うちの猫がウールサッキングになったときの布対策と寒さへの対応法
2017/04/09
「猫が布を食べる奇病。ウールサッキングの原因と症状について」
「布を食べる猫のウールサッキング対策・うちの猫が完治した治療法」
の続きになります。
猫が布を食べる異食について、今回で3回目の投稿になります。
今回は、うちの猫太郎がウールサッキングになったとき、家の中の布たちをどう排除し、生活したのか。
布なしの生活で、寒い冬など暖房対策は猫にはどう対応したのかなど、実体験をもとにご紹介します。
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家じゅうの布を排除する方法
基本的な対処法として、とにかく猫の行動範囲からすべての布をなくすということが手っ取り早い方法です。
しかしこれが現実問題、かなり難しい!
布製品は家のそこら中に溢れており、カーテン、ベッド、こたつ、カーペット、ソファー、台拭き、くつ、ティッシュと、あげればきりがないほどです。
飼い主が着ている服はどうしようもありませんし、全ての布を排除しては生活に支障がでてしまいます。
とりあえずできる限りの布は排除しましたが、うちでは一番ピークで酷い時期は、縁側を使って、そこを一時猫専用の部屋としていました。
人がいるときは監視をしながら他の部屋でも遊ばせていましたが、ひどい時は部屋を隔離する方法がもっとも現実的です。
布を排除する方法として、うちでは以下のような工夫をしました。
カーテンは木製に替える
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こういうのですね。ウッドカーテンやブラインドに替える方法があります。
一時期はカーテンをしていない時期もあったのですが、カーテンってないと夏暑いんですね!
日差しが直に入ってくるので、クーラーをつけていても暑いほどでした。カーテンは必須です。
網戸はペットディフェンスに張り替え
ポリエステルと塩化ビニールでできているので、かじられることも破られることもありません。
ちなみに、白いほうが外が見えていい気がしますが、網目上の物って、白いと景色が飛ぶんですね。
なので網戸は黒のほうが景色がよくみえておすすめです。
家じゅうの網戸を張り替えなければならなかったので、今回初めて自分で網戸を張り替えてみました。
ユーチューブに張り替え動画があったので、やってみたら意外と簡単でした。
プロに頼むと網戸1枚に3000円とか取られますからね。
網戸張り替えのための道具
・ペットディフェンス
・網戸ローラー(100均にあります)
・カッター(家にあったものを使用)
・網戸抑えゴム(500円)
ペットディフェンスさえあれば、あとはほとんど費用をかけずに張り替えができます。
ちなみに、ペットディフェンスのサイトには、「ワンサイズ小さいゴムがおすすめです」と書かれていますが、これはおかしい。
ワンサイズ小さいと、普段なら大丈夫ですが、猫がタックルしてよじ登るとすぐにはがれてしまいます。
必ずその網戸の規定サイズのゴムを使用しましょう。
その他こまごまなお部屋対策
・ソファーは寝室へ、木製の椅子へ変更。寝室はベッドがあるので、猫が入らないようにカギをかけていました。
・服は脱ぎっぱなしにせず、すぐにクローゼットへ
・猫が入れる部屋と入れない部屋を分ける。
・靴箱に入りきらない靴は処分する。(良い片づけのきっかけになりました)
・ゴミ箱は蓋つきに。(ゴミ箱を倒す猫の場合は、鍵つきにしましょう)
・猫がいる部屋へ入るときはクッションを持っていて、注意しながら使用する。
部屋を出るときはクッションを持っていく。
猫の生活対策
ウールサッキングになると、飼い主はもちろんのこと、猫自身も不便になってしまいます。
ふわふわなクッションでは眠れないし、こたつで暖をとることもできません。
そこで編み出した猫の生活を維持するための方法はこちらです。
猫の寝床は猫鍋
布製品が一切扱えないとなると、猫の寝床にすら困ってしまいます。
段ボールや発泡スチロールでも食べてしまうため、お手上げです。
そのため、他にベッドとして代用できるのが洗面器、鍋、衣装ケース、木製・プラスチックのかごなどです。
うちの猫は猫鍋が好きだったので、夏はお鍋の上でまん丸になって寝ていました。
冬の寝床は昆虫用ヒーター
問題なのは冬で、部屋を暖めるときはヒーターを使っていましたが、人がいないときが暖房をどうするかが困ります。
こたつや湯たんぽは布があるため使えません。
苦肉の策で考えたのが、ウサギや爬虫類用のマルチパネルヒーターです。
爬虫類は猫以上に温度管理が厳しく、通年通して温かい温度を保たなければいけないため、ヒーターが微調節できる点が優れています。
25℃~45℃に細かく調節でき、ヒューズ内臓型なので安全に使用することができます。
このマルチパネルヒーターの上に猫鍋を置いて、ふんわりあったかい状態で冬は過ごしてもらっています。
電気代は32Wタイプで1日当たり17.6円と激安で、PTCという自己温度制御機能を採用しているので、無駄なく温かさを保つことができます。
庭を整備して芝生と土で遊ばせる
すべて固いものばかりに囲まれてはかわいそうなので、荒れていた庭を整備して、芝生と土で遊べるように改良しました。
猫が遊びたいそぶりを見せたら猫用のお散歩ヒモをつけて、お庭で自由に遊ばせました。
わたしはその間読書をしたりパソコンをしたり、猫が危なくないか監視しながら時間を過ごしていました。
ある程度遊ぶと、芝生の上で眠るので、ストレスを少しでも解消させました。
食べない素材を見つけた!
ウールサッキングの猫でも、なぜか興味を示さずに食べない素材がある場合があります。
そのことは知っていたので、座布団やビーズクッション、低反発素材、モールドウレタンなど様々試したのでしたがだめでした。
そんなとき唯一うちのこが食べないクッションを発見しました!
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それがこちらのPVCレザークッションです。
レザー素材はもともと嫌いな猫が多く、猫にしてはつるっとしてあまり好きではない素材です。
しかし唯一うちの猫は布と認識しないのか何なのか、これだけは噛みもせずに寝てくれました。
今でも愛用中で、家じゅうの猫のお気に入りポイントに設置しています。
猫によって食べない素材を見つけるのは至難のわざですが、諦めずにいろいろ試してみることをおすすめします。
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太郎の布かじり
うちの猫の太郎は、生後1か月ほどのころ捨てられ、1匹でさまよっていたときに保護しました。
愛情が足りていないどころではなく、母猫のことを覚えていないかも・・・と思います。
太郎が布を食べ始めるようになったのは、生後6か月ほどたったころでした。
前から布団やクッション、洗濯物を前足でふみふみする行動はありましたが、それらの布に穴が見つかったんです。
最初はどこかに引っかけたかな?と思いましたが、わたしの膝に太郎が乗ってきて、そのひざ掛けの上でふみふみの後、ひざ掛けを食べ始めたんです!
「こらっ、だめよ!」と驚いて叱りましたが、太郎は驚いたように離れて、それからも布かじりを繰り返すようになりました。
病院にかかったら、ウールサッキングであると診断され、病院でも打つ手がなく、「とにかく布を食べさせないようにしてください」とだけ言われ、どうすることもできませんでした。
家には布だらけで、何度か布が喉につまったようで、ゲーゲーと体を揺らしながら吐き出したことがありました。
ケージに閉じ込め、縁側で生活させ、かわいそうでかわいそうで、どうにか治してあげたいと獣医書や同じ病気のブログを読み漁りました。
それで実践した方法は上記に記載していますが、正直、どれが効いたのかはわかりません。
いろいろな方法を諦めずに根気よく試して、徐々に治ってきました。
6か月で発症し5歳のころほぼ完治
4年半かかりましたが、症状をかなり抑え、完治といっていいほどの状態にまでなりました。
もともと、ウールサッキングは大人になるにつれて治ることが多いので、治療が効いたのか年齢のせいなのかは定かではありません。
しかし、長期間による治療と、大人になるにつれての猫の自己治癒力の2つが組み合わさって、完治できたんだと思います。
効果的だった治療法
これは猫により大きな個体差がありますが、うちの太郎はお散歩に連れていくことと、生肉を食べさせることが効果的でした。
お散歩に連れて行って走り回り、バッタなどに触れた日は、布があっても見向きもしませんでした。
生肉は4歳になるころとかなり後半になって与え出したのですが、これが一番効果的でした。
新しい治療法を試した後は、わざとタオルを近づけて食べるかどうかチェックするのですが、そのときは匂っただけで噛みもしませんでした。
今では普通に布がある生活が送れていますが、さすがに夜は縁側の太郎用スペースに入れて様子を見守っています。
ウールサッキングは治療が難しい病気ですが、諦めずに、愛情をかけて治していきたいですね。
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