「ウーッ」と猫が唸るのはどうして?その威嚇行動と恐怖心について
2017/04/09
猫が唸る理由
猫は通常の状態のときは大人しいものです。
その猫が唸るときは、周囲の状況や誰がいるのか、猫の様態とあわせてチェックしましょう。
何かに反応して唸っているので、その原因がわかれば解決できます。
唸る声自体では、どの原因かをはっきり特定することはできません。
低くくぐもった声で唸っているときは、何かに恐怖を感じている。ストレスを感じ、身を隠したいと思っています。
それよりも高い声で唸るときは、今から戦わなければならない恐怖、喧嘩する前触れの声です。
高い声で唸る場合は相当気が立っているので、むやみに手を出すと引っ掻かれてしまいます。
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警戒している
猫が唸る場面として、一番は警戒しているシーンが最も多いです。
唸ることは警戒の意味を表し、それは猫が何かを怖がっているということです。
「ウーッ」と唸って、自分の存在を知らせ、「これ以上近寄らないで!近寄ったらぶつからね!」と、近寄らないで欲しいというサインです。
「ウウーッ」と低くくぐもった声で、耳を後ろに傾けて、重心を低くもった体制を合わせて取ることがポイントです。
このような野良猫がいたら、まず近づくと今度は「シャッー!」と威嚇攻撃が始まるので、慣れていない限りは近づかないようにしましょう。
嫌いな人に対しても、猫は威嚇してきます。
とくに何もしていなくても、猫に嫌われてしまう特徴を持つ人もたまにいるんですよね・・・
猫が嫌い、苦手意識を持つ人の特長はこちら。
・男性
・大きな声、低い声
・体格が大きい人
・動作が素早い人、動作が大きい人
・猫に構いすぎる人
このような特徴を持っていると、何もしていないのに初対面から嫌われてしまったりします。
どうしても男性の場合、猫が苦手とする特徴を持っている場合が多いです。
男性ですぐに猫に好かれる人は、それだけでとても優しく見える人だということですね。
男性でも、少し身を低くして、意識的に高い声を出して、動作をゆっくりすることを心がければ、猫も警戒心を解いてくれます。
音や気配を怖がっている
猫は耳が良い動物で、人間は音が1.5~2万ヘルツしか聞こえないのに対して、猫はなんと6~10ヘルツの音が聞こえます。
冷蔵庫の音「ジッー」という静かな音も、人の10倍の音で聞こえていることになります。
そんな耳の良い猫は、人間なら聞こえない音でも敏感に反応します。
うちのしーちゃんは、突然「ウーッ」といって身を低くして駆け出し、ベッドの下にこもることがあります。
そのときわたしが何をするかというと、洗濯物を取り込みます。
100%の確率で、その後雷がなり雨が降るからです。
まだ人には聞き取ることができない雷の音を怖がって、身を守ろうとしているんですね。
工事の音や、高い金属音などにも反応する猫が多いようです。
もし何も聞こえなくても猫が急に唸ることが多くなったら、お部屋に防音対策するなどしたほうがいいかもしれません。
精神的ストレスを感じている
猫は人間と同じスペースで共同生活するわけですから、人間に合わせたストレスが日常的にかかります。
猫にとったらうるさいテレビの音、知らない人が遊びにくる、病院に通っている、など猫は飼い主が気が付かないストレスを感じているかもしれません。
ストレスを感じているときも唸りますが、ストレスを与える状況を作っている飼い主に対して、日常的に唸るという行動もストレスがエスカレートすると見られます。
大人しかったのに、最近甘えてこなくなって唸るようになったと感じたら、猫にストレスがかかっていないかチェックしてみましょう。
参考ページ
「気づいて!日常に潜む猫のストレス 15種類の原因別【対処法】」 |
「こんな行動していない?分かりにく猫のストレスサインに気づこう」 |
おもちゃを与えると唸る
この動画の猫は、ねずみのおもちゃで遊んでいるとそのときだけ唸るそうです。
じつはおもちゃを与えたときに唸る猫は多く、猫にとっては自然なことです。
人間にとってねずみのおもちゃはただのおもちゃですが、猫にとっては獲物という認識になります。
獲物を捕らえることで猫の本能が刺激されて、大人しい猫でもそのときばかりはついつい「ウーッ」といってしまうわけです。
飼い主さんのことを嫌いになっているわけではないので安心してください。
しかし、このような状態になっているときの猫は普段の猫とは違うので、うかつに手を出すと引っ掻かれてしまう危険があります。
おもちゃと遊ばせておいて、飽きたころにおもちゃを回収して、またいつもの猫に戻ってもらいましょう。
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撫でていると唸る場合
うちのわがまま娘、しーちゃんもそうですが、頭を撫でられてゴロゴロ言っていたかと思うと、急に「ウーッ」に切り替わる時があります。
これは、「撫でてもらいたかったけど、もう十分だからやめろ」ということですね(^^;)
猫の気持ちは移り変わりやすいので、その変化に十分に注意してなでなでしましょう。
撫でられるのが好きな猫は、撫で続けてもずっとゴロゴロなんですけどね。
甘える時喉を鳴らすのが下手
猫は甘えるときのどを「ゴロゴロ」と鳴らしますが、それが下手な猫もたまにいます。
普通の猫のゴロゴロはこのようなかんじ。
リラックスしているとき、まったく警戒がないときに喉をゴロゴロと鳴らします。
しかし、ゴロゴロが猫によっては下手な猫がいて、「ガオーッ」や「グーグー」と聞こえて、唸って聞こえる猫もたまにいます。
威嚇されている?と思いがちですが、猫が自分から寄って来たり、リラックスしているようなら甘えているんだと捉えられます。
ゴロゴロも、猫によっては個性が出るんですね。
ケガをしている
どこかにケガをしていると、触られるのが痛いので触ろうとすると唸ってきます。
うちの猫が足をケガしていたことがあったのですが、頭をなでると「ゴロゴロ」、足を触ると「ウーッ」と言ってきたのでケガをしていると分かりました。
猫は毛に覆われてケガが分かりにくいので、このようなパターンもあります。
特定の部分を触るときに唸られる場合は、ケガがないか確かめてみましょう。
病気にかかっている
猫はなかなか体調が悪いことを表に出さない動物です。
自分以外の誰かに、体調が悪いことを知られたくないという、猫の生存本能からきています。
体調が悪いことを敵に知られたら、そのとき襲われてしまいますからね。
そのため、猫が唸るときその原因が体内の病気の場合は、かなり痛いということを示します。
ご飯を食べるときに唸るときは、歯周病や口内炎かもしれない。
トイレをするとき唸るなら、膀胱炎や尿結石かもしれないなどが考えられます。
他にもさまざまな病気の原因は考えられるので、この場合は動物病院で診てもらいましょう。
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