猫のノミ・ダニを退治!治療方法と再発させない予防策まで
2017/04/09
「猫のノミ・ダニは人間に感染する?原因と種類別の対処法」からの続きになります。
前回は猫のノミ・ダニの原因とその種類、人間への感染をお話ししました。
今回は決定版!にっくきノミ・ダニを100%退治する治療方法をご紹介します。
ノミ・ダニは卵の関係から、1年という長い期間で治療、予防していくことで100%退治することができます。
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ノミ・ダニ退治の方法
ダニ・ノミ取りクシを使用する
ノミ取りの定番、ノミ取りクシです。
古典的な方法ですが、やはりノミ取りは専用のクシでブラッシングして取ることが効果的です。
とくにフロントラインでも効果が出ない場合は、このクシがおすすめです。
わたしも日頃のブラッシングから愛用しているクシですが、日本製なので非常に耐久性があり、ノミ取りに絶大な効果を発揮します。
ノミを逃がさないのはもちろん、表面に付着している卵まで取れるので、再発防止に役立ちます。
クシでノミをキャッチした後、ガムテープでクシをぺたぺたすると、汚れずにノミを退治できます。
ノミ取りシャンプーと併用することで、1週間~1か月で全てのノミを退治することができます。
ダニ・ノミ取りシャンプー
ジョイペット ダニとノミ取り リンスインシャンプー 犬猫用 330mL
ダニ・ノミ取りシャンプーは、ノミの動きを止めて仮死状態にすることができます。
数時間は動きが止まるので、その時にクシでブラッシングしてあげれば、ぽろぽろと面白いようにノミが取れます。
ただシャンプーの効果はノミの動きを止めるだけで、数時間するとまた復活して動き出します。
必ずクシと併用して使うようにしましょう。
また、ノミ専用のシャンプーは刺激が強いので、ノミに困っている時だけの使用にしましょう。
普段使いのシャンプーは無添加で、自然派由来の低刺激シャンプーを使います。
参考ページ
「愛用中!人気の猫専用シャンプーおすすめランキングトップ3」 |
病院で治療を受ける
ノミに即効性で効果があるのは、病院での治療になります。
主にフロントラインが使用され、首にたらし24時間以内にノミを撃退する効果があります。
このとき気を付けたいのが、猫がフロントラインを舐めないように、たらす場所には気をつけましょう。
また、多頭飼いの場合は他の猫が舐めてしまわないように、隔離しておく必要があります。
内部寄生虫の治療法
サナダムシなどの体の内部に寄生するノミは、外側の治療をしても効き目はありません。
猫のお尻に白い粒のような物が付着していたならば、それはサナダムシです。
これは動物病院で虫下しの治療をしてもらうしかありません。
ノミを潰すのはNG
ノミを手でつぶしていけば退治できる!と思っている飼い主さんもまだまだ多いようです。
しかしノミを潰すことは、返って症状を悪化させてしまうことが多いです。
ノミは歯を猫の体に刺して固定しているため、見つけてぷちっと潰してしまうと、その歯が猫の体の中に残ってしまいます。
するとその歯は取れなくなり、皮膚炎を発症させてしまいます。
またノミが条虫などの虫を持っていた場合、潰したことでそれが手につき、人に虫が寄生してしまうという危険もあります。
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ノミの予防
ダニ・ノミを全て退治できても、ノミは再発することが多い虫です。
というのも、毛についた卵や、家の中にまき散らされた卵が除去できていないことが原因です。
卵は長いと1年後に孵化するので、それまではノミ予防をしておかなければ、完全にノミを退治したとは言えません。
ノミに寄生されてから1年後までは、予防対策をきちんと行いましょう。
バルサンを炊く
家じゅうのノミを絶滅させるのに最も簡単な方法が、バルサンを炊くことです。
しかしバルサンは非常に効果が強いため、もちろん猫は避難させておく必要があります。
知り合いの家に預けたり、ペットホテルに預けるなど、お家からの隔離が必要になります。
猫を避難させるときは、猫のお皿や水飲み、おもちゃトイレなど猫関係の物も全て避難させます。
一部分だけバルサンを炊いても効果がないので、やるなら徹底的に家じゅうのノミを退治するようにしましょう。
終わった後はノミを掃除機で吸い取り、換気を十分に行います。
また、バルサンは卵には効果がなく、必ずその後もダニ・ノミが出てくるので、その時はシャンプーやクシで退治するようにしましょう。
定期的なブラッシング
猫は犬と違って抜け毛が少ないので、定期的にブラッシングしないお家も多いようです。
しかしノミ予防のためには非常に効果的で、ノミを早期発見して対処することができます。
1年間の間はとくに頻繁に、ノミが大量発生する春~夏にかけては毎日少しだけでもブラッシングするように心がけましょう。
ノミがお家に入ってくる原因を断つ
上記でノミの侵入経路を書きましたが、とにかくノミが入ってくることを防いでしまえば簡単です。
うちの場合は、マンションの2階に住み、完全室内飼、犬との同居はしていないことで、ここ数年はノミは発生していません。
唯一外からは人が出入りするだけですが、とくにそこから感染することも今のところ4年前に1回あっただけでした。
猫とノミを隔離することで、普段の予防対策としてはばっちりです。
お掃除はこまめに
ノミの死骸や卵は、こまめにお掃除をすることで減少させることができます。
完璧に防ぐことはできませんが、ホコリなどは猫のアレルギーを発症させるので、綺麗なお部屋を保つことは猫飼いにとっては大切な要素です。
してはいけないこと
ノミはアロマが苦手なので、アロマオイルを炊こう!と書いてあることがありますが、アロマは絶対にNGです。
アロマの中には猫が体の中で分解できない有害な成分が入っており、それが蓄積されればめまいや下痢、筋肉の振るえなど様々な症状を引き起こします。
また、ノミ取りシャンプーをノミがいない状態で予防のために使うこともNGです。
ノミ取りシャンプーの効果はその場限りで、数時間も立てば効果は消えてなくなります。
猫の皮膚にも強い刺激となってしまうので、予防としては使わないで下さい。
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