指しゃぶりする猫の気持ち~痛いときにやめさせる方法まで~
2017/04/09
甘えん坊な猫によく見られる行動のひとつに、指しゃぶりのしぐさが見られます。
人間の指をちゃぷちゃぷ甘噛みするその様子は、とても安心しているようで癒されます。
でもちょっとだけ痛いのも事実(^^;)
猫はどんな気持ちで指しゃぶりをしているのか、またそれを止める方法はないのかをまとめます。
スポンサーリンク
指しゃぶりする猫の気持ち
うちの猫も3匹とも全員指しゃぶりのしぐさは見せます。
なでなでしたりブラッシングしたり、一緒に眠るときなど、甘えた気分になったとき猫は指しゃぶりを始めます。
普段はそんな様子を見せなくても、子猫の頃お母さん猫からミルクをもらっていたときのことを思い出しているんですね。
だから指しゃぶりをしているときは猫が幸せを噛みしめている瞬間と言えます。
指しゃぶりが頻繁に見られる猫の特長
どの猫にでもある程度の指しゃぶりは見られるしぐさですが、頻繁に指しゃぶりが見られる猫がいます。
捨て猫や、生まれて間もないころに母猫の元から離れた猫は、大人になってからも指しゃぶりが頻繁に見られます。
子猫は生後3か月にもなると丈夫な歯が整い始め、母猫は母乳を吸われるのが痛くなり、子猫を追い払います。
母猫から何度も拒否をされることで、猫にとって初めての母猫からの巣立ちとなります。
その過程があるからこそ、猫は母乳から完全に卒業し、徐々に一人立ちしていきます。
その時期をむかえられずに、早々に母猫から離されてしまうと、猫は母猫への思いからいつまでも卒業できずにいるんですね。
だから人間に対して甘えん坊になる傾向があり、「甘えてもいいんだ」という気持から指しゃぶりをするんですね。
うちのしーちゃんは生後2か月に満たないころに倉庫の軒下から発見し、最初は病気も持っていたりと弱弱しい猫でした。
しかし今では標準体重より大きくなり、性格は非常にクールな子に育ちました。
それでも指を見つけると指しゃぶりを始めて、当然のことのようしています。
その様子を見ると、お母さんに甘える時間がとても少なかったんだな・・・と少し寂しい気持ちになるので、好きなようにさせています。
指しゃぶりを止める方法
指しゃぶりは母猫が、子猫が生後3か月になる辺りで自然と母乳から卒業するのでそれでしなくなります。
成人になった猫の指しゃぶりを止める方法は?というと、この正攻法のやり方は人間にはできません。
母猫が子猫を追い払うからこそ、子猫を大人として成長させることができます。
母猫のように指しゃぶりする猫に怒ってやめさせても、猫は成長するどころか人間に不信感を持つだけです。
せっかく幸せで安心していた時間に、怒ったり叩いたりということはやめましょう。
正攻法は無理ですが、他に指しゃぶりを止める、抑える方法はあります。
指しゃぶりしてきたら頭をなでる
まず最初に実行してほしいのが、指しゃぶりしてきたらその手をほどいて、頭をなでなでしましょう。
猫は気持ちいいと思う体の部分が案外少なく、頭かしっぽの付け根辺りしかとても気持ちいいとは思いません。
そこでその一番気持ちのいい部分をたくさん撫でてあげて、指しゃぶりされるより安心できる、と猫に思わせます。
指しゃぶりよりなでなでの時間が長くなっていくと、次第に頭をなでられることで安心感を得るようになり、徐々にですが指しゃぶりが収まります。
首の後ろに洗濯ばさみをはさむ
頭をなでようとしても、執拗に手を追いかけて、とにかく指しゃぶりをすると思います。
そんなときは、首の後ろを洗濯ばさみではさみ、猫を大人しくさせます。
これは母猫が子猫の首を持って歩くときの原理を利用して、首の後ろを掴むと猫は強制的に大人しくなるという性質があります。
これは猫にとって痛いことではなく、母猫から守られているという安心感を与えます。
そこで指しゃぶりをやめたあとに、頭をなでなでしてあげれば、少しずつ頭のなでなでが安心できるものなんだと思ってきます。
指にタオルを巻く
手にタオルを巻いて、その上から猫に指しゃぶりをさせます。
するとごわごわしているので、触感が嫌だなと猫が感じ始めます。
それでも頑なにタオルをぺろぺろしますが、それも時期に収まります。
手に猫が嫌いなクリームを塗る
猫は柑橘系の臭いを嫌がるので、柑橘系のクリームを手に塗っておくと嫌がって指しゃぶりをやめます。
指しゃぶりをしたい!という猫の気持ちはなかなか消えないので、猫がぺろぺろしてこなくなるまで、忘れずに塗り続けることが必要です。
クリームは必ず天然成分100%由来のものを使用して、猫が舐めても害がない物を選びましょう。
スポンサーリンク
多頭飼いする
猫の指しゃぶりが痛いという場合は、猫が他の猫とあまり触れ合ったことがないことを意味します。
とくに子猫時代同年代の他の猫とじゃれ合って喧嘩した経験が少ないと、どのくらいの力で噛まれたら痛いのか、ということが分からなくなります。
決して猫は好き好んでぎゅうっと噛んでいるわけではないんですね。
これは痛いからといって、猫を叱っても猫は訳が分からないので、叱っても効果はありません。
なので、あまりに指しゃぶりが痛いときはもう1匹猫を飼うと、喧嘩の中から噛むと痛いんだということを学び、適切な力で噛むようになります。
一心不乱に指しゃぶりする猫
わき目もふらず一心不乱に指しゃぶりする猫ちゃん。
暑い時期にはしないそうで、冬場の寒い時期、膝に乗ってきたりお布団の中に入ると始めるそうです。
これは子猫の頃母猫と過ごした猫にも多く見られる特徴で、甘えん坊のオス猫に多い行動です。
指しゃぶりしながら手をぐーぱーする猫
指しゃぶりしている猫が、両手を交互にぐーぱーさせているなんともかわいい動画。
これはもはや人間の赤ちゃんよりかわいい!
このぐーぱーは母猫の母乳をたくさん出すために、乳腺を刺激するための行動です。
そのため、指しゃぶりと一緒にグーパーする猫もたまにいるようです。
立ったまま指しゃぶりする猫
なんと立ったまま指しゃぶりする黒猫!
うちの猫もたまにこうするときがありますが、決まって手においしい匂いがついているときです。
手に何かついているのかな?
スポンサーリンク