猫になりたい~猫☆パラダイス~

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猫の平熱は38.4度。体温の測って健康チェックをしよう

   

猫は触るとぽかぽかしているのが分かります。

これは人間の体温より、猫の体温が38.4度と高いことからぽかぽか感じるんですね。

今回は、猫の平熱、危険な体温について。体温の測り方から体温調節についてをご紹介します。

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猫の平熱は38度ほど

大人の猫の体温は、38.4度~38.8度ほどが平熱です。

年齢が若い猫や、活発に動き回った後などは体温が39度に上昇するので、39度でも問題ありません。

8歳以上の老猫は平均体温が少し下がり、37度台になる猫もいます。

 

危険な熱

・微熱   39度~39.5度

・熱がある 39.5度~40.5度

・高熱   40.5度~

 

39度に近い体温の猫もいますが、39度を超えてくると微熱の状態になります。

人間でいうと、37度~38度の状態のことです。

熱の感じ方には個人差がありますが、37度~38度の状態のときは、体が熱っぽく、だるさを感じる状態です。

 

微熱ほどまでだったら、猫が本来持っている自然の抵抗力で回復することが可能です。

4日以上微熱が続くようだったら、体力の低下が心配になるので、病院へ連れて行きましょう。

 

平熱より体温が上がるとき

・走り回って体を動かした後

・ストレスを感じているとき

・鳥などを見て興奮したとき

 

このようなときに、猫の体温は上がります。

体温は個体差で少し変わるので、鼻が濡れていて食欲があり、元気な様子だったら心配いりません。

長期的にわたって体温が高く、おかしな行動が見られる場合は、ストレスがたまっている可能性があります。

 

猫のストレスサインは人間とはちがい、分かりにくいものが多いので、よく観察してあげましょう。

詳しくは、「こんな行動していない?分かりにく猫のストレスサインに気づこう!」をご覧ください。

 

子猫は39度と体温が高い

生後2か月までの赤ちゃん子猫は、体温がとても高く、通常時でも39度台と、触ったらぽかぽかするほどの高い体温です。

人間の平熱が36.5度前後なのと比べると、子猫は熱すぎて熱があるの?と思ってしまうほどです。

しかし子猫はエネルギー代謝がよいので体温が高いだけで、健康な証拠なので問題ありません。

生後2か月を過ぎたあたりから、子猫の体温も38度台に、徐々に下がっていきます。

 

耳先で睡眠の質が分かる

猫の耳の先に触ると、耳先は温かくありません。

耳先は起きているときは体温が感じれず、寝ているときに温かくなるという特徴があります。

そのため、寝ている猫の耳先がしっかり温かければ、猫は十分な質の睡眠がとれているというサインになります。

 

逆に、寝ているときも耳先が温かくならなければ、睡眠の質が悪く、猫がじゅうぶんに眠れていない可能性があります。

寝ているときに耳に触るのはよくないので、体調がよくないようなときだけチェックしてあげるといいですね。

 

猫の体温の測り方

ペット用の体温計を準備する

まず猫の体温計で測る場合、人用の体温計は使ってはいけません。

測るのに時間がかかりすぎて正確な体温が測れないうえに、人用の体温計には水銀が使用されているので、猫が暴れて体温計が破損したとき大変なことになってしまいます。

また、肛門に入れる用途でも作られていないので、必ずペット用の体温計を準備しておきましょう。

 

肛門に体温計を入れる

 

動画のように、2人1組で行うのが理想です。

1人が猫の頭を人のお腹につけるようにして、両手で猫をつかみ固定します。

暴れないようなら、片手でよしよしと撫でてあげると猫も安心します。

 

1人がお尻をなでながらしっぽを上にあげて、お尻にペット用の体温計を、1.5㎝~2㎝ほどの深さまで差し込み、ぴぴっと鳴るまで待ちます。

1.5㎝以下の深さだと、正確な温度が測れずに、少し低く体温が表示されてしまうので注意しましょう。

お尻に入りやすいように、体温計の先にベビーオイルやオリーブオイル、ワセリンを塗るのも効果的です。

 

1人で測る場合

1人で体温計を使う場合は、猫の側面をお腹にあてて、片手でもう一方の側面を支えて、猫の体を動かないように固定します。

もう一方の手でしっぽを上にあげて体温計をお尻に差し込み、猫を動かさないようにします。

暴れる猫の場合は1人で行うのは難しいかもしれません。

猫も体温を測ることに慣れてくれば、じっとしていてくれるようになります。

 

おすすめの体温計


サーモフレックス (Thermo Flex) サーモフレックス TF8731 (動物用)

 

かかりつけの獣医さんが「サーモフレックス」という体温計を使っていたので、うちでもサーモフレックスを使用しています。

この体温計は先端がぐにゃっとフレキシブルに曲がるので、初心者でも簡単に、猫に負担少なく体温を測ることができます。

測る時間も10秒未満と短く、寿命は200時間持つので、経済的です。

また、専用カバーがついているので、それを使えば毎回洗う必要がないので楽に体温を測れます。

 

裏技の測り方

肉球で測る

一番簡単な体温の測り方として、体温計を使わずに、毛が薄い場所に手をあてて温度を測る方法です。

毛が薄い場所として、肉球、頭の額が体温を正確に感じやすい場所です。

耳は毛が薄いですが、体温を測るのには適していません。

 

この方法は、正確な体温は測れませんが、日ごろから器具を使わずとも手軽に体温を測れるので、日ごろの猫の体温を感覚としてつかんでおくと、体調管理がしやすいです。

うちの猫の場合は、毎日肉球を触ってみて、いつもより熱いと感じたら体温計で体温をはかっています。

毎日測っているとだいたい温度が感覚でわかってくるので、日ごろのチェックは欠かせません。

 

脇の下に体温計を入れて測る

裏技として、猫の脇の下に体温計をはさんで測るという方法があります。

これなら、暴れて体温を測れない猫でも、寝ているすきに体温計を脇に差し込めばいいので、何とか測ることができます。

この場合は、ペット用の体温計ではなく、人用の体温計でもOKです。

 

やり方は、体温計を猫の脇の下にはさんで、測定ができるまで動かさないようにします。

このとき、表示される体温は体温計によりますが、じっさいの体温より0.5度~1度ほど低く表示されます。

猫の脇は毛が多く、正確な温度が測れないためです。

そのため、じっさいの体温は0.5度~1度ほど高めだと計算しましょう。

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猫の体温調節

寒いときは体を揺らす

猫は寒いとき、暑いとき、自分で体温調節をすることができます。

寒いときは体を小刻みにぶるぶると揺らして、筋肉を小刻みに動かすことで熱量を生み出し、体を温めています。

家の中にいる飼い猫では、この光景はほとんど見ることがありません。

 

冬の寒い時期、野良猫を触ると少しぶるぶると震えているのが分かります。

寒くて震えることを「シバリング」と言い、これは人間でも起きることですね。

猫の寒さ対策は「どのくらいまでの寒さなら猫は大丈夫?冬は猫が体調を崩しやすい季節」をご覧ください。

 

暑いときは舌を出す

暑いときは、動物ならではのしぐさ、口を開けて下を出し、はあはあと呼吸を荒くすることで体の熱を逃がします。

このしぐさを、「パンティング」といいます。

 

人は全身に汗線があり汗をかくことができますが、猫は汗線がほとんどなく、足の裏でしか汗をかくことができません。

そのため、人と同じように体中で汗をかいて熱を逃がすということができません。

猫は舌の上に熱をもった水分子を出し、それを風によって飛ばして、体から熱を発汗させる仕組みをとっています。

 

はあはあと息遣いが荒いのは、風がなくても、自分の呼吸により風を起こして熱を飛ばそうとしているんですね。

また、毛づくろいをすることで唾液が蒸発して、熱を発散させることもできます。

毛づくろいで熱を逃がす効果は、全体の3分の1ほどにもなります。

暑くても猫が必死に毛づくろいしているのは、何とか涼しくなろうとしていることなんですね。

 

熱を逃がすのが苦手

猫の体は熱をためることが得意で、熱を逃がすことが不得意です。

 

・夏でも毛におおわれている

・熱を逃がすためにはあはあ荒い呼吸をしても、その運動のせいで熱が発生する

・そもそも熱を逃がす気管が少ない

 

このような理由から、猫は体温が下がりにくく、上がりやすい構造になっています。

それでは暑さに弱いかというとそうではありません。

 

猫の祖先は砂漠出身で、暑い砂漠を生き抜くために、猫は少量の水で生きられ、暑さに強い耐性をしています。

そのため、猫は体表温度が54度になるまで耐えられます。

人間は限界で体表温度は44度ほどなので、いかに猫が暑さにたいして優れているかがわかります。

 

猫は暑さに鈍感

「猫は暑さに強いのだから、放っておいて大丈夫」というと、そうではありません。

猫も熱中症になりますし、上記の理由のように熱を逃がしくく、人間が感じている暑さより、猫のほうが暑いと感じる動物です。

猫は暑さに強いというのは、いいかえれば「暑さに鈍感」ということで、熱中症の危険も上がってしまうということです。

 

鈍感すぎて、冬はヒーターの前にいたら毛が焦げてしまう猫もいるほどです。

そのため、夏はクーラーを入れる、冷却グッズを使用するなどして、部屋が暑くなりすぎないようにしましょう。

猫にとって夏に快適な温度は28度ほどが目安となります。

クーラーが嫌いな猫もいるので、そのときは風通しをよくしたり、日陰を作るなどして体温調節できるようにしましょう。


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