そのブラッシング間違ってない?猫のラバーブラシのメリットとデメリット
2017/04/09
猫との生活に、ブラッシングのお手入れは欠かせません。
とくに3月と11月の毛がごっそり生え変わる換毛期は、毎日ブラッシングをしていても、これでもか!というくら大量に抜け毛が発生します。
うちは3匹も猫がいるので、毎日3回、多い日は1日に6回もブラッシングをしなければいけないので、てんやわんやです。
うちではラバーブラシは使用していません。一度茶トラの一番皮膚が弱いハルくんが一部脱毛症になってしまったことがありました。
獣医さんに診せると、ラバーブラシが原因で引き起こった皮膚病だと判明したためです。
今回はそのこともふまえて、ブラッシングでよく使用される、ラバーブラシについて、その特徴と使い方をまとめます。
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ラバーブラシのメリット・デメリット
メリット
・安い(1000円以下)
・洗いやすい
・入手しやすい
デメリット
・見た目に反して扱いが難しい
・扱いを間違えると皮膚病になる危険性がある
・毛が取れにくいので、ブラッシング時間が長くなる
・長毛猫には使用できない
・毛を痛める・艶がなくなる
マッサージ性は嘘
普通のスーパーなどでも、ペット用品コーナーによく置かれているのがこのラバーブラシ。
ラバーブラシはブラシの中でも安価で、またゴムで作られているという点から、「初心者でも扱いやすそう」というイメージで使用している人が多いようです。
ラバーブラシはその柔らかいという特性から、ブラッシングと同時にマッサージまでできる。という宣伝をよくされています。
しかし、これはほぼ嘘だとわたしは思っています。
試しに、ラバーブラシを自分の皮膚に当てて消しゴムで消すように、皮膚をなぞってみて下さい。
粘着力が強く、皮膚が引っ張られながらついてきて、不快で若干の痛みを伴います。
「ブラッシングのときはそんなに強くこすらないよ」となるかもしれませんが、果たしてそうでしょうか?
ラバーブラシはその柔らかさから、他のブラシよりも何度もこすらないと毛が取れないという特徴があります。
そのため結局は何度もブラシを皮膚に当ててしまい、毛を取るために知らない間に力を強めているということが多いのです。
使い方を誤ると皮膚病に
皮膚病をわずらう猫は、かなりの傾向でラバーブラシを使用されていることがあります。
とくにラバーブラシは短毛猫用なので、長毛猫の毛を無理やりラバーブラシでブラッシングしていたら、皮膚には相当なダメージを与えてしまいます。
実際に、猫が皮膚病になり動物病院を訪れた飼い主さんが、獣医師から「ラバーブラシでブラッシングをするのはやめて下さい」と言われ、やめたところ、それだけで皮膚病が治ったケースが多々あります。
摩擦によって毛をブラッシングする
ラバーブラシはほかのピンブラシやスリッカーブラシとは、ゴムという特性から大きく異なります。
使い方や用途が全く別物と考えて扱った方がいいです。
ピンブラシやスリッカーブラシは、通常考えるクシと同じ役割で、細いピンに毛を取り込んでブラッシングを行います。
人間のクシも、ほとんどがこのタイプですね。
しかし、ラバーブラシはゴムという特徴から、毛を摩擦によって巻き込みながらブラッシングを行います。
普通に考えて、摩擦って痛いですし、皮膚にも毛にもよくないですよね。
といっても、ラバーブラシは柔らかいため、皮膚にダメージを与えていても、摩擦力に気が付かず、猫も気持ちよさそうにブラッシングをされます。
しかし本当はダメージを与えていることに気が付かず、長期間使用してしまうと皮膚病を引き起こす可能性があります。
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他のブラシと併用して使う
結論として、ラバーブラシは初心者向きではありません。
使い方次第ではちゃんとブラッシングできますが、それでもラバーブラシ1本では無理でしょう。
他のブラシと併用して使う必要があります。
ラバーブラシの正しい使い方
①ラバーブラシを皮膚に当てないように、毛の表面だけをサラサラとブラッシングをかける。
マッサージ目的で皮膚にこすりあてないようにしましょう。
毛並に沿って、毛に逆らってはいけません。
②その後、ピンブラシ、換毛期ならファーミネーターブラシを使用して、全体の毛を取り除く。
③獣毛ブラシでマッサージして、毛の艶を出す。
あるいは、コームで毛を整える。
実際うちで使用しているブラシ
このように、ラバーブラシは安くどこでも手に入ることからよく使用している人が多いですが、おすすめとは全く言えません。
実際にうちで猫に使用しているブラシは、通常はピンブラシと獣毛ブラシがメイン。
換毛期や2週間に1回は、ファミネーターを使用しています。
あと、たまに猫目的でうちに人がくるときは、コームを顔周りにかけてあげます。
普段は面倒なのでコームまではかけていません。
猫の体に優しいブラッシングをしてあげたいですね。
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