避妊手術後の猫の餌と体重管理の方法。元気がないときの原因
2017/04/09
「食事やエリザベスカラーはどうする?避妊手術後の猫のケア方法」のページでは、避妊手術後、元気がないときの猫のケアについてをご紹介しました。
今回は、避妊手術後猫に以上に元気がない場合の原因や、食事のあげ方。
避妊手術後太りやすい、体重管理の方法などをまとめます。
うちの猫も体重管理に失敗してしまい、避妊手術からぶくぶくと太ってしまいました。
現在、獣医さんの指示のもとダイエット中です。
猫のダイエットは猫と飼い主ともにつらいので、できるだけ最初から太らせないようにしたいですね。
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避妊手術後の猫の様子が元気がない場合
通常、避妊手術後は3~4日で猫は元気を取り戻し、いつものように動き回れるようになります。
それまでは、押し入れの中に隠れて出てこなかったり、餌をほとんど食べないことも珍しくありません。
猫の個人差もありますが、避妊手術から1週間たってももとに戻らない場合は、一度病院へ連れていきましょう。
まずは手術をした病院で診せることが先決ですが、何も解決しない場合や、治療が信用できない場合、別の病院でセカンドオピニオンを受けましょう。
というのも、避妊手術自体が失敗だった可能性があるためです。
避妊手術後、猫の元気が元に戻らない場合、以下の可能性があげられます。
何らかの要因で避妊手術後の経過が良くないとき、最悪の場合猫とはお別れしなければならないこともあります。
入院・手術によるストレス
猫に元気がない場合、もっとも多い原因なのが、入院・手術によるストレスです。
外に出たことがない、病院へかかったことがない、とっても人見知り。
そのような猫は、病院で検査してもらうこと自体が強いストレスになります。
この場合は、数日ご飯も水もまったく食べないこともありますが、5日もたったころには徐々に回復していきます。
避妊手術が失敗した
避妊手術を行った動物病院、獣医師自体が粗悪だった可能性があります。
避妊手術には猫専用の手術糸が使用されますが、なかには人間用の太い糸を使用するヤブ医者がいます。
また、縫い目もギザギザに縫い合わせ、術後傷口から細菌が入り込み、合併症を引き起こすこともあります。
避妊手術する際には、事前に動物病院の評価をしっかり把握しておく必要があります。
詳しい獣医師の選び方は、以下のページをご覧ください。
合併症を起こした
避妊手術後は、体力の低下とストレス、傷口の具合からさまざまな合併症にかかる可能性が高まります。
傷口を縫い合わせている手術糸によるアレルギーや痒み(痒くて傷跡をかきむしってしまい、皮膚炎を発症することがあります)。
これは、血管シールド装置による、体内に溶け込む手術糸を使用することで軽減されます。
不衛生な環境による、傷口からの細菌感染。
猫があまりに傷口を気にするようなら、エリザベスカラーを使用しましょう。
その他にも、腹腔内臓器の損傷、腹壁ヘルニアなど、さまざまな合併症の可能性があります。
手術自体が失敗でなければ、衛生的な環境と猫がゆっくりくつろげるスペース、清潔で術後に適したフードを与えていれば、合併症は防げます。
避妊手術自体に猫がアレルギー反応を起こした
どんな手術に対してでもですが、一部の猫は手術自体にアレルギー反応を起こしてしまう場合があります。
麻酔アレルギー、糸へのアレルギー、メスアレルギーなど、アレルギーを引き起こす可能性があります。
可能性としては低い部類です。
重要な症状には至らない場合が多いですが、原因不明で猫の元気がなくなった場合は、今後も手術には注意しなくてはなりません。
手術できるほどの年齢・体力に達していなかった
通常、避妊手術は生後6か月から行われます。
動物病院でも、6か月未満の猫は避妊手術を行うことができない病院も多いです。
また、手術日の猫の体力や病気の有無など、手術までに猫の体調管理は必須です。
避妊手術前に、猫の健康診断をして、猫に手術を受けられる十分な体力があるかを調べておきましょう。
猫が暴れて、あるいはどこかにひっかけて傷口が開いてしまった
稀にですが、傷口が何らかの表紙に開いてしまうことがあります。
ケガを負った猫は人目から遠ざかり、押し入れなど見つからない位置に隠れてしまう特徴があります。
どんなに隠れても、術後は毎日猫の様子、とくに傷口の様子には目を見張っておきましょう。
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避妊手術後の餌・フード
避妊手術後は、消費カロリーが少なくなり、成長ホルモンも止まります。
それまでと同じ量の餌を与えていると、カロリーオーバーでどんどん太ってしまいます。
そのため、避妊手術後は餌の量を減らしたり、成猫ようの餌に切り替える必要があります。
たいていの場合、生後6か月~1才の間までに避妊手術することが多いので、それをきっかけにフードの見直しを行いましょう。
術後すぐに切り替えなくていい
獣医さんからも、「じゃあ餌の量を10~20%減らして与えてくださいね」と言われます。
術後も元気にぱくぱくご飯を食べてくれる猫ならいいですが、あまり元気がなくご飯を食べない場合、餌の量や商品を変えることはやめましょう。
術後1~2週間、元気がない場合は1か月は時間を空けてから、減量フードに切り替えていきましょう。
餌の減らし方
避妊手術から少したつと、猫は元気を取り戻し、今まで以上に餌をばくばく食べることがあります。
もう成長ホルモンは出ないので、すべてが脂肪になるのに、猫はまだ今まで通りだと自分では思っているんですね。
少しかわいそうですが、肥満は糖尿病や腎臓病など、猫のかかりやすい病気の原因となります。
そこで、餌の量を少しずつ減らすために、ご飯を1日少量ずつ与えるようにしましょう。
今までは餌を出しっぱなし。1日に朝と夜の2回に分けて与えていたことをやめて、1日に3~5回に細かく分けて与えるようにしましょう。
こうすると餌の量は減らしていても満腹感を得られ、猫にストレスを与えることもありません。
昼間は家に人がいない。餌の量を管理するのは大変というときは、自動給餌器が便利です。
ペットウォッチ 自動給餌器 PW-SA白 PetWatch SA
5グラムの少量ずつを、1日に5回までセットすることができます。
以前ほかの自動給餌器を利用していましたが、猫の度重なるアタックで餌が食べ放題になってしまい、このペットウォッチに買い換えました。
作りがしっかりしているので壊れることもなく、猫の体重管理にとても便利です。
術後に切り替えるフード
子猫用のフードは、成猫用フードよりカロリーが高く、成長期に必要なカロリーをそれだけで補えるようになっています。
そのため、術後も子猫用フードを与えていたら、ぶくぶくに太ってしまいます。
スーパーなどで市販されている子猫用フードを与えていた場合、成用に切り替えましょう。
最初からダイエットフードにすることはないので、切り替えてもどんどん太るようだったら、そのときダイエットフードを検討しましょう。
おすすめフード
ベッツプラン (Vets Plan) 療法食 ロイヤルカナン Vets Plan フィーメールケア ドライ 猫用 2kg
ピンクのパッケージがかわいい、猫の健康食定番のロイヤルカナンの避妊手術後用のフードです。
避妊後から7歳までの、猫の成人期の健康を支えてくれます。
かかりやすい病気の下部尿路予防に効果があり、ほかにも筋肉量維持、口腔衛生のケアまでしてくれる優れものです。
毛玉ケアしてくれるのも助かります。
ベッツプラン (Vets Plan) 療法食 ロイヤルカナン Vets Plan メールケア ドライ 猫用 2kg
オスには緑のパッケージの「メールケア」。
メスにはピンクのパッケージの「フィーメールケア」を与えましょう。
参考
「【基本】猫の餌の適正量とは?体重別に動画で分かりやすく解説」
避妊手術後の猫の性格
よく避妊手術をしたら猫の性格が変わるといわれます。
凶暴になったり、なついていた猫がなつかなくなってしまうのでは?なんて心配もあるかもしれません。
しかし、避妊手術後の猫の性格の変化はほとんどの場合良い結果をもたらします。
オス猫の場合、オスは元々メスより甘えん坊な性格で、ますます甘えん坊になることが多いです。
これは成長ホルモンがストップすることにより、オスとしての本能、他の猫と敵対する気持ちや子孫繁栄のプレッシャーなどが少なくなるためです。
とくに猫にというより、自分を可愛がってくれる人間に対して甘えん坊になります。
スプレー行動がみられる場合でも、去勢手術をした後改善される場合が多いです。
メスは、性格的にはほとんど変化が見られない場合が多いです。
手術前より、少しクールになったと感じる飼い主さんもいるようです。
これは、猫らしい性格に拍車がかかり、なんの気兼ねもなくマイペースに暮らしているためです。
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