引っ越しは猫の最大のストレスに!軽減させる方法と新居に慣れてもらう方法
2017/04/09
住みなれた家から新しい場所へとお引越しするとき、気になるのは猫のこと。
人間にとっては新しいお家へ引っ越すことはワクワクうきうきするものですが、猫にとって引っ越しは強いストレスとなります。
比重でいうなら、飼い主がある日突然別人になった!ということよりも、住む家が変わるというほうがストレス度合いは強いようです。
よく、「猫は家につく」なんて言われますが、まさにそれは事実なんですね。
猫とともにお引っ越ししなければならないとき、猫へのストレスが少ない引っ越し方法を実践してみましょう。
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引っ越し前の準備
トイレ砂を保管しておく
トイレは猫の匂いを保存しておくための、貴重なアイテムです。
新居に自分の匂いがあると猫は安心するので、片付けずにトイレをしたままの砂を取っておきましょう。
キャリーバッグを用意しておく
猫の数の分だけのキャリーバッグを用意しておきます。
引っ越し作業中の猫の確保場所になります。猫にとっても狭いスペースがあるほうが不安感を低下させることができます。
車の移動時にも運転の支障になるといけないので、キャリーバッグに入れて移動しましょう。
引っ越し作業の音などのストレスで、粗相をしてしまう猫もいるので、キャリーバッグにはトイレシーツを敷いておきます。
引っ越し先での動物病院を調べておこう
遠方に引っ越す場合は、かかりつけだった動物病院にも行けなくなってしまいます。
引っ越し直後は猫は体調を崩すことが多く、動物病院へかかる機会がすぐ必要になるかもしれません。
そんなとき慌てずに速やかに対処できるように、事前に評判の良い引っ越し先の近くにある動物病院を探しておきましょう。
引っ越し中の猫への対応
引っ越し業者へ猫がいることを伝える
猫は安全な場所へ移動しておきますが、万が一事故がおきて猫が脱走でもしようものなら大変です。
引っ越しのときはドアが開いているので、猫がびっくりして脱走してしまうかもしれません。
必ず猫がいること。猫は浴室などに閉じ込めているので、絶対に開けないように。という注意を伝えておきましょう。
万が一猫をみかけた場合はすぐに伝えてほしいことも伝えましょう。
猫を安全な場所へ確保する
引っ越し業者がどやどややってくる。慣れ親しんだ家具が運ばれていく。
この光景は猫にとって非常に強いストレスを与え、絶対に見せてはいけない光景です。
必ず浴室や押入れなど、引っ越し業者が立ち入らない場所に猫を移動しておきましょう。
このときキャリーケースに入れておくのもありです。
万が一間違って扉を開けてしまうといけないので、浴室のドアには張り紙をしておきましょう。
ペットホテルもあり
ペットホテルに慣れている猫なら、引っ越しのときは預けてしまうのも一つの方法です。
このときどうせなら病院で検査ついでに、と猫を預けてしまう飼い主さんがいますが、これはNGです。
ほとんどの猫は病院が嫌いで、診察から預けられている間は強いストレスを感じています。
そのストレス状態に晒された後、知らない家に帰ってくることになると、猫は驚いてしまいます。
家から連れ出すときは目隠しをして
荷物を積み終わり、空っぽになった家から猫を連れだすとき、その変わり果てた家の姿を猫には見せないようにしましょう。
猫は意外と部屋の家具やその配置など、細かに覚えています。
行動範囲が狭く、縄張りがお家の中だけの猫にとって、お家はとても大切な存在です。
その大切なお家に、いつもの家具が何もない!という光景は、猫が全ての物を失い、これからのことに不必要な不安を感じさせてしまいます。
車の中に移動するまでは猫をキャリーバッグの中に入れて、その上から布をかぶせるなどして目隠しをしておきましょう。
引っ越し先での注意
家具の買い替えはNG
せっかく引っ越しするんだから古い家具は捨てて、新しいおしゃれな家具に!と思ってしまいますが、猫の飼い主的にこの行動はNG。
猫は家具のことをしっかり覚えていて、その家具にも自分の匂いがついています。
慣れ親しんだ家具が引っ越し先にあることで、猫が落ち着くことができるので買い換えは控えましょう。
とくに猫がよく登っていたタンスやお気に入りの椅子などは、捨てる予定であっても猫が新しい家に慣れてから捨てるようにしましょう。
家具の配置は元の位置に
できるだけ家具の配置は、元の家と同じ配置になるように心がけましょう。
同じ家具が同じ配置にあるというだけで、新しい家にきたにも関わらず、猫は少し安心することができます。
とくに猫の遊びの導線となっていたような家具の配置はそのままにしておきたいですね。
模様替えをしたい場合は、猫が慣れてからするようにしましょう。
完全室内飼いにしよう
当サイトでは猫の安全のために完全室内飼いをおすすめしています。
引っ越し時は外に遊びに行っていた猫を、完全室内飼いにするいいチャンスの時期でもあります。
また、新しい外の環境が猫の一人歩きには適していない可能性もあります。
車の交通量が多い場所や犬が多い地域、猫に対して寛容ではない地域など、猫にとっては様々な問題がある恐れがあるので、外に離す場合は十分に注意しましょう。
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猫が新居に慣れるために
猫にとって引っ越しは最大のストレス。
個性差もありますが、間違いなく100%の猫が引っ越しは苦手で、できれば今のお家にずっと住み続けたいと思っています。
そのため、引っ越し時の対処の仕方が悪かったり、新居があまりに猫にとって居心地が悪いと、家出してしまうケースがあります。
前のお家に戻りたいと思うのでしょうか・・・
しかし引っ越し先から家出した猫は、残念なことにほとんどが元のお家に帰ることはできないようです。
家出だけは避けなければならないので、猫の脱走管理を徹底することはもちろん、猫が新居に慣れるための工夫を施しましょう。
狭いスペースを用意する
引っ越し先が一軒家など広いスペースがある場合、すべてを見せて解放せずに、まずはリビングだけというように狭い空間だけを見せましょう。
そこには必ず押入れやベッドの下、部屋の暗い隅など、猫が隠れる場所をいくつも用意しておきます。
猫が愛用していたベッドや毛布、おもちゃなどもその部屋集めておきます。
そこに離すと、まず大抵の猫は押入れなど身を隠せる場所へ逃げ込みます。
早い猫だと当日から押入れから出てきてうろうろする元気な猫もいますが、大抵は3日~2週間程度引きこもります。
猫が部屋の中をうろうろ動き回るようになったら、徐々に他の部屋を見せていきましょう。
猫のペースを守って
隅に閉じこもっていて心配だからと、猫を引っ張りだしてくるなんてことはNGです。
猫のペースを守って、猫が生活しやすい環境を整えることに集中しましょう。
引っ越し先に知らない人がいる場合は、慣れるまでに通常よりももっと長い時間が必要となります。
1か月~半年ほど、長いスパンとして考えましょう。
飲み水やご飯は猫の側に
引っ越ししてから猫がご飯も水も食べなくなるというケースは多いです。
初日からバクバクご飯を食べている猫は、まだわたしは出会ったことはありません。
2~3日くらいは絶食する猫もいるので、できるだけ早くにご飯を食べてくれるようにご飯と水を近くに置いておきましょう。
押入れの中にいるなら、押入れの中にご飯と水を入れておきましょう。
大抵の猫は、3日以内にはご飯を食べるようになります。
5日以上ご飯を食べない状態は、健康状態を損なってしまう可能性があります。
猫の状態を見て、病院へ連れて行き点滴を打つなどの処置をしてもらいましょう。
トイレをしないのは心配
通常猫は最低でも1日に1回は排泄をします。
引っ越しするとその緊張と不安から、トイレをしなくなるということがあります。
しかし生理現象なため、ほとんどの場合は2日以内に少量でもトイレをします。
引っ越し初めのトイレは重要なので、しっかりチェックしておきましょう。
何か病気をしているというより、引っ越しのタイミングでトイレをしなくなったのなら主な原因はストレスにあると考えられます。
膀胱をお腹の上からマッサージして、トイレをしたくなるように刺激を与えてみましょう。
トイレマッサージ
3日トイレをしないとなると、便秘になったりと体に変調をきたしている可能性があります。
この場合は速やかに病院で診てもらいましょう。
飼い主は不安にならないようにしよう
新しい場所は、飼い主さんにとっても不安なことも多いはずです。
新しい人付き合いや学校、職場など、生活環境に大きな変化があります。
思わぬハプニングがあったり、辛いことがあったりと、精神的に落ち込むこともあるかもしれません。
その不安な気持ちは猫にも伝染し、猫をますます不安にさせてしまいます。
最近の研究で、猫は飼い主の気持ちと同調することができる。という結果が出ています。
猫を新居に早く慣れさせるためにも、飼い主さんは元気いっぱいに、楽しんで新生活をスタートさせたいですね。
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