腰を抜かすって本当?イカには猫に必要な栄養がたっぷり含まれていた
2017/04/09
猫はイカを食べると腰を抜かすって本当?
昔から「猫はイカを食べると腰を抜かす」なんて、嘘なの?本当なの?という言い伝えがあります。
でもこの言葉を知っているから、猫飼いさんたちはイカは猫には良くない食べ物っぽいから、あげないでおこう。と予防するからいいことですよね。
実はこれ、正解なんです。
イカにはチアノーゼという酵素をふくんでおり、これはビタミンB1を壊す働きを持っています。
ビタミンB1は猫にとって最も大切な栄養素で、ブドウ糖と結びつくことにより体を元気にしたり、疲労回復のための元となる成分です。
なんと人間より小さな体の猫ですが、ビタミンB1に関しては人間の7倍の量を摂取する必要があると言われています。
そのため、人間と同じような考えで食事を取らせていては、ビタミンB1が不足してしまうことになるんですね。
ただでさえ大量に必要となるビタミンB1、そこにビタミンB1を壊す働きを持つイカを与えるとどうなるでしょうか?
結果、元気をなくして回復する力もなく、食欲不振になり体重は減少します。
さらにビタミンB1不足が続くと脱毛症、口内炎など体のあちこちに栄養不足の症状が表れ、最後には足腰が立たなくなってしまいます。
この様子を見た昔の人たちが、「猫はイカを食べると腰を抜かす」と言って広まったんですね。
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でも本当はイカを食べてもOK
じゃあイカは猫の体によくないから、あげたらダメなんだね。というと、それは違うんです。
実はイカに猫の体に悪いチアノーゼという酵素が含まれるのは、イカが古くなってから限定のことです。
だから、イカが新鮮なうちは猫に食べさせても問題ないんですね。
では、どれくらいのイカの鮮度なら猫にあげてもいいでしょうか?
イカは海から釣り上げられて、時間を追うごとにチアノーゼを大量に含むようになります。
イカは釣り上げばかりのときは、半透明で、時間がたつと色がついてきます。
そしてよくスーパーで見かけるくらいの、全身真っ白に色づいたイカは、もう鮮度は古く、チアノーゼをたっぷり含んでいます。
なので普通にスーパーのイカを買ってきて食べさせるのはまずいです。
生きたままのイカを販売しているお店もあるので、生きたままのイカ~色が少しついた数時間。くらいまでが猫にイカをあげてもいい範囲になります。
加熱すればOK
釣りもしないし、新鮮なイカも普通手に入らないし、それならイカはあげられない。というと、そんなこともありません。
古い鮮度のイカでも、裏技を使えばチアノーゼを殺菌し、猫に与えても大丈夫なようになります。
それが、イカを焼いて焼きイカにしちゃうということです。
チアノーゼは熱に弱く、加熱することでその威力をなくすことができます。
なので一番おすすめな方法が、鉄板焼き用のイカを買ってきて、よく焼いてからあげるといいです。
実はイカには猫に必要な成分がたくさん詰まっており、タンパク質やカルシウ、タウリンやDHAなど、とっても優等生な食べ物なんです。
その証拠に、キャットフードにも原料にイカが含まれているものが多く、猫にとってイカは欠かすことができない食べ物なんですね。
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キャットフードは優等生
人間の7倍ものビタミンB1が猫には必要なんて、それなら加熱したイカをたくさん食べさせなくちゃ!
と思ってしまうかもしれませんが、それは大丈夫なんです。
最近のキャットフードは猫の健康、長生きを目的とした体に配慮がある万能な作りになっています。
そのため普通に売られているキャットフードを適正な量食べさせていれば、その中に必要なビタミンB1やその他の栄養素もそれだけで含まれているんですね。
ビタミンB1が不足したというのは少し昔の話で、今の飼い猫さんには関係のない話なんです。
キャットフードは、それだけ食べさせていれば十分にエネルギーを保つことができるようになっているので、他の食べ物を与えるとかえって栄養過多になってしまったりと、他の問題を引き起こします。
猫ちゃんがイカが好物なら、たまにあげて、おやつ感覚であげるくらいがちょうどいいですね。
猫にイカを与えると、腰を抜かすというので、やってみた
腰を抜かすかどころか、元気にイカを振り回しています!
イカは足がいっぱいあってぶらぶらするので、これは楽しいおもちゃになりそうです(^^)
子猫にスルメをあげてみると・・・
生後2か月ほどでしょうか
まだまだ小さくて元気いっぱいな子猫が、初のスルメと格闘していますw
これだけ小さいとまだスルメをかみ切ることもできないでしょうね。
だいたいこのような細いタイプのスルメは、大人の猫でも歯の性質上食べることが難しいです。
イカ干し機VSネコ
ぐるぐると回るイカ干し機のイカを狙って、野良猫がイカを見つめます。
いけると思ってイカに手を伸ばしたとき、悲劇が・・・!
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