尿路結石を完治させた後の補助的な食品です。

尿路結石発症中の治療のためのエサとしては力不足で、これを与えていては治りません。

 

裏の表記に「栄養総合食」と書いてあるフードがこれにあたります。

尿路結石以外の病気や栄養バランスに対して配慮がされているものなので、普段はこれを与えておけば問題ありません。

しかし、尿路結石の治療に適したエサと比べると、格段に劣ります。

これは他の病気にも当てはまり、その猫の病気に合わせた療法食を与えなくてはなりません。

 

手術をする場合

尿路結石のタイプがシュウ酸カルシウムの場合。

ストルバイトでも、混合型の場合。

結石が尿管に詰まってしまっている危険な場合などは、外科手術をすることになります。

手術の料金ですが、どのような手術をするか、結石の状態などで金額は大きく変わってきます。

 

手術の費用

まず基本的な手術前の検査として、3万円ほどが必要になります。

そして手術費用ですが、20万円~50万円といったところが相場のようです。

猫の手術はもちろん保険が効かないので、ちょっとした手術でもかなり大きな金額となってしまいます。

そのため、普段から尿路結石の予防のフードを与えていたほうがいいんですね。

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尿路結石を予防する

ドライフードよりウェットフード

ドライフードは水分量が少ないので、ドライフードばかり与えていると尿路結石になる確率は高まります。

とくに猫が水を飲む量をチェックして、飲水量が少なければ、ウェットフードを与えるようにしましょう。

正常な猫の適正な飲水量は、体重が5キロの場合は250ミリリットルになります。

すでにウェットフードを食べていれば、250ミリリットルからウェットフード分の水分を引いて計算します。

 

水をたくさん飲ませる

猫が水をたくさん飲んでくれる工夫をしましょう。

人間は水の味を感じることはできませんが、猫は水の味を感じることができます。

そのため、好きな味の水、嫌いな味の水がはっきりしています。

詳しくは、「猫が水を飲まないとき試したい10つの水分量を増やす方法」でまとめています。

 

空腹の時間を作る

お腹が満腹の状態だと、尿路結石を作りやすいアルカリの状態になります。

ドライフードなどをずっと食べれるように置いておくと、猫は空腹の状態になることができません。

そのため、朝と晩のように2回に分けてご飯をあげて、後はお皿を下げておきましょう。

 

尿路結石予防のフードに変える

上記で挙げているような、尿路結石予防の維持食を与えるようにしましょう。

尿路結石のほとんどは普段の食事で防げるので、効果の高い予防法になります。


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