【猫のブラッシング】スリッカーブラシの特徴と使い方まとめ
2017/04/09
ピンブラシ、ラバーブラシで使い方と特徴をまとめてきましたが、今回はスリッカーブラシの特徴についてです。
スリッカーブラシはブラシの中でも最も愛用者が多く、ブラシとしての歴史も古くからあります。
針先が針金状になっているので、昔から動物の毛はこの固い針でブラッシングしていたんですね。
そのため毛はよく取れますが、触ってみるとけっこう痛いです。
今回は実は扱いが難しい、スリッカーブラシについての特徴やメリット・デメリット。使い方までをご紹介します。
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スリッカーブラシの特徴
メリット
・他のブラシと比べて抜け毛がたくさん取れる
・どこにでも売っている
・プロ仕様(トリマーさんが使うのが主にスリッカーブラシ)
・毛が簡単にとれるのでブラッシング時間が短縮できる
・短毛種・長毛種のどちらの猫にもしようできる
デメリット
・扱いが非常に難しい(トリマーさんでも下手な人がいるくらい)
・皮膚を傷つけたり、皮膚病になる可能性が高い
・刺さるとかなり痛い
・短毛種の猫にも使用できるけど、痛みを伴う場合が多い
スリッカーブラシ
スリッカーブラシは毛が簡単にとれることから、使用している人が多いブラシです。
昔からあるのもスリッカーブラシで、やはり短時間でサクサクと毛がとれることから広く広まったようです。
しかし、スリッカーブラシは触ってみると分かりますが、針先が針金状になっています。
触っただけでチクチクとして、これで自分の髪の毛を梳こうとは思いませんよね。
でも猫の毛に滑らせたら、針金状なのでよく毛が取れそう!ということで愛用者が多いですが、これはわたしはおすすめしません。
自分に使うのは痛そうだから嫌というのは、猫にとっても同じことです。
もっと言えば、猫や犬は人間より肌が弱く、人間より皮膚病の発症率が高い動物です。
そのため、本来なら猫の肌に触れるブラシは、人間の物よりも質がよく、肌に優しくなければいけません。
毛がたくさん取れるから楽、というだけで、スリッカーブラシを選ぶことはNGだといえます。
ソフトとハードの2種類のタイプがある
スリッカーブラシにはソフトとハードタイプの2種類があります。
ソフトタイプは針が埋まっている部分がクッション生地になっているので、少し強めに押し当ててもクッションで補助が入るようになっています。
また、針自体も細く、その分密度が濃くなっています。
通常猫にスリッカーブラシを使用するときは、必ずソフトタイプの物にしましょう。
ハードタイプは、主にプロ仕様で扱いが難しいです。
というのも、クッション生地がついていないので遊びがなく、力加減がダイレクトに針に伝わります。
ソフトタイプと比べると針も太く、ちょっとでも力が強いとすぐに皮膚を痛めてしまいます。
ブラッシングを嫌がる猫
「うちの猫はブラッシングを嫌がります。何か嫌がらない方法はないでしょうか?」という悩みを抱えている飼い主さんは多いようです。
じつはブラッシングを嫌がる猫のかなりの理由は、ブラシ自体が原因ではないかという見方があります。
とくにブラシの中でもスリッカーブラシは皮膚に当てると、滑らせずとも違和感、痛みが生じるので、皮膚が薄い猫にはたまったものではありません。
普段はとても大人しいぷぷちゃん。
ブラッシングをしようとすると、袋に隠れてブラシが近づくと「シャーっ!」と威嚇が始まります。
このように、普段は大人しくて撫でられるのも好き。という猫が、ブラッシング時だけここまで嫌がるというのは、普通に考えるとブラッシングが「痛い」となると思います。
「猫はブラッシングが嫌いないきものだから~」ではなく、なぜこんなに嫌がるのか。威嚇してまで逃げるのかを考えてあげましょう。
ブラッシングも正しいブラシを選び、痛くない皮膚と毛に優しいブラッシングをすれば気持ちよくなってくれます。
スリッカーブラシの正しい使い方
まずは、猫に使うスリッカーブラシはソフトタイプを使用しましょう。
スリッカーブラシでもっとも大切なのは、力加減を間違えないことです。
猫にブラッシングをする前に、試しに自分の腕にブラシを滑らせてみて下さい。
軽く滑らすだけだと、針先が軽く触れる程度で痛みは感じずくすぐったい感じがします。
でもほんの少しだけ力を加えると、先ほどは分からなかった痛みがぐさりと生じます。
これはほんの少しの力の差で、これは自分の腕で体感してみないと分からないと思います。
通常、ブラッシング時はこれよりもっと強い力でブラッシングする人が多いので、これでは猫はかなり痛がり、嫌がって逃げるのも当然です。
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握り方
握り方は、ブラシの柄を鉛筆を握るように軽く持ちましょう。
拳を作ってぎゅっと持つ持ち方は、それだけで力が強く伝わりすぎてしまうのでNGです。
正しいブラッシング方法
ブラッシング方法は、地肌に向かって垂直に動かし、縦なら縦、横なら横と、平行にブラシの方角を変えましょう。
また、地肌にはつかないように気を付けます。
スリッカーブラシはくの時になっているので、角度がななめにしてブラッシングしてしまうことが多くあります。
ななめにブラッシングをすると、ブラシの手前にだけ毛がつきます。
これは間違った方法で、一部の針にだけ力が集中しているので、それだけ皮膚が傷ついているということです。
ブラシ全体を地肌に平行におろし、ブラシ全体で毛を取るようにしましょう。
おすすめのスリッカーブラシ
スリッカーブラシは、やはり毛が取れるけども、皮膚には優しいという、質が高い物を選ばなければいけません。
何個か試しましたが、意外なことにもっとも値段が安かったONSのスリッカーブラシが感触としては一番よかったです。
普段はブラッシングを嫌がる猫が、このONSのソフトタイプスリッカーブラシだと嫌がらずじっとしていてくれました。
スリッカーブラシの中では品質が高く、また扱いがしやすくなっています。
うちのブラッシング方法
うちではどうやってブラッシングをしているかというと、じつはスリッカーブラシは使用していません。
以前は使用していたのですが、毛がたくさん取れて皮膚へのダメージも少ないファーミネーターに変えました。
そのため、普段はピンブラシを使用。
以前はスリッカーブラシを日常使いにしていましたが、やはり細かく皮膚のダメージが蓄積されるようでした。
皮膚が弱い茶トラのハルくんが皮膚病が治ったと思ったら再発を繰り返すので、普段は皮膚に優しいピンブラシを愛用中です。
しかしピンブラシだけでは抜け毛対策には不十分なので、2週間に1回、換毛期にファーミネーターを使用するというブラッシング方法をとっています。
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