猫の肉球は年齢を重ねるとパリパリに!?ケガしたときの対処法まで
2017/04/09
猫の肉球は常に地面に触れるところで、体重を支えるために柔らかい作りとなっています
猫の最大の魅力の一つといえ、その肉球のかわいさ、フニフニ感が大好きという人も多いですよね。
その可愛さの一方、猫が怪我をしやすい部分でもあります。
絶えず地面に肉球をつけるため、何かに引っかかったり、火傷したりとすることがあります。
猫球は一度怪我をしてしまうと、治りにくい部分でもあります。
肉球に怪我をしてしまった時の対処法から、予防法までをまとめます。
スポンサーリンク
肉球の仕組み
肉球はぷにぷにしてさわり心地がいいだけではありません。
猫の肉球は体の中で唯一汗をかける機関で、体温調節として大きな役割をしています。
また、肉球から汗をかくことによって、木や地面をよじ登ったりという吸着力を生み出します。
猫はよく高い場所へ上りますから、その手足がサラサラだと着地に失敗してしまうため、このように肉球にだけ汗をかくシステムになったと言われています。
クッションの役割もになっており、プニプニで高い場所から降りた時の衝撃を吸収し、体への負担を和らげます。
10階以上のマンションから落ちても、怪我一つなくぴんぴんしていたという猫もいるほどです。
普段の猫球は触っていてもさらっとしていますが、激しく上下運動した後や、病院に連れて行ったときなどは肉球を触ってみると、しとっと汗をかいていることが分かります。
肉球の正式名称
肉球にも実は正式名称があり、前足の4つ並んでいる肉球を指球(しきゅう)、真ん中の大きな肉球を掌球(しょうきゅう)、手の後ろに一つだけある手根球(しゅこんきゅう)といいます。
後ろ足の4つ並んでいる肉球を足底球(そくていきゅう)、真ん中の大きな肉球を足底球(そくていきゅう)と言います。
あまり使う場面はありませんが、肉球にも一つ一つ違った役割があるんだということですね。
肉球の柔らかさについて
肉球の柔らかさは、猫の成長と共に変化します。
生まれたばかりの猫の肉球を触ったことがありますか?わたしはせめて生後2か月ほどの猫しかないのですが、生まれたばかりの猫の肉球は、とんでもなくフニフニだそうです。
肉球は生まれたての頃はまだその役割を機能しておらず、猫が歩きはじめてから固くなり始めます。
そのため、歩きはじめたばかりの子猫の肉球と、成猫の肉球の柔らかさは違います。
それに伴い、猫も8歳(人間で言うなら48歳)ほどになってくると、肉球がぱりぱりし始め、カサカサし始めます。
人間の老化現象と同じで、よく使う部分なだけにヒビ割れが生じます。
こうなると怪我をしやすくなるので、猫用のクリームを塗って保湿してあげることが大切です。
猫は手を舐めてしまうので、人間用のクリームは使わないで下さい。
パット(肉球)の保護や、乾燥肌の皮毛にうるおいをシャンメシャン 犬猫用 自然のケアクリー… |
クリームもいくつか試しましたが、最終的にシャンメシャンのクリームで落ち着きました。
これは他のクリームに比べて匂いが少なく、合成界面活性剤、合成酸化防止剤が入っていないタイプを選びました。
やはり最初は気になって猫が全て舐めとってしまうので、害がないクリームを選びましょう。
肉球の怪我は治りにくい
肉球は他の体の部分とは異なり脂肪と線維組織でできています。
それがたっぷりぱんぱんに入っているので、風船のような感じで、尖ったものに触れると傷がつきやすい特徴があります。
さらに、肉球の表面には固い膜のようなものがはられていて、ここには血管が通っていません。
そのため一度怪我をすると修復のための新しい肉ができにくいため、他の部分と比べると治療には長い時間を要します。
常に地面と接触するため一度止血しても、歩いたことにより圧迫されまた出血してしまったりと、適切な治療を行っても傷が治りにくいです。
肉球の模様は年齢とともに変化する
実は肉球の模様はずっと同じではありません。
子猫の頃と比べると、模様が大きくなっていたり、新しい模様ができていることがあります。
人間でもほくろが急にできるのと同じような現象ですね。
数年前の写真と、今の肉球を比べて、変化を楽しむのもまた猫飼いとしての楽しみの一つです。
スポンサーリンク
肉球の怪我
火傷による怪我
肉球は温度を感じ取る変化に鈍く、例えば熱いIHコンロの上にのっても、数秒熱さに気が付くことにおくれます。
温度を感じ取る部分が肉球の奥にあるので、分厚い丈夫な肉球に伝わるのに、少し時間がかかるんですね。
しかし熱さに気が付いたらその時はもう手遅れで、肉球はしっかり火傷を負ってしまいます。
火傷は見た目では分かりにくいので、腫れていたり赤くなっており、猫がしきりに肉球を舐めるようなら火傷した可能性があります。
酷い場合は肉球がただれて出血することもあります。
こうなるとガーゼなどを当てても収まらないので、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
自宅で治療すると、例え出血は止まったとしても、感染症の危険があります。
病院では抗生物質も飲ませてくれるので、やはり獣医師さんのお願いしたほうがいいです。
猫も火が燃えていれば怖がって近寄らないので、猫飼いさんには従来ながらのガスコンロがおすすめです。
切り傷や擦り切れ傷
肉球は丈夫ですが、鋭利なものへの耐性は弱く、木の枝などでこすれるとサクッと切れてしまいます。
よく見ると、猫の肉球には細かい擦り傷などが見て取れます。
室内飼いの猫はあまりありませんが、外飼いの猫などは肉球は年齢より早くボロボロになるので日常のお手入れは必須です。
切り傷があっても出血をしていない場合は数日様子を見てみます。
数日たっても肉球が腫れない、猫に異常がないようだったら感染症にもかからずに治ってきているサインです。
しかし出血があった場合や、出血が止まっても猫が隅っこから出てこない、手に腫れが見られる場合などはすぐ病院へかかりましょう。
わたしも一度肉球の出血を止めようとガーゼを当ててそれをテープで縛り、その上からストッキングをかぶせたことがありますが、それでも出血は止まりませんでした。
人間にはささいな出血量に見えても、猫の体の大きさからすると些細な量でも危険なので、必ず早めに病院へ行きましょう。
肉球周辺の毛をカットしていて怪我を負わせてしまった
肉球の周りには、なぜかそこだけ長い毛が生えています。
土やゴミがつくからとその毛をカットするかたも多いですが、肉球周辺の毛は他の体毛とは違う役割があります。
この毛は猫のヒゲと同じ役割があり、物の材質や周辺の気配を感じ取るためのセンサーの働きがあります。
そのため、汚れるからくらいの理由でカットするのは間違っているんですね。
切っているとき肉球に怪我をさせてしまうのは、猫が大切なセンサーとしての毛をきられるのを嫌がるからです。
ちょっとぼさぼさに見えますが、大事な毛なのでカットしないようにしましょう。
肉球マッサージをしよう
肉球マッサージをすることで、肉球を若々しく保つことができます。
日常的に行うことでひび割れすることを防ぎ、血流をよくする働きがあります。
マッサージのやり方は、猫がリラックスしているときや膝に乗ってきたときに、肉球をにぎにぎとするだけでOK。
力加減はあまり強すぎず、猫がマッサージされていても眠れるくらいの気持ちの良い加減でします。
こちらの猫ちゃんはあまりに肉球マッサージが気持ち良くて眠ってしまいました。
猫とのコミュニケーションにも繋がり、さらに仲良しになれそうです。
そうそう、肉球マッサージ気持ちいい・・・
あっ、これは猫から肉球でマッサージをされているところでした(^^)
猫のふみふみって気持ちいいところにあたると、本当に気持ちいいですよね。
スポンサーリンク