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猫注意報!冬のこたつ・湯たんぽでの低温やけどの原因と治療方法

      2017/04/09

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そろそろ本格的な冬に投入!寒さが日増しに厳しくなってきましたね。

夏の間は廊下で涼んでいた猫たちが、最近では人間の温かさを求めて、早くも布団の中に潜り込んでくるようになりました。

こうなってくると、そろそろ猫のためにこたつや湯たんぽを出してあげようかな、と準備し始める時期です。

しかし、暖房器具はときに火傷の危険をもたらします。

火傷しないように気を付けているから大丈夫、という事でも、低温やけどの可能性を見過ごしてはいませんか?

今年の冬も猫が寒さから温かく過ごせるように、低温やけどの危険性と対策を知ってきましょう。

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低温やけどの危険性

低温やけどはヒーターなどの高温で熱に晒される通常の火傷より、怪我の度合いは軽傷だと考えられています。

火傷の度合いは、4段階に分かれており、軽い順からⅠ度熱傷、浅達性Ⅱ度熱傷、深達性Ⅱ度熱傷、Ⅲ度熱傷とレベル分けされています。

低温やけどはどのレベルまで達するかというと、最高レベルのⅢ度熱傷まで達する可能性があります。

ここまで酷くなると、水膨れもできずに皮膚がただれて、手術が必要なレベルになります。

低温やけどではⅢ度熱傷のやけどを負うことは稀ですが、3番目のレベルにまで到達することは多くあります。

動物病院でも冬場は火傷した猫より、むしろ低温やけどで運ばれてくるケースが多いそうです。

低温やけどは軽いイメージがつきまとうため、そのリスクを知らなければ、むしろ通常の火傷より危険性が増してしまいます。

低温やけどの原因

低温やけどはその名の通り、火傷するとは思えないようなほんのりとした熱を持つ物に、長時間触れることで起こります。

具体的には、44度の暖房器具に3~4時間程度触れることによって低温やけどを発症します。

温度が上昇するにつれて、低温やけど発症の時間も短くなり、46度ほどでは1時間で低温やけどになる危険性があります。

猫の体温は38度ほどで、これより温度の高い物に触れるときは、必ず低温やけどのリスクがあるということです。

低温やけどの症状

軽傷の場合は皮膚が赤くなってヒリヒリして、痛みを感じる程度のものです。

猫の場合は毛が邪魔をして、軽度の場合猫が低温やけどしていることに気が付かないことが多いです。

そのため問題に気が付かないので、重症化しやすく、冬場は猫の皮膚をしっかりチェックする必要があります。

また、肉球も被害にあいやすいので、猫がしきりに肉球をなめる、触ると痛がる場合は要注意です。

中度になってくると水膨れや腫れ、脱毛、炎症を起こした部分がじゅくじゅくするといった症状がでてきます。

低温やけどは普通の火傷より治りが悪く、痛みが長期化しやすいのが特徴です。

そして重度になると、皮膚がむけて壊死したり、白っぽくなる、あるいは出血が出る場合もあります。

あまりに重症になると逆に痛みを感じなくなるため、猫の様子をしっかり見ておかなけばなりません。

猫は低温やけどしやすい

猫は人間より低温やけどしやすい体の仕組みをしています。

人間は体毛が他の動物と比べて薄く、体温維持のために服を切ます。

しかし猫はすでにそのふさふさとした毛を持っており、また冬はさらに強化されて冬毛に生え変わります。

そのWコートとなった厚い冬毛は、温度を感じにくくなるといった寒さには強いですが、低温やけどにも気が付かないというデメリットもあります。

人間なら途中で「あつっ!」と低温やけどしていることに気が付いても、猫は重症化するまで気が付かない、なんてことがあるんですね。

とくに人が誰もいない留守中、ずっと静かに眠る環境下にある猫や、体の自由が効きにくくなった老猫などは、寝返りをあまり打たないため低温やけどの危険性が高まります。

 

低温やけどの治療方法

冷水で冷やす

とにかく低温といっても火傷ですから、気が付いた時点で冷やしてあげることが大切です。

水を怖がらないならお風呂場などで患部に水をかけて、できるだけ熱を逃がしてやります。

しかしかけすぎると低体温症を発症してしまうので、水をかけた後は氷袋で患部を冷やします。

袋に氷と少量の水を入れて、タオルでくるんでから患部に当てます。

猫は嫌がるかもしれませんが、できるだけ長い時間、目安としては30分以上当てておきましょう。

市販で売られている薬などは、かえって合併症を引き起こすリスクがあります。

まだ赤く腫れている時点では軽傷ですが、色が変色し紫や黒ずんできたら、状態が悪化して細胞が壊死しているというサインです。

こうなると家庭での治療はできないので、すぐに病院で診てもらいましょう。

病院では低温やけどの度合いによって感染症予防のための飲み薬や、患部に塗る塗り薬などが処方されます。

患部を舐めないようにエリザベスカラーをつけなければいけない場合もあります。

重度の症状になると、壊死した皮膚を切除しなければなりません。

猫にとっても負担が大きく、その後歩行などが上手く歩けないといった障害が残るケースもあります。

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暖房器具を正しく使おう

こたつ

猫はこたつで丸くなる~♪という歌のごとく、日本の猫にはこたつ!

最近は海外でもこたつでくつろぐ猫の姿が話題になり、世界各地に愛好者を増やしているようです。

そんなこたつですが、火傷、低体温やけど、脱水など温かいゆえにさまざまな危険も潜んでいます。

対策方法

「猫とこたつの相性が抜群すぎる!でも放っておくと危険があるって知ってる?」

ホッカイロ

電気のショートでの火事が心配で、留守中猫にホッカイロを与えているお家もあります。

ホッカイロは開封して振ると、空気と人の汗によって徐々に発熱していく仕組みです。

特徴的なのは、すぐに温かくはならず、開封してから1時間~90分後ほどに最高温度に到達するということです。

猫に最初与えた時はそれほど熱くなくても、それからどんどん熱くなっていってしまいます。

3~4時間ほど後から徐々に温度は下がり始め、平均温度は40~47度、その継続時間は12時間~16時間ほどです。

温度的に見ると、猫にそのまま与えると低温やけどになる危険性があります。

そのため、与えるときはタオルを巻いてゴムで止める。毛布の下に入れるなど、直に触れさせないようにしましょう。

ホッカイロは人が持つことが前提に作られているので、適度な空気と人肌に触れさせていないと温度はあまり上がりません。

そのため猫に与える場合は、ほんのりした温かさが数時間続くという程度になるかと思います。

また、ホッカイロはカシャカシャ音がして猫の興味を引きやすい作りになっています。

ホッカイロを爪で引っ掻いたり、噛んで遊ぶようなしぐさが見られたら危険です。

ホッカイロの中身は主に鉄なので、嘔吐と激しい下痢を引き起こしてしまいます。

ホットカーペット

猫はお腹の下がほんのり温かいのを好みます。

そのためホットカーペットで暖を取る猫は多いですが、そこでべたっと体をくっつけて長時間座っていたり、眠ってしまうので比較的低温やけどの事故が多い暖房器具だそうです。

人間用のホットカーペットは強に設定すると、表面温度は42度~46度ほどあります。

そのため、猫の留守番中や猫がじっとしてあまり動かないタイプの場合は、設定を弱にしておけば比較的安全です。

人が併用して使う場合、弱ではちょっと寒いので、そのときは強に設定したうえで、猫が座る場所にタオルや毛布などを強いておきましょう。

ホットカーペットの熱が直接当たらず、猫の好きな物を敷いておけばそこが温かくなるので猫が寄ってきてくれます。

猫専用のホットカーペットもおすすめです。

低体温やけどを防ぐために、高音でも38度の設定となっています。

電気代も1時間1.7円と超お得なので、留守番が多い猫にはよさそうですね。

湯たんぽ

湯たんぽは温度の調節がある程度可能であり、猫に与えても安全性が高いおすすめの暖房器具です。

湯たんぽはカバーをして温度調節できるため、始めに入れるお湯は高くとも大丈夫です。

ポリ湯たんぽは80℃以下、ゴム湯たんぽは70度以下の範囲内で使用しましょう。

湯たんぽは説明書をよく読み、お湯の量には十分気をつけましょう。

大抵はキャップいっぱいまで入れますが、お湯が足りない場合は気圧の関係で蓋が締らないで途中でお湯がこぼれる危険があります。

必ずカバーをかけて、それでもまだ暖かすぎる場合は、タオルにくるんだり、布団の下に置くなど、猫が低温やけどしない温度に調節しましょう。

湯たんぽは100均にも売ってあるので、1匹1湯たんぽしてあげてもいいですね。

もっとお得に作る方法は、ペットボトルを湯たんぽにする裏技です。これを分厚いフリースタイプの靴下に入れると、超簡単湯たんぽになります。

ペットボトルは熱すぎるお湯を入れるとへこむので、ぬるめのお湯にしましょう。


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