プロのカメラマンが教える猫の写真をかわいく綺麗に撮る撮り方のコツ
2017/04/09
ん~うちの猫は本当はもっと可愛いのに、上手く可愛い写真が撮れない・・・
猫は気まぐれな動物で、今がチャンスだ!と思ってカメラを向けるととたんに表情を変えたり、カメラをくんくん匂ったりして撮影できなくなったりします。
プロの写真家でも、犬と比べて猫の写真は数段難しいと話されていました。
でも、せっかくの可愛い猫の姿を、写真として収めたいですよね。
今回は猫の雑誌編集者として猫の写真を専用に撮っている、相田カメラマンに撮り方のコツを教わってきました。
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携帯カメラと一眼レフの違い
プロが使っているのは一眼レフですが、今は携帯のカメラやアプリが発達したので携帯カメラでも十分可愛い姿を撮ることができます。
携帯カメラにできなくて一眼レフでできることは、やはり被写体だけを強調させて、背景をぼかすテクニック。
この技術を取り入れて撮影することで、ぐんと写真の完成度が高くなり、猫が協調されます。
携帯アプリでもぼかし機能はありますが、まだまだ一眼レフのような仕上がりにはなりません。
しかし携帯カメラはいつでも持っていられるの、猫もカメラだと意識して警戒することが少ないです。
またアプリで手軽に白黒やノスタルジックに加工できるので、誰でも手軽に写真を楽しむことができます。
今は写真展などでも携帯カメラを使用した作品が多く入選しています。
しかしやはり大賞や上位入賞を目指すためには、一眼レフのほうがおすすめです。
まずはカメラに慣れさせよう
携帯カメラはいつも飼い主さんが使っているので、猫も警戒心を持っておらず、猫の自然な表情を撮影することに向いています。
一方一眼レフは、すっと猫に向けると「なになに?」という感じで眠そうだった目を大きく見開いて、ちょいちょい、と足で触ったりしてきます。
せっかく撮りたかった表情が崩れてしまうのが、一眼レフのデメリットです。
この場合、まずは写真を撮るよりも猫に一眼レフになれさせるということが重要です。
常にカメラを首から下げておき、実際に撮らなくても猫にカメラを向ける動作を繰り返しましょう。
猫がカメラにちょかいをかけてきたら、なすがままに触らせておきます。
日常の景色と同化して、カメラを向けてもちょっかいを出してこない、気にしなくなるように仕向けます。
猫をかわいく撮影する撮り方のコツ
顔のズーム写真
何といっても顔のズーム写真は本気でかわいい写真を撮りたい!
一眼レフならマクロレンズを、デジカメならマクロモードを使用してズーム撮影すると上手くぼかしがかかった写真が撮れます。
ポイントは猫の目線より低い位置で撮ることが撮り方のコツです。
レンズを見ないテクニック
写真のの撮り方はレンズをのぞきながら、レンズ越しに撮影するだけだと思っていませんか?
実は誰でも簡単にプロっぽく写真を撮るコツがあります。
それは画面を見ずに、手でカメラを持ってそのままシャッターをきる方法です。
こうすると楽に猫を下から撮ることもでき、レンズを覗き込んでいたら決して思いつかなかったような構図の写真が撮れます。
逆行を利用する
プロは必ず照明とレフ版を使用して、被写体が一番きれいに見える光を取り入れて写真を撮ります。
お家でこの方法を取り入れるには、昼間の太陽の光を利用することです。
普通逆行は写真ではNGだとされますが、猫の場合は猫の背中に日が当たる形で逆行を取り入れると、猫の毛の輪郭が白く光り、ふわふわの毛を見事に再現してくれます。
なんだか写真で見ると毛艶が悪いように見えるのは、光を取り入れられていないからなんですね。
2人1組で撮影する
できれば1人は猫と遊んで、もう1人が撮影を担当します。
猫がカメラに集中しないで遊びに集中してくれるので、自然な表情を簡単に引き出すことができます。
撮影する人はなるべく遠くから、足音を立てずにズーム機能を使って撮影するとより自然な写真が撮れます。
リラックスして撮る
飼い主さんが良い写真を撮りたいからと言って、気迫をもった面持ちで猫に接すると、猫は敏感にその空気を感じ取ります。
普段全くこちらのことなど考えてもいないように見える猫ですが、猫はとても繊細な生き物です。
なんとなく変な空気を感じると堅い表情になってしまうので、まずは飼い主さんがリラックスしましょう。
パーツだけの写真はかわいい
猫は顔だけではなく、手や肉球、耳、丸い後ろ姿などどのパーツを取っても可愛いですよね。
手のアップや耳を中心とした写真など、パーツを意識して色々な角度から撮ってみましょう。
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連射モードはおすすめしない
連射モードにすれば一瞬の表情も簡単に撮れるじゃないか!と思いがちですが、案外連射モードで良いと思う写真は取れません。
連射モードはブレが発生しやすく、また味気ないものになりがちです。
一瞬一瞬の動きがめまぐるしく変化するスポーツなどには連射は向いていますが、ゆっくりとした動作の猫の場合、やはり一球入魂でその場でシャッターを切った写真の方が仕上がりがよいです。
猫の集合体は神
とにかくどんなに良い写真を撮っても、猫の集合体には負けます。
とくに子猫が何匹もかたまっている写真は、どんな被写体よりも可愛いからしかたありません。
かわいい写真を撮りたいなら、猫が固まっているポイントを探すことも大切です。
シャッターが早いカメラを選ぶ
ここだと思った時にシャッターを切っても、タイムラグが存在してここだと思った瞬間は撮れないカメラもあります。
携帯アプリの場合は、付属の物だと0.8秒はタイムラグがありますね。
おすすめは無音カメラアプリです。
これは無音で猫の注意もひかず、なによりシャッター速度にほぼタイムラグがなく快適に撮影できます。
猫+物
お花を嗅いでいたり、ぬいぐるみと遊んでいたり。
そんなときのおすすめな撮り方が、猫ではなく物にピントを合わせて写真を撮ってみましょう。
猫が半分ぼやけて、印象深い写真になります。
加工する
携帯アプリなどで撮ると、それに専用の加工ソフトがついており、ボタン一つでノスタルジックな加工ができます。
一眼レフやデジカメも、パソコンに写真を撮りいれれば、フリーソフトのPhotoScapeなどを使えば簡単にセピアや色の修正(ガンマ修正)などができます。
猫の輪郭を切り取って、自分だけの壁紙を制作するなど、写真の用途の幅がぐんと広がりますね。
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