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猫の多頭飼育崩壊が増えている!?その理由と対策方法について

      2017/04/09

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多頭飼育崩壊という言葉を知っていますか?

多頭飼育崩壊とは自分だけでは面倒を見きれなくなったペットで、自らを追い込み、猫に対しても粗末な扱いをしてしまうことを意味します。

最初は1匹の猫を飼っていたのに、出産を繰り返してどんどん増えてしまうというケースです。

猫は一度の出産で大体6匹ほどは子猫を産み、多い時では8匹も出産します。

その子猫も半年もすればさらに出産するので、驚異的な数で増えていってしまいます。

ただ猫がかわいい~というだけで無知のまま飼ってしまうのは、自分の生活のためにも、猫のためにもよくありません。

正しい管理をしてあげて、短い猫の一生を安心、安全に過ごさせてあげましょう。

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多頭飼育崩壊が起きる理由

多頭飼育崩壊が起きる要因は、まず去勢手術をしないことにつきます。

手術さえしていれば防げた事態ですから、何頭も猫がいたりと手術費用が高額になる場合でも、手術はしなければなりません。

2015年の10月にスーパーJチャンネルで放送されたTVでは、飼い主さんが数匹の猫を拾い、メスだけに手術しておけばいいとしておきました。

するとなぜか子猫が表れてしまったのですが、それはオス猫が他からの猫を連れてきていたせいでした

オスメス問わず、猫を外に出す可能性や猫が容易に家の中に入ってこれる環境では、多頭飼育崩壊に陥ってしまう原因となります。

また、一番多い原因として、動物を飼うということに対して意識が低いことが大きな理由となります。

たくさん猫が増えても自分には関係ない。

去勢手術をすることは可哀そうと思っている。

そんなに増えることはないと思っている。

このような意識で猫を安易に飼うと、多頭飼育崩壊という猫にとっても、自分にとっても大変な事態を引き起こしてしまいます。

多頭飼育崩壊は猫好きが多い

こんな無茶な飼い方をして、猫のことが嫌いなんだろうというと、そうではありません。

逆に多頭飼育崩壊を起こす人は猫好きな人が多いことが特徴です。
・一人暮らしの老人
・猫の保護活動業者

などが多頭飼育崩壊を起こす人に多いタイプです。

一人暮らしの老人は寂しいからと猫を飼い、その猫が子猫を産むことを嬉しく感じています。

また、保護活動している人や団体も、ときにあまりに多くの猫を保護してしまい、多頭飼育崩壊に陥るケースもあります。

このケースでは、善意で猫を保護していたにも関わらず、発見された当時は猫はとても酷い環境で飼育されていたそうです。

このように、そもそもは猫や動物が大好きで、大好きだからこそ猫を甘やかしてしまう。

良かれと思ってやってしまう行為が、多くの猫に被害を与える結果となってしまうことが多いようです。

 

多頭飼育崩壊を防ぐために

去勢手術をする

まずは手術が一番効果的な方法です。

とりあえず出産できなければ、それ以上猫の数が増えることはありません。

それもまだいいかな、とのんびりしておらず、早い時期から手術したほうがいいです。

多くの場合動物病院は生後半年ほどから去勢手術をしているので、その時期を目安に病院へ連れて行きましょう。

生後半年より早く出産可能になってしまう早熟な猫もいるので、その場合は家の中に閉じ込めて、他の猫と接触させないようにしましょう。

完全室内飼いする

手術しようと思っていたら、すでに知らない間に猫が妊娠してしまっていた!ということが案外多いそうです。

猫を外に出し、他の猫と接触することが問題になります。

例え庭先やマンションのベランダに出しているだけでも、猫が侵入してきたというケースがあります。

それでなし崩しに子猫が増えて、増えた子猫の去勢手術が費用的に追いつかないため、どんどん増えてしまう・・・という悪循環に陥るケースがあります。

これは最初の猫の管理をしっかり行っていれば防げたことです。

まだ1回出産しただけだから大丈夫。と安易に考えず、子猫が増えたら危険はその何倍にも膨れ上がることを知っておきましょう。

近所に多頭飼育崩壊しているお家があったら

どこにでもお庭に猫がたくさんいるお家があるものです。

猫屋敷なんて呼ばれていることが多いですが、周りの人はなかなか近づきがたい雰囲気を放っています。

しかし猫好きとしては、野良猫に餌をあげてくれて、陰ながらありがたい存在だなんて思ったりします。

しかし、色々な人がいるように、猫屋敷を快く思っていない人も多いです。

猫屋敷に管理しきれない猫が溢れてしまうと、あちらこちらに糞尿被害をもたらし、猫のイメージを悪化させてしまいます。

すると猫にとっても、その猫屋敷の飼い主さんにとっても不幸な事態が起きてしまいます。

2015年9月福岡地裁で猫の餌やりに対しての裁判があり、自宅の玄関先で猫の餌やりを続けていた女性に罰金55万円の判決が言い渡されました。

近所からの採算のクレームに対しても対応しなかったことがまずかったそうです。

世間から見るとこれだから猫屋敷の人は・・・と思われそうですが、猫好きの一人としてはこのニュースには非常に心が痛みました。

しかし、最近は条例でも猫の餌やりは禁止だと明言される街も増えてきており、本当の意味で猫を守るためには、このことも考慮しておかなければなりません。

飼い主さんと話してみる

猫を管理しきれなくなっているほど飼っている猫屋敷の飼い主さんは、ぶっちゃけ少し偏屈な人が多いです。

その理由は、一人暮らしの場合が多く、内にこもるタイプの性格の人が多いためです。

こうなると、寂しいから猫がいると嬉しい、誰も注意する人がいない、周りの意見を聞かなくなると、悪化する場合があります。

そのため、喧嘩越しな態度や批判的な物言いで話に行くと、話を聞き入れてくれません。

飼い主さんの性格をよく理解したうえで、相手の身になって考えて話すことで理解を得るようにしましょう。

自分も猫が大好きで、猫とあなたのために協力させてもらいたいというように、親身に話を持っていきましょう。

地域の動物愛護団体に相談してみる

話し合いが無理そうな場合は、地域の動物愛護団体に相談してみましょう。

多頭飼育崩壊を起こしている、近所に迷惑をかけているという実態を伝えれば動いてくれることが多いです。

管理しきれない野良猫を引き取って里子に出してくれたり、去勢手術の費用を協力してくれる場合もあります。

自分でできることを探してみる

これはわたしがしていることですが、うちの近所には猫屋敷と呼ばれるお家が2件あります。

見るたびに猫が増えているようなので、なんとかできないかと訪ねていき飼い主さんと話をしてみました。

最初は頑固で人を受け入れられないという性格の人が多いですが、猫好きという共通点があれば話していけば受け入れてくれます。

1件は、去勢手術の費用が捻出できずにどんどん増えてしまい、多頭飼育崩壊のような状態になってしまった。

もう1件は、元々野良猫ばかりのため、自分は餌をあげているだけだという主張でした。

動物愛護団体に子猫を引き取ってもらったり、去勢手術費の一部を負担してもらうなどしてもらいました。

わたし自身も去勢手術費を負担して、猫好きの人から寄付も受けながらなんとか全ての猫を管理することに成功しました。

小さなことでもいいので、猫ボランティアや猫のお世話など、自分にできることを探せるといいですね。


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