うちで使っているおすすめキャットタワー。選び方と落下防止について
2017/04/09
猫にとって欠かせないアイテム、キャットタワー。
お昼寝のベッドになったり、爪とぎしたり上下運動したりと、キャットタワーは1つでたくさんの機能を果たしてくれます。
キャットタワーにはたくさんの種類がありますが、猫にとって安全で使いやすい、猫の本能を満たしてくれるタワーが最適です。
今回は、キャットタワーの選び方と、うちで使っているおすすめタワー、タワーから落ちてしまう対策などをご紹介します。
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猫にとってのキャットタワーの重要性
・猫にとっての運動で欠かせない上下運動ができる
・人を上から見下ろすことができるので安心
・安全を確保できる
・高い場所から外を眺めることができる
猫は高い場所にいることで落ち着く動物で、高い場所から動いている物を観察し、周囲が安全かどうかを確認する作業をしています。
高い場所のほうが獲物の発見率も高いため、猫にとって高い場所は生命を維持するための必需品という本能があります。
また、猫には広いスペースで犬のように駆け回るより、狭いスペースでいいので、下から上に登るという上下運動のほうが重要です。
そのすべての猫の本能を満たせるのがキャットタワーであり、運動不足解消やストレス発散になっています。
キャットタワーの選び方
据え置きタイプが地震に強くメンテナンス不要
キャットタワーには据え置きと突っ張りの2種類のタイプがあります。
据え置きタイプは、土台が重いためそのまま組み立てて置くことで安定性を確保し、高さが低いものから高いタイプまであります。
突っ張りタイプは、天井に突っ張ることで安定性を確保し、そのぶん高さがあるのが特徴です。
わたしのおすすめは据え置きタイプです。
以前突っ張りタイプを地震がきたとき安全だからと思って使っていましたが、メンテナンスが大変でした。
猫が登ったりタワーの上で遊んだりしてドンドンと蹴るので、そのたび天井に突っ張っている部分が少しずつずれて、ゆるくなってしまいます。
週に1度はゆるくなった部分を調整しなければいけなかったので、これでは地震がきたときが怖かったです。
据え置きタイプは底に重みがあり、熊本大震災の震度7がきても倒れることがなかったので、地震に強いのは据え置きだ!と確信しました。
階段のあるなし
キャットタワーには階段があるものと、ジャンプしたり爪を立てて登るタイプのものがあります。
年齢が若い猫なら、ほとんど階段は使わずジャンプして登るので、階段は不要です。
8歳以上の老猫になると、だんだんキャットタワーに登らなくなるので、階段があったほうがいいです。
ここは猫の年齢と体力に合わせて検討しましょう。
タワーの高さ
キャットタワーは150㎝ほどの高さが一般的です。
低いものだと100㎝ほどのものもあります。
理想の高さは、高ければ高いほどいいです。
猫は人他の家具や、人の頭より高い位置にいることを好むので、できる限り高さがあるものを選びましょう。
180㎝くらいあると、猫も満足できます。
ハンモックベット付き
お部屋やおもちゃがついているタワーがありますが、おすすめはハンモックベッドがついているタワーです。
ゆらゆらと揺れるハンモックベットは好きな猫が多く、うちでは取り合いになるほど人気です。
長く使用していると破れてくるので、替えがあるのが望ましいです。
爪とぎ付きは必須
ほとんどのキャットタワーのポールに麻で巻かれた爪とぎがついています。
キャットタワーに登りながら自然に爪が遂げるので、理想的なのはすべてのポールが爪とぎになっているものです。
猫の背が届く部分は麻がボロボロになってくるので、1年に1回くらいは新しい麻に取り替えましょう。
キャットタワーの部品をパーツで購入するのもいいですが、麻は簡単に巻くことができます。
爪とぎの修理方法は、「DIY初心者でもできる!猫の手作りキャットタワー、動画と画像で解説」をご覧ください。
おすすめキャットタワー
キャットタワー 190cm ハンモック付 据え置き ベージュ
うちで使っているキャットタワーは、この高さ190センチの据え置き型タワーです。
爪とぎがたくさんついていて、ハンモックもついていて、猫のための機能が詰まっています。
交換用部品も充実していて、一部が壊れても末永く愛用できます。
色も上品なベージュカラーで、インテリアを壊さずに、お部屋の一部としてなじみます。
猫がキャットタワーから落ちる場合
キャットタワーで遊んでいたり、寝ていると、猫が落ちてしまう事故があります。
ほとんどの場合は落ちる寸前に気が付いて体を起こす、あるいはうまく着地してケガは回避しますが、稀にケガする場合があります。
運動不足だったり、肥満体系の猫は落ちやすく、また猫同士でじゃれあってふいに落とされるときがもっとも危険です。
高い場所から落ちても助かる
「2~3階のベランダから猫が落ちて助かった」という話がありますが、猫は着地が得意な動物です。
たとえ不意うちに落ちてしまっても、もともと備わっている運動神経で体を自然にひねって足から着地することができます。
猫の背中はくるんと曲がりますが、それがバネとなり、不意に落ちた時でも体のバネを伸ばすことで、体全体を素早く回転することができるのです。
この俊敏な体の機能があるため、高い場所から落ちても、ケガすることなく生還する猫が多いのです。
低い高さのほうがケガしやすい
高い位置から落ちても着地できるのに、なぜ、キャットタワーほどの高さから落ちてケガをしてしまうのでしょう?
それは、キャットタワーの高さに関係があります。
キャットタワーは150~180㎝ほどの高さの物が一般的で、どんなに高くとも天井までの高さが限度です。
そのため、逆に高さが足りなさ過ぎて、体をひねる時間が短く、うまく着地できないことになります。
上記の動画のようにある程度構えていれば着地できますが、寝ぼけていたりすると着地は困難です。
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骨折の治療費
猫は落ちるとき、ふいうちでも自然に体が着地する姿勢をとります。
そのため、ケガする箇所は前足が多くなります。
反動で頭をぶつける場合もあるので、前足をひきずっているときは、他におかしなしぐさが見られないか注意しましょう。
骨折している場合は、病院で治療しますが、入院が必要な場合もあります。
動物病院は治療費に基準が設けられていないため、同じ治療でも病院により費用がかなり差が出ます。
費用は安い病院で10万、高いところで50万ほどかかります。
治療法は、ギプスをつけたり、創外固定法で骨折箇所をピンでとめたりと、治療すれば治すことができます。
骨折の自然治癒について
猫は動物としての本能で、ケガや病気をすると、具合が悪いのを隠そうと人目につかない場所に隠れます。
部屋の隅でじっとしていたり、押し入れの中から出てこないなどして、骨折に気が付かず、自然治癒していたということがあります。
猫は人間より自然治癒のスピードが速く、骨折してから最初の2週間で自然治癒力が高まり、体の細胞とたんぱく質が活性化し、骨をつなぎ合わせてくれます。
しかし、このとき不自然な位置で骨が固定されてしまうと、ずっと足をひきずったり、痛みが残る可能性が高いです。
キャットタワーから落ちないようにするため
猫には上下運動は必須ですし、危ないからといってキャットタワーをなくしてしまえば、タンスや冷蔵庫などの高い場所に登ってしまいます。
猫は必ず高い場所に登ろうとするので、それなら高い場所から落ちないように、工夫をしてあげましょう。
ネコちゃん キャットタワー 据え置き 安定のワイドタイプ ベージュ高さ185cm (ナチュラル)
一番対策しやすいのは、キャットタワーを縁つきのタイプにすることです。
箱状になっていて縁があり、通常よりもワイドタイプなので、これなら寝ぼけていても落っこちる心配はありません。
他にも、万が一落ちてしまった時のことを考えて、下はカーペットを敷いておきましょう。
DIYでキャットタワーを手作りする方法
うちではキャットタワーは市販のものと、手作りで作ったタワーの両方を置いています。
市販のタワーは手軽でおしゃれなインテリアとしても使えますが、「この大きさで爪とぎはここにあってほしい!」という細かな要望をかなえるためには、やはり手作りしかありません。
手作りといっても、カラーボックスやはしごを使って簡単に作れるものから、板を切ってネジでとめてと、本格的なものまであります。
本格的なタワーの作り方も、基本を抑えてしまえば簡単にできるので、興味があるかたは一度チャレンジしても楽しいと思います。
関連ページ
「■DIY初心者でもできる!猫の手作りキャットタワー、動画と画像で解説」
キャットタワーに登ってくれない場合
せっかくキャットタワーを買ったのに、遠目からちらちらと見るだけで、登ってくれない!ということがあります。
これは猫あるあるですが、新しい物や大きな物などは、最初は警戒して近寄ってきてくれません。
好奇心旺盛な性格のこはすぐにでも飛び乗りますが、警戒心が強い猫の場合は慣れる時間が必要です。
・キャットタワーを置く場所は外が見える場所が好ましい
・テレビやステレオなどうるさい場所はNG
・部屋のすみっこが落ち着く
・一度置いたらコロコロと場所を変えない
・最初はよく喚起する(新品は嫌な臭いがついている物があるため)
・無理やり猫を乗せない
これを守ってキャットタワーを置いていれば、1週間もすれば猫から徐々に近づいて遊んでくれるようになります。
タワーに登れない猫もいる
今まで何匹も猫を飼ってきましたが、1匹だけキャットタワーに登れなかった猫がいます。
タワーが階段になっていないタイプで、爪を引っかけて登るタイプのタワーでしたが、一段目だけはジャンプで登れたのですが、二段目には一度も登ることはありませんでした。
そのこは非常に大人しい性格で、上品でほとんど鳴き声もあげませんでした。
捨て猫だったので、母猫から早くから離されてしまったという経緯もあり、猫としての動きを身に着けることができなかったのかなと思います。
そのような猫もいたので、それからは階段になっているタイプの、爪をひっかけて登らなくていいタワーを選ぶようにしています。
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