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布を食べる猫のウールサッキング対策・うちの猫が完治した治療法

      2017/04/09

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前回は、「猫が布を食べる奇病。ウールサッキングの原因と症状について」で、ウールサッキングの原因と症状、危険性についてをご紹介しました。

今回は前回に引き続き、猫が布を食べるウールサッキングの具体的な対策、じっさいに行った治療法をご紹介します。

うちの猫太郎はウールサッキングを発症しましたが、現在はほぼ症状をおさえた状態で完治しています。

治療が難しい病気とされていますが、諦めずに愛情をかけて治療していきましょう。

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ウールサッキング対策

ウールサッキングは根本的な原因がはっきりしておらず、発症例も他の病気に比べて少ないので、まだわかっていないことが多い病気です。

そのため治療法が確立しておらず、必ず治る!という治療法はないのが現状です。

多くは生後3か月~3歳までの間に発症し、年齢が上がるごとに自然と治っていくというケースが目立ちます。

 

しかし一生布を食べ続けて治らない、中にはどんどん酷くなったというケースもあります。

わたしもウールサッキングの飼い猫に悩み、長い時間をかけて治療に取り組みましたが、どの治療法がよかったかというのはいまだによくわかりません。

 

しかし、諦めずにいろいろな治療法を試してみることで、効果がることは確証しました。

どの方法が効果があるかはその猫次第なので、最初は効果が見られなくても、じっくりと猫を観察し、長い時間をかけて治療に取り組みましょう。

 

もっとも重要なのは愛情

これは比喩表現ではなく、どんな治療をするにせよ、とにかく猫には過剰なほどの愛情を注ぎましょう。

頭をなでて、顔を見て話しかけてあげましょう。

猫は自分が構われていることが分かるので、長い時間をかけて愛情をたっぷり注げば、子猫のころの心の傷を癒すことができます。

愛情をかけることを念頭においておきましょう。

 

叱ってしつけるのは無理

布を食べていると、とっさに「ダメ!」と声をあげてしまいますが、これは治療としての効果はありません。

そのとき布を食べることをやめさせることはできますが、次に布を食べることを叱られたからといってやめることはありません。

叱られたとき、ショックをうけたときなどは、その「怒られた」ということだけを猫は記憶します。

 

怒られたとき何をしていたかということに結び付けるのは無理で、3秒ほどはそれを覚えているとされますが、5秒たつと記憶がなくなるとされます。

猫の動物的本能として、逃げることが優先されるのです。

そのため、飼い主から大声を出されたことだけが記憶され、長期的に怒る頻度が増えると、信頼を失われてしまいます。

 

そのため、猫が布を食べていたときは、「ダメ!」と強く叱りますが、手でたたいたり、叩くようなしぐさはしません。

猫が驚いて食べるのをやめたら、すぐに布を引き離し、次の行動がポイントです。

「猫をほめてあげましょう」強く叱った以上に、頭をなでなでして、優しい声をかけてあげます。

 

怒ってばかりだと逆効果ですが、そのあとすぐにスキンシップをはかれば、「あっ大丈夫なんだ」と猫もわかってくれます。

まず、ウールサッキングは根深い問題なので、叱るだけで解決することは無理です。

そのため、とりあえず布を食べさせる行動だけはやめさせて、他の治療法で治していくしかありません。

 

猫の本能を刺激するおもちゃで遊ばせる

狩りへの欲求が高まっている場合、その本能的欲求をおもちゃで満たして治療する方法があります。

これは「ためしてガッテン ネコが布を食べる 本能を満たす玩具で解決」で紹介された方法です。

 

このような猫の知育教育として使用されるおもちゃが、ウールサッキングに一定の効果があると紹介されました。

小さな穴から少しずつキャットフードが出てきて、猫に狩りをさせる楽しさと同時に、エサを時間をかけて食べるということで、布への執着心をなくさせる効果があります。

 

穴が少し大きいので、接着する部分をひねれば、穴を小さくしてフードを出しにくくする調節ができます。

効率よくエサを食べれるようになったら、もっと穴を小さく・・・と調節して、難しい狩りに挑戦させてあげましょう。

手作りする方法として、ペットボトルやアルミホイルの芯を使い、そこに10円玉より少し小さい穴を開けて、このようなおもちゃを作る方法もあります。

 

穴を開ける部分はギザギザしてケガしてしまうので、テープを巻いてケガしないようにしましょう。

中に鳥のおもちゃやボールを入れると、さらに効果的です。

 

とにかくよく遊ぶ

狩りをしたいという欲求を抱えている猫は、狩りをすることで幼児性からの脱却をすることができます。

子猫のとき親猫から狩りを教えてもらってる場合、異食行動を発症する確率は軽減されるとされます。

そのため、とにかく猫が付かれるまで本能を刺激し、遊ばせてあげることが治療に繋がります。

猫じゃらしや音が鳴るボールなど、猫が興味をひく遊びをたくさんしてあげましょう。

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危険な時はケージに入れる

家じゅうの布を取り除くのは難しい、目を離すと危険だというときは、ケージの中に入れてしまうのがもっとも安全です。

うちも初期のころはよい対策が思い浮かばず、とりあえず監視できない夜中の間はケージに入れていました。

ケージに日ごろから慣れさせておくのは災害のときなどにも有効で、悪い意味ばかりでもありません。

とくに今年は熊本地震で被災したので、狭い空間にいることを慣れさせていたので助かりました。

 

新しい猫を迎えてみる

ウールサッキングを発症する猫は、単独飼いのことが多いというデータがあります。

そのため、新しく猫を迎え入れ多頭飼いにしたら、ウールサッキングが治ったという例があります。

 

とくに効果的なのが子猫で、子猫の世話をやく忙しさで、布を食べなくなることがあるそうです。

うちの場合は初めから多頭飼いで発症してしまったので、これは当てはまりませんでした。

 

お散歩に連れていく

基本的に猫のお散歩は、外で病原菌を拾ってくることがあるので反対派ですが、ウールサッキングの猫の場合は別です。

外には草や土、鳥や虫などたくさんのものに触れあうことができます。

自然に触れさせることは本能を刺激し、猫の欲求を満たすことができます。

小さな虫で狩りをさせて遊ばせるのも有効です。

 

猫用のハーネスもあるので、しっかりと固定したうえでお散歩させましょう。

 

猫専用の部屋を作る

部屋数に余裕があるなら、猫専用の部屋を作ってしまうのも手です。

うちの場合は仕切りがある広めの縁側があったので、そこに木製のキャットタワーとトイレ、ご飯とすべてを設置していました。

しかしウールサッキングの根本治療に欠かせないのは、飼い主からの愛情です。

ずっと部屋を隔てていては治らないので、猫と一緒の時間を過ごすことが重要です。

 

調理していない鶏肉を与える

獣医の中には、ウールサッキングの猫には生の鶏肉を与えると飛躍的な効果が見込めると唱えている獣医がいます。

確かに、生の鶏肉は野生本来の猫の食生活に近く、猫としての本来の力、自然治癒力を活性化させる働きがあるとされます。

布を食べるという行為は、本来なら自然に反しており危険な行為です。

 

生の鶏肉には、キャットフードには含まれていない未知の栄養素も含まれています。

そのような自然の力をつかって、本来の力を取り戻すきっかけがあります。

生肉の与え方やレシピは、「猫に生肉はあげていい?安全でおいしい生肉手作りご飯レシピ」をご覧ください。


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