猫のひげは高感度センサー!切るとまずいその役割と気持ちについて
2017/04/09
大きな耳と丸い目、それになんとも特徴的なのがその長~いひげ。
猫の顔のサイズの割に、長すぎるようで、人から見るとその存在はなんとも奇妙な感じです。
猫のひげは空間把握能力としての優れた機能があり、これは人間にはない器官です。
猫にとってひげはどのような存在で、どんな役割を果たしているのか。
また、ひげの生え変わりや、もし切ってしまったときはどうなるのかまとめます。
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猫のひげの役割
広さや大きさを把握している
猫のひげは体の幅ほどもあり、そのひげの物へのあたり具合で、物の大きさを測り取っています。
猫は頭だけ抜くことができれば、体全体が通るというのは、じつはひげで通れる大きさかどうか判断しているんですね。
こんなふうに挟まってしまう猫は、自分の太り過ぎた体の大きさをイメージしきれていないんですね。
また、空間認識能力も長けており、そのひげを前方に伸ばすことで、特定の物とのだいたいの距離を把握できます。
野生の猫は、ひげによってネズミなどの獲物との距離を、まるでものさしのように測っているんですね。
獲物の動きを読み取っている
ひげには動く物の動きを読み取る感知型センサー機能も備わっています。
獲物を素早く捉えたあと、敵の急所を読み取り確実に仕留めるための機能です。
また、致命傷を負わないために敵のキバや爪など、動きが活発なところを読み取り、攻撃を防ぎます。
風向きを読んでいる
ヒゲは優れた感知機能を備えていますが、漁船に積んである探知機や、レーザーのように重くはありません。
その軽さで風向きを読み取り、獲物の風上に回ることができます。
平衡感覚を保っている
猫は手すりの上などの狭いスペースでも、驚くほどのバランス感覚でひょいひょいと軽く歩くことができます。
これもひげの存在が大きく、ひげで左右のバランスを保ち、どんな場所でもすいすい進むことができます。
ひげがなくなってしまうと、とたんに普通に歩くことも困難になります。
目の代わりになる
とある実験で、猫に目隠しをして獲物を取らせたところ、目が見えない状態でも何の不都合もなく獲物を仕留めてしまいました。
これは、目が見えなくても猫はある程度ならひげだけの感覚によって、物の位置や方向、距離までもがはっきりと読み取れるという結果をもたらしました。
目隠ししてひげがない状態の猫が同じ実験をしたところ、獲物を捕らえることができませんでした。
それほどひげは猫にとって重要な器官なんですね。
熱センサーはない
もう猫のひげって万能じゃない!と思いますが、なんと致命的なことに、熱を感知する機能は備わっていません。
そのためヒーターやこたつ、ときには熱してあるフライパンなどで火傷をしてしまうことがあり、熱には注意してあげないといけません。
猫は寒がりで冬はヒーターに顔を近づけて、ひげがくるくるになってしまうことも・・・
こんな顔を見たら笑ってしまいますw
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ひげの特徴
ひげの数は50本
顔のひげは口の左右、目の上、両側の頬と、合計4か所に生えています。
その数は50~60本ほど生えており、若い猫ほど長いひげで、歳を取るにつれてひげは短くなっていきます。
また、ひげは前足の後ろ側にも生えており、これはあまりひげと認識されずただの毛だと誤解されることが多いです。
そのため大切なひげを知らずに切ってしまう場合があるので注意しましょう。
もしひげを切ったらどうなるの?
もし猫のひげを誤って切ってしまったらどうなるでしょう。
上記であげたひげの機能である、動きを読み取る、平衡感覚、空間把握能力などすべてがなくなってしまいます。
これは人間で例えるなら、物を見る目も、物を動かす手もあるのに、その能力を発揮するためのパソコンやスコップ、車など、あらゆる道具がないような状態です。
道具がないなら、何もすることはできません。
ひげがない猫は、その後体の状態がおかしくなり、また精神的にも酷く落ち込んでしまいます。
ひげが新しく生え変わるまで隅でじっと待機し、その時までエサもあまり食べなくなることが多いです。
ひげは猫の命に係わるので、はさみなど刃物を扱う際は十分に猫が周りにいないか注意しましょう。
ひげが折れている猫
猫のひげをよく見てみると、2~3本折れているひげがあったりします。
ひげは横になると折れやすいという特徴を持っており、ゴロゴロして警戒心なく眠る猫のひげは折れている確率が高いようです。
うちの猫もしょっちゅう追っていて、やはりゴロ寝大好きの茶トラはるくんが一番折れています。
一度片方のひげの3分の2ほどが折れていたことがあったので、念のため病院へ連れて行きましたが、折れるくらいのことは問題ないそうです。
折れることはよくあることで、また生え変わるのと待てばいいということです。
ひげが折れる原因としては、
・寝ているときヒゲを押し付けて折れた
・毛づくろいのときひっかけた
・猫同士の喧嘩で折れた
・老化現象で折れやすくなる
・栄養不足
の5つが原因となります。
心配なのは栄養不足ですね。
栄養不足な目安は、猫の体重によってはかることができます。
参考
痩せすぎ・肥満を防止するための猫の体重チェック方法~平均体重まで~ |
ひげから読み取れる猫の気持ち
猫のひげは高度なセンサー機能を持っていることから、明確に猫が今何を気にしているか、どんな状態なのかが分かります。
クールな猫の気持ちを読み取れるレアな部分なので、基本の4つを覚えておきましょう。
ひげが前を向いている
ひげの1本1本の感覚が広がり、ぐぐぐっとひげが前を向いている状態の猫は、攻撃的な姿勢を表します。
大きくひげを広げ、そのセンサー機能を十分に発揮して、何かの動きや距離を測ろうとしています。
何かに強く興味を持っているときで、このときの猫は興奮状態にあるので、あまり猫の邪魔をしないようにしましょう。
気づかないで頭をなでなでしていると、爪でひっかかれてしまう可能性があります。
ひげが後ろを向いている
何かに恐れをなしているとき、攻撃意識がそがれている状態を表します。
相手の方が強いと悟り、逃げ出したい気持ちになっています。
野良猫に近づくとき、ひげが後ろを向いているなら恐がっているサインなので、それ以上無理に近寄らないようにしましょう。
ひげが自然に下に垂れさがっている
猫の通常の状態が、ひげが自然な力でぷらんと垂れ下がっている状態です。
この状態のとき猫はとてもリラックスをしており、周りに敵がいないという安心感に包まれています。
頭をなでてあげると喉をゴロゴロ鳴らすのもこのときです。
ひげが上を向いている
何かに興味を示しており、それが攻撃性がなく安心感があるものにこの反応を示します。
おもちゃがあったり、おいしい匂いがしたときにひげがぴくぴくっと上をむく感じですね。
猫のひげをお守りにして金運アップ!
招き猫と呼ばれるくらい、猫には金運アップの力があるとされています。
とくに猫のひげには金運や厄除け、ヨーロッパでは恋愛力が上がるといわれ大事にされています。
猫のひげを今まで捨てていたなら、それはとても勿体ないです。
猫のひげ集め 専用ケース
猫専用 桐製猫のひげケース【高級桐天然木使用】/マルチケースとしてもお使いいただけます。
アプリのねこあつめが流行っていますが、これはねこあつめならぬ猫のひげ集め専用のケース。
お家にたまに落ちている愛猫のひげを捨てるのはしのびない。
お守りにしたいという声から誕生した、猫のひげを数年分は貯めておけるのがこのケースです。
このように猫のメモリアルとして長期保存しておけます。
ひげがどこかに落ちていないか探すのが楽しくなりそうですね。
ひげは金色の布に包んでおくと、金運力がアップすると言われています。
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