痩せすぎ・肥満を防止するための猫の体重チェック方法~平均体重まで~
2017/04/09
うちの猫最近太ったかも・・・。
最新のデータによると、猫の肥満率は近年上昇しており、じつに50%の飼い猫が肥満、あるいは肥満予備軍だそうです。
うちの猫も類にもれず、3匹中2匹が肥満予備群です。
猫は太りすぎると糖尿病や脂肪肝、口腔内疾患、心臓病などを発症するリスクが高まります。
猫の体重は食べ物を与えている飼い主の責任なので、しっかり管理してあげなければなりません。
猫の平均体重と、適切で健康な体重のチェックを知り、猫の体が今どのような状態にあるのかチェックしてみましょう。
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猫の平均体重
猫にも個体差、種類によって平均体重は違いますが、日本猫のようないわゆる猫として標準サイズの猫の平均体重は以下になります。
0週間 約100~120g
1週間 約200~250g
2週間 約250~300g
3週間 約300~400g
1ヶ月 約400~500g
2ヶ月 約950~1000g
3ヶ月 約1~1.5kg
6ヶ月 約2.5~3kg
9ヶ月 約3~3.5kg
1年 約3.5~4.5kg
猫は半年ほどで成猫となり、それから1歳になるまで少しずつ大きくなります。
年齢に合わせた餌の量は以下のページをご覧ください。
【基本】猫の餌の適正量とは?体重別に動画で分かりやすく解説 |
猫の1キロは人間の10キロに相当する
猫は種類によって犬ほど体重に大きな差はありません。
サイズ自体がそれほど変わらないので、小さなサイズの猫と大きなサイズの猫の体重を比べても、差は2~3キロしかありません。
しかし、それ故に猫は少しの体重差が大きな意味を持ちます。
人間と比較して考えると、猫の体重が100グラム増加することは、人間なら1キロの増量に当たります。
猫の体重が1キロ増加して、少し太ったな~なんて軽く考えていると、それは人間なら10キロも太ったことになるんですね。
そう考えると、どれほど大きな差であり、その差がもたらす健康への被害が伺えます。
猫の種類別にみる平均体重
猫は種類によって平均体重が変わります。
個性差もあるので、目安としてその種類の猫がどれほどの体重なのかを知っておきましょう。
標準より体重が少ない猫
オリエンタルショートヘア 3~4キロ
ジャパニーズボブテイル 3~4.5キロ
シャム猫 3~4キロ
シンガプーラ 2~3.5キロ
標準的な体重の猫
日本猫 3~5キロ
アビシニアン 3~5キロ
エキゾチックショートヘア 3~5.5キロ
エジプシャンマウ 3~5.5キロ
スコティッシュフォールド 3~5キロ
ソマリ 3~5キロ
トンキニーズ 3.5~5キロ
マンチカン 3~5キロ
ロシアンブルー 3~5キロ
チンチラ 3~5.5キロ
ペルシャ 3~5.5キロ
ヒマラヤン 3~5.5キロ
ブリティッシュショートヘア 4.5~5.5キロ
標準より体重が重い猫
アメリカンショートヘア 3~6キロ
オシキャット 3~6キロ
アメリカンカール 3~6.5キロ
ベンガル4~6キロ
ノルウェージャンフォレストキャット 3.5~6.5キロ
シャルトリュー 4~6.5キロ
ラグドール 3~7キロ
メインクーン 3~8キロ(猫の中でもかなり個体差があります)
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体重チェック方法
画像 日本ヒルズ・コルゲート株式会社より
猫の体重が適正かどうかチェックする方法として、一番良い方法が目視での体系チェックです。
猫は個体差で骨格が違うので、平均体重は6キロまででも、その猫の体が小さければそれでは肥満となってしまいます。
そのため、目と手で猫の適正体重を割り出しましょう。
深刻な体重不足の猫
触ると猫らしくないゴツゴツとした骨付きが手に取れ、肋骨がなんなく触る事ができます。
骨の形があらわになり、脂肪がほとんどないことが目視で分かります。
長毛の猫だと気が付きにくいので、お腹を触って確認しましょう。
上から見ると分かりやすく、画像のようなくびれが2つくっきりわかる、砂時計のような体型になっています。
猫の顔、頭がい骨の大きさの割に体が小さすぎる、細すぎると感じる猫はまず栄養が足りていません。
ご飯を食べられていない野良猫に多い体系といえます。
深刻な栄養失調なので、たくさんの栄養を定期的に取らせなければ危険な状態です。
やせ気味な猫
触ると骨のゴツゴツ感のほうが強く、肋骨も簡単に触ることができます。
僅かに脂肪の層が確認できます。
一般的に一番多く見られる野良猫がこの辺りの体系をしています。
栄養に問題はありますが、まだ元気に過ごしている猫が多いです。
腰のくびれがきゅっと見られるのが特徴です。
標準体形の猫
上から見るとウエストと同じほどのくびれが2つあることが特徴です。
触ると猫らしいふわふわしたさわり心地で、肋骨の触感はダイレクトには分からず、なだらかな突起を感じられる程度です。
肋骨に触れられるか触れられないかで、痩せているか太っているかの判断の目安となります。
脂肪は体全体に適度についており、お腹も肉が出ることなくすっきりしています。
標準体形でははっきりとウエストのくびれが確認できます。
太り気味の猫
太り気味の猫は触ると骨のゴツゴツ感がまったく感じられず、全体的にぷよぷよしています。
肋骨も脂肪に覆われているため、感触を確かめることは難しいです。
上から見ると分かりやすく、ウエストがないことがわかります。
前足の付け根部分に、僅かなくびれがあるだけですね。
横から見るとお腹がたるんでいて、少しつまめるほどお肉が余っています。
飼い猫はとくにこの太り気味な猫が多い傾向にあります。
しかし体が毛に覆われているため、ちょっと太り気味でも気づかないケースが多いようです。
肥満な猫
見てわかるくらいずんぐりむっくりしています。
うちの猫も以前肥満になってしまった時期がありましたが、まさに牛のようなフォルムでした。
お腹のお肉は垂れ下がり、2、3個ぷよぷよしたお肉がぶら下がります。
あまりに大きいので腫瘍ではないかと思い病院に行ったら、「太り過ぎです。脂肪です」と言われてしまいました。
肋骨に触るのは不可能で、腰にくびれはまったくなく、ドン!としています。
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