病気の可能性大!猫の血便の原因と症状別の対処法
2018/04/04
血の混じった便がでると人間でもびっくりするのですが、それが飼い猫にも…
そうした場合どうしたらいいでしょうか。
猫の血便の原因と症状別の対処法を紹介します。
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血便とは?
飼っている猫の糞を何気なく見てみたら赤い血に染まっていた…
そのような光景をみたら誰でも驚くことでしょう。
血便というのは、血混じりの便のことですが、その原因の多くは腸の下部にある大腸の炎症が主なものとされています。
人間でしたら、痔も考えられるのですが、これが調べてみたら猫も痔になるようなのです。
切れ痔や痔ろうといった人間によく起こる痔が猫にも起こるというのですから驚きです。
ですから、血便が出たとき、さらには肛門の周りを気にしているような仕草を見せたら痔になっている可能性も否定できません。
血便の原因は?
よく知られているように、腸は小腸と大腸とに分かれています。
胃から続いているのが小腸なのですが、これは主に消化吸収を担っている器官になります。
一方、肛門に近い腸が大腸です。
大腸では主に水分の吸収が行われています。
また、便を溜める役割をしているのです。
ですから、血便出る場合は大腸に出血がある場合がほとんどなのです。
血便となると、大腸炎が血便の原因として一般的に語られるのですが、大腸炎は広義であって、その原因は数多いのです。
食あたりによる、食べた物が原因となって大腸炎になることもありますし、大腸の粘膜を傷つけてしまうような異物が原因となる場合もあります。
異物の場合だと、猫がトイレの砂を誤食することも考えられるのです。
若い猫の場合で、外にもよく出かけるようでしたら、寄生虫の感染も疑ってみてもいいでしょう。
高齢となった猫の場合でしたら、腫瘍の存在も頭に入れておいたほうがいいです。
飼い猫の場合、現在の平均寿命は15歳となっています。
かなり長生きできるようになりました。
その分10歳を越えることから、人間で言う超高齢者の域に達しますから、様々な疾患が起こる可能性が高いのです。
腫瘍などの場合は、痛み止めなどの抗生物質を打つなどの対症療法になるでしょう。
そして、肛門や肛門周囲の組織に腫瘍がある場合についても、血便がみられることがあります。
痔と間違われることも多いのですが、痔とあわせて肛門関連で血便となることも多いようです。
血便がみられる時の猫の様子は?
血便となると重大な疾患が懸念されます。
また、人間の場合でしたら、固い便が出ることで、肛門が開きすぎて血便になることもあります。
猫にも同じ症状があるようですが、それほど括約筋が発達していないので、猫の場合は便秘となり、それについては医師の処方が必要になるでしょう。
基本的に毎日便をします。
1日くらいならしなくても、いいのですが、2日3日便をしないというのでしたら便秘を気にしなくてはいけません。
様々な要因から大腸炎になると前述しましたが、大腸炎の症状では、腹痛を伴うことが多いです。
ですから、猫が明らかに元気がなく血便が出るようでしたら、大腸炎を疑っていいでしょう。
血便が出たときに、猫のお腹が張ったように硬くなっている場合があります。
これも大腸炎の症状です。
また、猫を観察しているとわかるのですが、猫は基本的に便の回数は一日に一回です。
それが排便回数が多くなり、さらには少量の粘膜を伴った便がみられるとそれも大腸炎の症状と考えていいでしょう。
猫によっては残便感があるようで、何度も排便姿勢をとるような仕草を見せます。
それでいて、出ないのは便秘も考えられるのですが、少量でも便が出ること、回数が多くても量的にはたいしたことがない場合、これも大腸炎の症状と考えていいでしょう。
基本的に、血便となるのは大腸炎です。
大腸炎にも様々な要因があるのですが、その様々な要因が結果的に大腸炎に帰結することになるのです。
血便時の猫の様子なのですが、腹痛を伴う、お腹に張りがあるという状態では、やはり元気がありません。
かといって食欲が落ちるわけでもなく普通に食べて、あとはじっとしているという状態になることが多いです。
また、血便が原因となって血が多量に出て貧血になるということもありません。
もちろん、血の量にもよるのですがたいていは少し血が付着するくらいが多いようです。
もっとも便よりも血のほうが大量に出る場合はすぐに病院に連れていかなくてはいけません。
血便の場合は血便で判断するしかないのが実情です。
というのも、猫は体に異変があってもそれを隠そうとする習性があります。
ですので、飼い主のほうで猫の異変に気がつかなければいけないのです。
便は健康のバロメータですから、毎日しっかりと猫が出す便の確認をすることと、元気がなさそうでしたら体を触ってみるようにしたほうがいいでしょう。
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血便の治療について
よくある大腸炎の場合でしたら、病院で整腸剤や抗生物質の投与を受けると改善します。
また、大腸炎ではなく、寄生虫や細菌などの感染が認められれば、それに応じた駆除薬や抗生物質などの投与を受けることになります。
食事療法についてですが、便通をよくするために繊維性の食事が効果を発揮する場合があります。
これは、医師の処方に基づく食事になります。
痔など肛門や肛門周囲による疾患の場合、それぞれに対応した治療が行われます。
痔の場合は肛門に塗り薬を塗ることが多いようです。
大腸炎については整腸剤や抗生物質が覿面の効果を発揮してくれます。
大腸炎の場合、様々な原因によって起こるのですが、発生する症状は同じなので、対処が確立されていることから、決まった治療によって治るのも早い疾患といえるでしょう。
そのため、大腸炎の治療では、予後が良好であることが多いです。
もちろん、中には悪性の腫瘍が原因となる場合もあります。
大腸炎でもそうなのですが、結局は医師にまかせるしかないので腫瘍についても同様です。
飼い主が発見の決め手となる
猫の血便については、飼い主の発見が決め手になります。
長く血便が出ているのに飼い主が気がつかないのでは怠慢と言われても仕方がないでしょう。
糞の後始末も飼い主がするのですから、糞については必ず確認するようにしましょう。
血便ではなくても、糞が固いとか柔らかいといった部分で猫の健康を推し量ることができるのです。
なによりも、糞の量によっても食べ過ぎなのか食べ方が足りないのか、食欲がないのかなども判断できるのです。
散歩の途中で糞をしてくれる犬と違って、猫の排便は決まったトイレが多いのですが、外に出る猫の場合は出先で済ますことも多いです。
そのため血便の発見が遅れる場合もあるかもしれません。
猫の普段の行動やお腹の張り具合など状態も見ながら総合的に判断する必要があります。
お外へのお出かけ中に飼い主さんの目の届かないところで済まされることも多いため、血便の発見が遅れてしまいがちです。
また、猫のお尻が便で汚れている場合、肛門周辺に血が付着している場合もあります。
この場合は明らかに大腸炎などの疾患が疑われます。
猫の最近の体調も鑑みながら病院に連れて行った方がいいでしょう。
また、猫の様子が変わらないという場合もあるでしょう。
その場合はペットフードの種類を替えてみるのも一つの方法です。
試行錯誤して猫に合ったペットフードを与えましょう。
最近では、猫の年齢によって様々な種類のペットフードが売られています。
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