猫が涙を流す原因は?病気の症状別対処法
2017/04/09
猫の目はとても大きく、人間と比べると顔のサイズの割に目が異常なほど大きいそうです。
そのため、人間より細菌やウイルス感染などの病気にかかりやすいという特徴があります。
猫同士の喧嘩ではまず目を攻撃するので、傷も入りやすい場所です。
猫は通常涙を流すことはなく、目やにがたまることはありますが、涙は異常なサインです。
人間のように悲しいことがあったら涙が出るという機能はもちろんないので、涙を流していたら以下の病気が考えられます。
「【猫の目やに】色別の症状の見分け方~嫌がられない目やにの取り方まで」 |
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結膜炎
目の病気に関して最も一般的で多く見られる、結膜炎という病気です。
症状は涙があふれる、黄色っぽい目やにが出る、赤い腫れ、ごしごしとして目を痒そうにしているなどの様子が見られます。
症状が悪化すると発熱して、鼻水もたらすようになります。
結膜炎の原因は主に最近のウイルス感染によるもので、空気中のホコリなどが目に入ることで感染します。
家の中の空気が汚く、掃除をしていないとなりやすい病気です。
動画の子猫も酷い腫れに見えますが、数日間抗生物質の点眼薬を投与して綺麗に治ります。
角膜炎
角膜炎はホコリなどの細菌が目の傷から入ることで発症します。
あるいは栄養障害や内臓の病気から発症する2つの要因が考えられます。
外猫だったら、猫同士で喧嘩してそこで受けた目の傷から角膜炎を引き起こすケースが多いです。
症状は涙が止まらない、光を眩しがるようになる。などして、部屋や押入れの隅に隠れるようになります。
片目だけが角膜炎になり、その後もう一方の目にも細菌が広がり両目とも腫れるというケースがあります。
この動画のように症状が軽い猫の場合は、獣医師さんから処方してもらう点滴薬の投与だけで治ります。
酷い場合は角膜手術が必要になります。
角膜炎と似ている病気 流涙症(涙目)
角膜炎と同じような症状が出て、顔の構造的な問題で鼻が低いペルシャやヒマラヤンの猫が多くかかりやすい病気です。
涙が出ても、上手く涙が流れていかないため、涙が涙管に溜まることで病気を引き起こします。
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眼瞼炎
涙がたくさん出て、目やにも多量に出る場合は、眼瞼炎の可能性があります。
目の中に入り込んだ細菌が、目の周りの皮膚にまでおよびまぶたが赤くなったり、赤く腫れたりします。
眼瞼炎の特徴は目やにが多量に付着することで、目やにばかりに注目しがちですが、そこで勝手な判断で目薬を差すと余計に悪化します。
瞬膜の露出
猫には瞬膜という、目を保護するシートのようなものがあります。
動画の猫は、最初はお目目ぱっちりですが、途中から眠たくなり瞬膜の白い膜が目の中に降りてきているのがはっきりわかります。
通常瞬膜は猫が目をつぶる一瞬しか見られませんが、瞬膜が何らかの以上によって常に露出してしまう病気があります。
瞬膜が露出すると、眼球が腫れたり、飛び出してしまったりという症状を引き起こします。
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