猫の血液型占い。種類から性格の違い、調べ方の費用まで
2017/10/30
猫ってワガママでマイペースだし、気まぐれで自己中心的…
この性格ってもしかしてよく言われるB型の特徴?(B型の人ゴメンナサイ)
「猫ってもしかしてB型が多いのでは?」なんて考えたことのある人もいるのではないでしょうか。
猫にも血液型がありますが、人間の血液型とは少し違います。
性格の違いもあるんでしょうか?
今回は、そんな猫の血液型について、色々とまとめてみました。
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猫の血液型の種類
猫の血液型はA、B、ABの3種類で、O型はありません。
人の血液型は父親と母親から1本ずつもらう血液型遺伝子によって決まりますが、猫もその点では同じです。
ただし、猫の場合はその法則が人間とは少し異なります。
猫の血液型の決まり方
人間の場合はA+B=ABですが、猫の場合はA+B=Aです。
A型遺伝子の方が優勢でB型が打ち消されてしまいます。
AB型も同様にA+AB=Aとなり、3種類の血液型の中では、Aが最も優勢です。
BとABではAB型の方が優勢となり、B+AB=ABとなります。
全ての組み合わせパターンは下のようになります。
・A型になる組み合わせ
A+A=A
A+B=A
A+AB=A
・B型になる組み合わせ
B+AB=AB
B+B=B
・AB型になる組み合わせ
AB+AB=AB
ただし、2016年にアメリカで行われた調査では、A+AB=ABとなった調査も報告されているとのこと。
必ずしもこのパターンに当てはまるわけではないようです。
猫の血液型についてはまだまだ解明されていない謎も多いです。
猫の血液型占い
人間の場合は、A型は真面目で几帳面とか、O型はおおざっぱ、なんていうように血液型占いを信じている人は多いですよね。
私も、科学的根拠はないとは知っているんですが、なんとなく当てはまる気がしてしまいます。
では、猫の場合は血液型によって性格の違いはあるのでしょうか。
ほとんどの猫はA型
日本の猫は8割がA型です。
上で説明したように、A型が一番優勢なので割合が大きくなるのは当然ですね。
残る2割はほぼB型で、AB型の猫はほとんどいません。
B型とAB型ではAB型の方が優勢なのにB型の方が多いのはちょっと不思議ですね。
これは、猫のAB型遺伝子はAとB両方を持つ人間のAB型と違って、独立した遺伝子だからです。
猫の血液型の場合A+B=Aとなるのは、先ほど説明した通りです。
AB型の猫が生まれるためにはAB+ABかAB+Bですが、どちらにしてもAB型の猫が必要です。
日本には、もともとAB型の遺伝子を持つ猫はいなかったのかもしれないですね。
血液型によって猫の性格は違う?
ほとんどの猫がA型ということは、血液型によって性格が決まるのだったら、ほとんどの猫は同じ性格ということになってしまいます。
多頭飼いしている人ならわかると思うんですが、猫の性格は1匹1匹違いますよね。
うちも、ぶーちゃんはワガママだし、はるくんはおっとりしてるし、しーちゃんはかなりおてんば、と3匹それぞれです。
共通する所があるとすれば、全員超マイペースな所でしょうか…。
でもこれは、B型やAB型の猫でも変わらなそうな気がします。
猫ってそんなもんですよね(^^;
B型が多い種類の猫の性格
純血種の中にはB型の割合が比較的多い種類もいます。
ブリティッシュショートヘア、エキゾッチックショートヘア、アビシニアン、ソマリ、ペルシャ、ヒマラヤン、スコティッシュフォールド、スフィンクスなどです。
無理矢理に血液型占いとこじつけるとしたら、B型が多い種類は穏やかで優しい性格が多いので、猫のB型は穏やかで優しい、ということになるでしょうか。
ですが、多い種類でもB型の割合は30%程度で、A型の方が圧倒的に多いです。
というか、純血種の猫は代々家で飼われてきた猫ばかりなので大人しいだけであって、血液型とは関係がないですね。
やっぱり、猫の性格を血液型占いに当てはめるのは無理そうです(^^;
猫の血液型を知っておこう
性格には関係ありませんが、飼い猫の血液型を知っておくのはとても大事なことです。
その理由は2つあります。
万が一輸血をするときのため
万が一事故や病気で輸血が必要になったときのためにも、猫の血液型を知っていると安心です。
人間と同じように、猫も違う血液型を輸血すると拒絶反応を起こしてしまいます。
猫の血液は長期保管ができないので、ドナーから血液をもらう必要があります。
A型なら比較的ドナーは見つかりやすいですが、B型やAB型の猫は万が一に備えて準備をしておく必要があります。
子供を産んだときのため
特にB型が多い種類の雌猫は、血液型を調べて置くことをお勧めします。
なぜなら、B型の母猫がA型の子猫に初乳をあげると、最悪の場合死んでしまうこともあるからです。
母乳は母親の血液から作られるため、A型の血液に対する強い抗体が含まれています。
その抗体によって子猫の赤血球が攻撃されてしまうことを、新生子溶血といいます。
新生子溶血は一度発症してしまうと治療が難しく、重度の場合には何の兆候もなく突然子猫が旅立ってしまうこともある怖い病気です。
子供を産む可能性のある雌猫は新生子溶血を起こさないために、必ず血液型を調べておくようにしましょう。
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血液型の調べ方
猫の血液型を調べる方法は主に2つあります。
病院で検査してもらう
病院で血液型検査キットを使うか、専門の機関に血液を送って調べてもらうことができます。
どちらにしても、病院に問い合わせが必要です。
血液型検査キットのある病院では、少しだけ採血をして10分ほど待てば結果を書いた紙がもらえます。
費用は大体5000円程度です。
少ない量の血液で調べられるので、健康診断や予防接種のついでに調べてもらうとよいですね。
ドナー登録する
血液型検査のために5000円以上の費用がかかると聞くと、躊躇してしまう方も多いかもしれません。
ですが、費用をかけずに調べてもらう方法もあります。
それは、猫のドナー登録をすることです。
上にも書きましたが、猫の血液は長期保管するシステムがありません。
なので、輸血が必要になった際にはドナーの猫から採血をしなくてはなりません。
現状では、病院で飼われている猫がドナーとなって血液を提供することが多いです。
そういった必要時に血液を提供する猫を供血猫といいます。
けれど、供血猫も体調が優れず採血できない時もありますし、猫は体が小さいので大量の血液は採れないのもあって、どうしても足りなくなってしまいます。
B型やAB型の猫なら余計に血液の確保は難しいです。
そんなときにはドナー登録された猫がいれば、血液が合う猫を探して輸血ができます。
ドナー登録の方法
猫のドナー登録は、日本動物高度医療センターもしくはドナーを募集している動物病院でできます。
まずは、近くの病院でドナーを募集しているかどうか調べてみましょう。
ドナー登録をすると、血液検査結果がもらえる他、記念品や健診代などのサービスがある所もあります。
登録のためにはいくつかの条件があります。
・1歳から7歳までの健康な猫
・ある程度の体格がある(3~4㎏以上)
・出産歴、輸血歴がない
・毎年予防接種を受けている
・大人しく採血ができる
病院によって多少の違いもありますが、上記が主な条件です。
募集している病院もまだまだ少ないですが、1匹でも多くの猫を救うため、ドナー登録をしていただけたら嬉しいです。
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