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~熊本地震を体験して~被災したときの猫の様子と被災状態

      2017/04/09

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こんにちは、「猫になりたい」管理人です。

お久しぶりの更新になってしまい、申し訳ありません。

 

じつはわたしと当サイトの看板猫3匹は熊本に住んでいます。

今回の熊本大地震を受けて、家が被災してしまい、数週間ほど避難生活を送っていました。

現在約2か月ほどかかり、ようやく生活が落ち着いてきたことを、ご報告とともに感謝を申し上げます。

とてもたくさんの方々からの協力や応援に励まされ、なんとか猫と共に新しい生活をスタートすることができました。

 

今回は猫と一緒に地震の被害にあい、そのとき猫はどのように行動したのか?

猫への地震の影響についてをまとめます。

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震度6弱の揺れを体験した直後の猫の様子

今までに体験したことがないほどの、体がひっくり返るような地震が起こりました。

ぶーちゃんはベッドにいて、あまりの揺れにそこから動くことができませんでした。

はるくんは押入れの中にいたようで、当分の間押入れから出てきませんでした。

しーちゃんは運悪くキャットタワーの一番上にいて、かなりのぐらつきにあってしまったようです。

通常ならすぐに下りますが、あまりの揺れに降りることすらできなくその場にしがみついていました。

キャットタワーが倒れなくて幸いでした。

すぐに外に避難して、マンションの様子を確認しましたが、それほど外傷はなかったので、避難することもなくマンションの中で寝ました。

 

震度7の地震

やれやれ酷い地震だったと思っていた翌日の夜、なんと昨日以上の大揺れ!

当初は震度6だと発表されていましたが、震度計が振り切れて測定できなかったそうで、実際は震度7だとのちに訂正されました。

震度7はもう言葉では言い表せないほどの、一回受けただけでトラウマになるほどの揺れです。

 

マンションは倒壊する!逃げなくては!と強く感じましたが、それでも一歩も動くことができないんです。

揺れが落ち着いた直後、食器棚は倒れて食器は粉々に。

タンスやテレビが倒れて、床はめちゃくちゃになっていました。

幸いだったのが、猫が昨日の地震を怖がり、3匹とも押入れに避難していたことでした。

猫と家族には怪我もなく、なんとか2回の大地震を乗り切ることができました。

 

猫を捕獲できない

震度7の揺れのあと外に出てマンションを見てみると、もう凄いヒビ割れ!

とくにわたしが住んでいる2階部分が最もひどく、下の階になるにつれて酷い状態でした。

ドアは歪んで閉まらなくなるし、次揺れたら本当に崩れると思い、すぐに猫をキャリーバッグに詰めて車に避難しました。

怖がって押入れの隅の隅やベッドの下に隠れるので、捕獲はかなりしずらいです。

その夜は猫と一緒に車中泊をして、余震の揺れにビクビクしながら夜が明けるのを待ちました。

 

もう家には戻れない

夜が明けて、光が差し込みマンションや熊本市内の状況が徐々に把握できてきました。

熊本市内は全壊した建物こそは少ないものの、ヒビが入ったり傾いたりと、住める状態ではない建物が目立ちました。

その中でも、なぜかうちのマンションだけは被災状況が酷く、目に見えて危険な状態でした。

じつはあの、ツイッターで話題になった例のマンション関連のマンションです。

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もうマンション内に戻ることはできないと確信し、これから猫どどうするかを考えました。

 

猫と一緒に避難所は実際難しい

ペットを飼っている場合、犬や猫と避難所に避難することは国のガイドラインでも進められている方法です。

しかし、実際避難所に行ってみると、もちろん普通の学校の体育館なので、猫を保護する檻があるわけでも、スペースが確保されているわけでもありません。

とにかく避難してきた人がごった返し、わらわらとした落ち着かない状態です。

 

犬と一緒に避難してきた人は、体育館の中には入らず、体育館の外の屋根の下で夜を明かしていました。

動物アレルギーや鳴き声の騒音、トイレ問題などを実際に抱えると、やはり避難所へ猫を連れて行くことはできませんでした。

猫からしてみても、地震を体験して大きなショックとストレスを抱えているとき、知らない人がたくさんいる場所で、キャリーバッグの狭いスペースに閉じ込めることは、危険だと感じました。

 

「猫にトリミングは必要?自宅でできる方法解説&ペットショップに預ける危険性について」

この記事でも書きましたが、猫は突然のストレスに非常に弱い動物です。

避難所に行き猫にストレスを与えることは、かなり危険だろうという判断をしました。

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猫の車中泊の危険性

東日本大震災のとき、たくさんの猫がストレス性の病気にかかりました。

怪我はしていないものの、避難所生活でのストレスや、車中泊でのストレスなどで、天国へ旅立ってしまった猫もいたそうです。

車中泊については、大体2~3日で猫はストレスを感じ、著しく体調が悪くなります。

 

そのことを知っていたので、マンションは倒壊の危険はあるものの、今すぐに倒壊する状態ではない。

むしろ、車中泊する方が危険だと判断し、猫だけをマンションへ戻すことにしました。

震度3~4、時に5という大きな余震が続いている状態で猫をマンションへ戻すのは苦痛の選択で、もしまた大きな揺れがきたら・・・

と思うと、涙がでてとても心配でたまりませんでした。

 

しかし、携帯の電源さえ切れて充電すらできず、水さえ飲めない。

そんな状態では選択肢がなく、今できる最もベストな選択はそれ以外ありませんでした。

 

窓が割れて猫が逃げ出す事態が続出

車中泊が3日を過ぎました。

3日目に避難所で携帯を充電できたので、ようやくネットで情報を得られ、彼とも連絡が取ることができました。

ツイッターを見てみると、地震のとき窓が割れて、逃げ出した猫の情報が流れていました。

倒壊まではしなくても、うちも窓が割れてしまったら、猫が逃げ出してしまうだろうと、それも強く不安に感じていました。

そのような自体にできるだけ早く対応できるよう、わたしたちもマンションの駐車場から離れることができず、避難所に行けない日々が続きました。

 

エコノミー症候群の危険

ラジオを聞くと、車中泊が続くことによるエコノミー症候群にかかる人が続出しているとのこと。

それも50代女性が多いとのこと。

母も50代なので、母だけでも避難所へと言いましたが、猫が心配で行きたくない。

というので、とにかく早急に猫だけでも安全な場所へ避難させなければと思いました。

猫が1匹の場合や、犬と一緒に車中泊している人も大勢いましたが、うちのように身動きがとれない状態はまずいなと感じます。

 

他県へ避難することに

もともと来年引っ越す予定だったのを早めて、今すぐに他県へ引っ越すことになりました。

猫を連れて行く予定はなかったのですが、3匹の猫とともに、現在は余震のない県でようやく安心できる生活を過ごすことができています。

安全な場所へ避難することができるならば、猫だけでも避難させられるとベストですね。

次回の記事は、災害時、ペットの避難先をどこにするかで困ったことをまとめます。


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