ただの夏バテ?それとも病気?猫が餌を食べないときの6つの対処法
2017/04/09
「食欲不振で元気がない猫に当てはまってない?7つのチェックリスト」では、猫が餌を食べないときの原因を探りました。
たんに餌が気に入らないとか飽きたからなどで食べない場合はまだいいですが、病気や体調不良の場合は対策しなくてはなりません。
今回は、猫が餌を食べないときの対処法についてご紹介します。
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猫が餌を食べないとき心配される基準
24時間何も食べない
猫には人間と違ってダイエットしたいという欲求はないので、動物的本能として生きていけるだけの餌は食べれるときに食べておかなければという本能があります。
猫にも体内時計がそなわっており、餌の時間や、今自分がどのくらいの時間何も食べていないかということは分かるようです。
そんな猫が、24時間まる1日餌を食べないのは、何らかの病気や体調不良が考えられます。
24時間以内に少量でも餌を食べる場合は、夏バテや餌が気に入らないなど、わがままからくることが考えられます。
それでも毎日少量しか餌を食べないときは、たくさん餌を食べれない何らかの体調不良を起こしていると考えられます。
日頃から猫の体重をはかっておき、0.2~0.3キロ体重が減ってしまったら危険信号です。
すぐに病院で診察してもらいましょう。
ご飯を食べない原因は、以下のページを参考にして下さい。
「食欲不振で元気がない猫に当てはまってない?7つのチェックリスト」 |
食べたそうにしても食べれない
餌に興味は示すし、食べたそうにはするものの何故か食べようとしない。
あるいはすぐに戻してしまう。
胃腸や脳、喉の病気が考えられ、軽いものだと口内炎の可能性があります。
この場合は原因をつきとめてあげないと、餌にどのような工夫をしても食べてはくれません。
猫の食事量は季節によって変化する
猫は気温に敏感な生き物です。
CMでもありましたが、猫は寒いと日差しが入る光にあわせて、細かく微調整しながら移動します。
こんな感じに、実際に光とともに少しずつ移動するのがおかしいですね。
そして動物の世界全般においていえることですが、動物は基本的に冬はよく食べ、厳しい環境の冬を乗り越えるために脂肪を蓄えます。
人間もその名残で、冬になると食べ過ぎて太ってしまうという人も多いです。
猫の食事量は冬がもっともたくさん食べて、春と秋は普通、そして暑い夏はもっとも食欲が減少する季節です。
なので、年間ずっと同じ分量を食べるのではなく、夏は少し餌を食べなくなるということは自然なことなんです。
夏は猫の体重の変化に注目しておきましょう。
体重が0.3キロ以上減るようなら、ただの夏バテではなく病気の可能性があります。
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猫の食欲を出す方法
かつお節を混ぜる
猫が大好きなかつお節をかければ、飽きたご飯でも食べるという猫も多いです。
病気や風邪でないなら、好きな物をご飯に混ぜるという一工夫だけでもだいぶ違います。
ただそれが習慣化してしまうと、肥満の元や塩分の取り過ぎになってしまいます。
たまにあげて、食べることの興味を沸かせましょう。
またたびを混ぜる
木のそのままのまたたびや、おもちゃに刷り込まれているまたたびと色々な種類がありますが、ご飯用に振り掛けるタイプのまたたびをここでは使います。
うちで猫が夏バテしたとき最終兵器としてあげるのが、このスマックのまたたび。
猫界では定番商品ですが、やはりこれをかけると食欲がなくてもがつがつ食べてくれます。
夏は体調不良でなくてもただでさえ体重が減ってしまうので、またたびをご飯に振りかけて体重をコントロールしておきたいですね。
高カロリーなキャットフードに変更する
ロイヤルカナン 療法食 高栄養 ウェット パウチ 猫用 100g×24個
餌を食べないのなら、少量食べる餌を高カロリーなフードに変えてみましょう。
食べる量は同じでも高カロリーなため、摂取カロリーは高くなり栄養価の低下を防ぐ事ができます。
紹介しているロイヤルカナンのキャットフードは、主に出産後や成長期の子猫など、カロリーを必要とするときに食べさせるフードです。
長期的に上げ続けると肥満になってしまうので、餌を食べない一時的だけ食べさせましょう。
また、猫は餌が突然変わるとそれだけで警戒して食べなくなってしまうので、少しずつ変えていきます。
子猫のころから、色々な種類のフードを与えて、何でも抵抗なく食べれられるようにしておくことが理想的です。
お皿の台を高くする
老猫に多いことですが、老猫は若いころに比べると段々首を支える筋肉が弱くなります。
猫が普段首を真下に下げて、地面からじかに食べる姿勢というのは、首を圧迫する原因となっています。
そこで、ご飯のお皿の台を高くしてみましょう。
下に雑誌を挟んだり木の板を挟んだりして、5~8㎝ほど底上げし、猫があまり首を曲げなくてもいいほどの食べやすい高さに調節します。
餌の問題ではなく、餌を食べる環境面にも配慮してあげることが大切です。
温めてからあげる
いつものウェットフードも、電子レンジで10秒チンして温めるだけで、おいしさは全く違います。
とくに冷蔵庫から取り出したばかりの冷たいウェットフードは、うちの猫は見向きもしません。
電子レンジで温めて、必ず火傷しないほどのほんのした温かさになっているか確認してからあげましょう。
固形のフードは、飽きているなら触感を変えるためお湯でふやかしてあげるのもいいです。
スープや液状のものを与える
病気や老化で固形物が食べられないときは、液体状のスープで栄養を取らせましょう。
鶏肉を煮た汁や、ポカリスエットを薄めた飲み物を与えると、少しは栄養が取れ点滴の役割を果たします。
病気は治ればまた食べてくれるようになりますが、老猫は寿命もあります。
注射器などで無理に食べさせることもできますが、それでは猫は苦痛を伴うかもしれません。
老猫の寿命が迫っているときは、無理に食べさせず、猫に食べやすいご飯を用意して、自然のままに任せなければならないこともあります。
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