猫にネギはもっとも危険な食べ物!危ない量と食べた場合の対処法
2018/02/04
昔から猫にネギをあげるのは御法度とされてきました。
言葉では理解していても、何故猫にネギを食べさせてはいけないのでしょうか。
今回は、ネギは猫にとって危険な食べ物である理由についてをご紹介します。
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猫にネギをあげたら駄目!
猫にネギをあげるのは危険とされています。
理由はわからなくても、猫を飼っている人でしたら誰でも聞いたことがあるでしょう。
そして、飼い主であるかぎりは猫にネギが危険な食べ物であることをしっかりと理解しておく必要があります。
同じ動物で、人間はネギを食べても平気なのに何故猫にネギは駄目なのでしょうか。
そういった素朴な疑問を感じる人も少なくないでしょう。
猫と人間では身体の構造が違っているのです。
その為、人間にとっては平気な食べ物でも猫にとっては有毒になる食べ物があるのです。
その中でも最たる例がネギということですね。
それでは、猫にネギを与えることのどこに危険性があるのでしょうか。
猫にネギを食べさせるとどうなる?
ネギにもいろいろな種類があります。
タマネギや長ネギ、ニラなどもネギの仲間です。
そして、それらに含まれるアリルプロピルジスルファイドという物質が猫にとっては有害な成分となるのです。
具体的には、この成分が猫の赤血球を破壊してしまうということです。
ですので、猫がネギを食べてしまうと、溶血性貧血を起こしてしまいます。
そうなると猫に体にどのような異変が起きるのかというと、胃腸障害や血尿、さらには心拍数増加の症状が発生して、ネギの摂取量によっては死に至ることもあるのです。
この症状は、俗に「タマネギ中毒」とも呼ばれています。
猫がネギを食べてしまったらどうする?
ネギが猫にとって危険な食べ物であることがわかったのですが、間違って猫がネギと食べたらどうしたらいいのでしょうか。
食べたことがわかったら、すぐにでも動物病院につれていったほうがいいです。
すぐに症状が出る場合もありますし、少し時間が経過してから症状が出ることが多いようです。
目の前で食べてしまったというのでしたら、それは飼い主の責任ですから、すぐにでも病院に連れていきましょう。
たいていは、うっかりして食べさせた、あるいは猫が勝手にネギの入っている食材を食べてしまったということでしょう。
ペットフード以外の食べ物を日常的に与えていたらこういった間違いは起きやすいです。
もっとも、起きやすいからといって許される問題ではないので、ここもやはり飼い主のモラルが問われることとなりそうですね。
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タマネギ中毒になったらどうしたらいい?
ネギを食べたかどうか分からない場合は、その症状が現われてから判断をしなくてはいけません。
もっとも、動物はどうしても弱っている姿を見せたがらないものです。
体調が悪くなるとどこか人目につかないところに隠れるか、目の前にいても普段と変わらないような素振りを見せます。
そして、本当に体調が悪くなると手遅れになってしまうこともあるのです。
ですから、そういった猫の様子をしっかりと見て、猫のサインを見逃さないようにしましょう。
もっとも、買い慣れた猫でしたらそういった症状を包み隠さず飼い主に見せる場合もありますよ。
タマネギ中毒となった場合ですが、発熱や嘔吐、あるいは明らかに元気を喪失したような感じになります。
見た目にも明らかな変化が生じるのです。
タマネギなどを食べてすぐに症状が出る場合もありますし、数時間後に出る場合もあります。
また、猫によっては、1~2日後などといったように遅れて発症する場合もあるのです。
どのような場合でも症状が出たら、慌てず落ち着いて猫の様子を伺いながら、できれば、どれだけ食べたのかや、いつ食べたのかの把握に務めたいところです。
これは病院の先生にも聞かれることですから、できるだけでもいいのでおおよその見当はつけておきましょう。
先生にはできるだけたくさんの情報を伝えられるようにしたいものです。
少量だと問題ない?
ある説では、少量だと問題ないという話も聞きます。
しかし、前述したように猫は弱っても表に出さない性質があるのです。
また、体に有害だからといってネギを食べてはき出すといったようなことはしないようです。
ネギを食べたのは明かなのに症状に表れないといったときも後でどのような影響が出てくるかわからないので、そういった場合も病院に連れていったほうがいいでしょう。
ネギを食べさせない
ネギはご存知のように強いにおいを持っています。
そのため、生のネギをそのまま猫が食べるのは考えにくいです。
しかし、野菜炒めやすき焼きなどは、ネギが入っていても肉のにおいが染みこんでいて、ネギのにおいが隠されてしまうので平気で食べてしまいます。
煮込んだネギは、アリルプロピルジスルファイドが取り除かれるのでは?という意見もありそうですが、しっかりとネギの中に入っています。むしろ濃縮されてさらに危険性が増すという話もあります。
猫の餌はキャットフードでも十分に栄養が行き渡ります。
現在は、それ以外のものを与えなくてもいいような状況になっているのです。
ですから、後は猫がつまみ食いをしないように食材の管理を徹底することが大切ですね。
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