猫にトリミングは必要?自宅でできる方法解説&ペットショップに預ける危険性について
2017/04/09
トリミングとは毛のブラッシングやシャンプー、爪切り、耳掃除、カットなど、猫のお手入れ全般を指す言葉です。
全てをしなければならないとなると大変ですが、一つ一つの中身を見ていけば、プロでなくてもできるようなものばかりです。
犬はペットショップなどでトリミングをしてもらうことは一般的ですが、猫ではどうなのでしょうか?
猫にトリミングは必要なのか、またその注意点などをまとめます。
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猫にトリミングは必要?
結論からいうと、猫を健康的に長生きさせたいと思うならトリミングは必要です。
ここ数年猫の寿命は飛躍的に長くなり、20年も長生きするような長寿の猫も増えてきていますが、それはただキャットフードの質が上がったからだけではありません。
猫のトリミングが広く認知され、一般家庭でも猫にブラッシングや爪切りなどの習慣が広まったからという理由も一つあります。
猫は自分でトリミングできる
トリミングというのは、ブラッシングやシャンプー、爪切りなどの猫の体のお世話をすることですが、実はこれは全て猫自身でできるものです。
毛のブラッシングやシャンプーは、猫が毛づくろいをすることで、殺菌効果がある唾液を出すことで、シャンプーをしている役割を担います。
爪切は、猫は自分で口で爪を引っ張って取りますし、自然にしていても爪が生え変わるという体の仕組みをしています。
このように、実は猫は人間からトリミングをしてもらわなくても、自らトリミングをすることができるのですね。
それでも人間がトリミングすることは必要
ではなぜ、人間が行うトリミングが必要なのでしょうか?
猫の行うブラッシングは限りがあり、舌が届かない背中は汚れやすく、泥などがついてしまえば唾液だけで洗い落とすことはできません。
むしろ不要なばい菌を舐めてしまえば、それで病気になってしまうこともあります。
また、いつも毛が汚く絡まっている状態では、猫は頻繁に毛づくろいをして毛並を整えようとするので、舐めすぎて皮膚病を発症してしまうこともあります。
爪も、あまりにも放置しているとカーテンに引っかかって宙づりになるなどの事故のリスクも伴います。
また、猫同士のちょっとした喧嘩が、爪が長くとがっていたために、大怪我に発展することもあります。
このように、猫は最低限のトリミングは自分で行えますが、より丁寧に細やかに人間がトリミングを行うことで、猫を安全に、快適にしてあげることができます。
放っておいても室内飼いであれば猫は綺麗に見えますが、様々なリスクを減らすためにも、定期的にトリミングはしてあげたいですね。
猫のトリミング方法
トリミングというとなんだかプロっぽいですが、一つ一つの方法は簡単で、初心者でもやり方を始めに勉強して丁寧に作業すればできます。
わたしも最初はお風呂に猫を入れる時の大暴れされたことや、爪切りで動脈を切ってしまわないかなど心配でしたが、1度でも自分でしてみればコツがつかめます。
サロンのように全てを1日で行うのではなく、今日はブラッシング、次の休みの日に爪を切ってみようというふうに、少しずつ実践していきましょう。
猫も初めてされることには不安を感じるので、時間を置いて少しずつトリミングしていくほうが猫にとっても、飼い主さんのためにもなります。
以下の5つが猫の代表的なトリミングです。
それぞれに正しいやり方や頻度、ポイント等あるので、始める前にはよく読んでから行いましょう。
・ブラッシング方法
・シャンプー・お風呂の入れ方
・爪切り方法
・耳掃除
・歯磨き
トリミングをペットショップ・サロンでする
トリミングといえば犬というイメージがありますが、多くのペットショップでは犬の次に猫の宣伝がしてあります。
「ワンちゃんも、ネコちゃんもトリミング&スパでストレスを癒してあげましょう」というような看板ですね。
これは社交性の高い犬には当てはまりますが、猫には決して、ペットショップ等でのトリミングはストレス以外にはありえません。
例え人馴れしている愛嬌のある猫でも、ペットショップでのトリミングは非常に大きなストレスとなりえます。
なので、その危険性を理解せずに安易にペットショップなどに猫を預けることは、当サイトではおすすめしません。
まずは自分で猫のトリミングはできないか、なぜペットショップに預けないといけないのかの必要性を考えた上で結論を出しましょう。
トリミングでの事故は多い
実は、猫はトリミングに出しただけで天国に旅立ってしまうというケースが、見過ごせないほどの数で起こっています。
もちろんほとんどの場合は無事に猫はお家に帰ってくるでしょうが、その裏では犠牲になっている猫もいます。
ペットショップの看板やトリミングの書類をよく見てみると、小さく
「※猫の場合は、トリミング中猫が暴れたとしても、一切の責任を負うことはできません」などと書かれていることがよくあります。
これは、そう書かなければならないほどトリミング中の猫の事故が多発しているためだと考えられます。
はっきり言ってこのように書かれていて、尚且つトリミングで猫を預ける時、そのような説明がない。
あるいは不十分なお店は、信用することはできず、やめておいたほうがいいでしょう。
なぜペットショップで事故が起きる?
猫は縄張り意識が非常に強く、ほとんどの猫は内向的な傾向を持っています。
室内飼いの猫だと、インターホンが鳴っただけで押入れに隠れてしまうような臆病な猫も多いですよね。うちの猫もそうです。
そのように狭い空間を好む猫にとって、外に出て知らない場所に連れて行かれて、知らない人に体をこねくり回されるという状況は、重大なストレスを引き起こします。
トリミング中の事故は、トリマーさんが誤った行為をしたわけではなく、その猫の特性からきています。
人間で例えるならば、例えば家が崩壊してその下敷きになってしまった。
すると人間は不思議なことに、身動きが取れない事への強いストレス、助からないだろうという恐怖を感じ、それだけで息絶えてしまいます。
これはほんの数時間でなることが証明されており、生き物は強いストレスに耐えることはできないのです。
猫はトリミングでそんなに強いストレスがかかっているの?ということになりますが、過去のケースから見てもかかっていると言えるでしょう。
人間から見ると体を綺麗にしてもらえる、マッサージのようなご褒美的な感覚のトリミングですが、安易に猫を預けることはできません。
また、その個人のトリマーさんが失敗した、悪いという例は少ないと思いますが、お店の方針に問題があると思います。
猫の安全を守るためには、飼い主がきちんと危険性を理解したうえで、猫を守ってあげなければならないんですね。
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ペットショップ・サロンでトリミングする場合
それではペットショップやサロンでは猫はトリミングはできないの?というと、そうではありません。
きちんと良質なお店を選び、いくつかのポイントを抑えることでトリミングをプロのトリマーさんにしてもらうことは可能です。
それでは良質なお店の見極め方をご紹介します。
飼い主の付き添いができる
まず大切なポイントが、トリミング中飼い主の立ち合いができるかということです。
本当に良質なお店では、猫の場合トリミングは飼い主の立ち合いがなければ受けることができないというお店もあります。
それほど猫の特長を理解しており、事故の危険性をわかっているからできることです。
連れて行ったときどんなに健康状態が良い猫でも、トリミング中は体調が急変することがあります。
飼い主が側にいることでそのリスクが軽減されるので、立ち合いNGやそもそも立ち合いなどしていないというお店は避けましょう。
動物病院と併用している・獣医師が在沖している
見落としがちですが、動物病院でもトリミングをしてくれる病院もあります。
また、ペットショップでも獣医師さんが滞在して診療しているところもあります。
そのようなお店はまずトリミング中の付き添いもOKですし、全体的な意識も高いです。
日本のペットショップやサロンは、世界的に見ても動物に対しての配慮という点では水準が低いので、獣医師さんがいないお店はおすすめしません。
猫に異変があった場合、トリミングを中止する
悪質なペットショップは、猫の特長を理解しておらず猫に異変が起きてもトリミングを続ける場合があります。
それで重大な事故に繋がることがあるので、必ず「異変があった場合はトリミングを中止する」と明記、口頭で説明されなければなりません。
もちろん立ち合いが前提ですので、猫の様子がおかしいと感じたら、すぐに連れて帰りましょう。
犬の専門店ではない
まずサロンの主なターゲット層は犬です。
犬はトリミングすることに問題がなく、スパやマッサージなどを行うこともできます。
そのようなお店の外観やホームページを見ると分かりますが、まず犬のことしか大きくは書かれていません。
料金表など見ると、犬のたくさんの犬種の下に、ちらっと猫の情報が書かれていたりします。
このようなお店は、猫を取り扱う経験が少なく、事故に関しての認識も甘いお店が多いです。
わたしならまず一生連れて行くことはないでしょう。
お家に出張してくれる
どうしても自分でトリミングができない場合、一番おすすめな方法がこれです。
お家にトリマーさんが主張して、トリミングをしてくれるお店です。
数は少ないですが、調べてみると県に1つくらいはあったりするので、どこかのペットショップに連れて行く前に探してみることをおすすめします。
猫の縄張りである自宅から離れないで、尚且つ飼い主もいる状態でトリミングができるので、事故の危険性をかなり減らすことができます。
ペットショップなどより料金は高くなってしまいますが、猫の安全を考えれば安いものですね。
また、これを利用するのはやはり猫の飼い主さんが多いようで、猫に関して深い知識を持った人が多いようです。
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