猫の瞳孔には猫の本音が隠れていた!縦に長いときは緊張しているサイン
2019/01/21
猫の瞳孔、要するに黒目は、その大きさや形が変化します。
これは人間でも同じですよね。
それでは、猫の瞳孔の変化はどのようなときに起こるのでしょうか?
よって、ここでは、その猫の瞳孔についてのあれこれをご紹介します。
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明るさ
まず、瞳孔の役割を考えてみます。
瞳孔とは、目に入ってくる光の量を調整するものです。
明るい場所では小さくなり、対して暗い場所では大きくなります。
これは、光の入ってくる量を調整するカメラのレンズの絞りと似ているのです。
つまり、明るさによって瞳孔は自然に変化するものであり、これは人間などでも同じだと言えます。
ただ、人間の場合、瞳孔は基本まん丸でそれが小さくなったり大きくなったりするのですが、猫の瞳孔は元々が縦長でそれが開閉するような感じなんです。
これは、猫が夜行性の動物であるからと言われています。
縦型の瞳孔だと、素早く開閉できることや丸型より小さくまたは大きくできることといった特性があり、これで明るさによる微調整がしやすいそうです。
また、元々ハンターとしての名残りとも言えますが、縦型の方が対象の物との距離感もつかみやすいとか。
さらに、猫は網膜に反射板があり、それで光を強くすることができるので、暗い場所で目が光り、夜も物がよく見えるわけです。
猫の特徴的な瞳孔は、大きな目を持つ猫にはとてもよく目立つのでわかりやすいとも言えますね。
ただ、明るさだけではなく、猫の気持ちにより瞳孔も変化する場合があるんです。
それでは、それらを見ていきましょう。
何かに興味を持っているとき
猫が何かに興味を持っているときは、瞳孔が丸くなって大きく開いています。
たとえば、ねこじゃらしやおもちゃといった動くものなどで遊んで興奮しているときですね。
たとえ部屋が明るい場合でも瞳孔が大きくなっているため、感情で瞳孔が変化していると考えられます。
顔も真剣な場合が多く、猫の本能的な一面とも言えそうですよね。
ただ、このときの猫に対して、かわいいからといって不用意に近づかない方がよいとも言えます。
猫から思わぬ攻撃をされる場合もありますので。
また、人間などをじっと見ているときも瞳孔が丸く大きくなっているときもあります。
そんなとき、猫の本音は「興味がある」ということであり、じっくり観察しているのかも?
驚いているとき
また、猫が何かに驚いたときも瞳孔が丸く大きく開きます。
たとえば、大きい音がしたとき、知らない動物を見たときなどですね。
このようなときは、尻尾も太くなったり、毛が逆立つこともあります。
もちろん、鳴き声を出すこともあるでしょう。
猫としてみれば、「ああ!びっくりした!」という感じでしょうか。
とは言っても、このときの顔もかわいいと思う人も多いでしょう。
怒っているとき
猫が怒っているとき、つまり興奮しているときも瞳孔が大きくなります。
これも驚いているときなどと同様ですね。
このときの猫は、耳を後ろに倒して、高くなる鳴き声を出すことも多いでしょう。
たとえば、猫同士で喧嘩するときにもよく見られるスタイルだと言えます。
飼い主としては、飼い猫がこのような場合、刺激しないでそっとしておくのがよさそうですね。
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緊張しているとき
猫は、緊張しているときは、瞳孔が開くことも多いのですが、その逆もあります。
つまり、瞳孔が縦に長くなるということですね。
瞳孔が縦に細く長いとき、見た目はネガティブな印象を受けやすいですが、猫の気持ち自体ははリラックスしていることも多いです。
しかし、攻撃的に威嚇するときなどのように、本音は緊張していると言える場合にも、対象物にしっかりピントを合わせるためなのか、瞳孔が細長くなっている場合があります。
そう考えると、猫の瞳孔にはいろいろな本音が隠れていると言えそうです。
場合によっては、瞳孔の変化はもちろん、周りの状況を見ながら、猫の気持ちを察する必要もあるかも?
その他
猫が電気がついた室内など普通の明るさの場所にいるときや平常心のときは、瞳孔は縦の楕円形になっています。
この場合、猫は普段通りだと思ってよいかもしれません。
リラックスしている場合も考えられます。
ただ、猫は気持ちや明るさにより頻繁に瞳孔を変化させることも多いので、その大きな目を観察してみるといろいろと変化する様が見れそうです。
ことわざにある「猫の目」の通りと言えます。
特に猫の瞳孔自体、最小が約1ミリ以下、最大は約14ミリの幅があると言われており、これは人間の倍ぐらいなので、わかりやすく、かわいいと思う人も多いでしょう。
元々、昔は、猫の瞳孔の大きさによって時刻がわかるとも言われていたぐらい身近なものだったようです。
また、猫の瞳孔が明るいのにずっと大きなままであったり、左右の瞳孔の大きさが著しく異なるなどといった不自然なことが見られる場合、病気の可能性もあります。
たとえば、網膜の病気、白内障、甲状腺の異常などが考えられるのです。
特に、高齢の猫は注意でしょう。
もし、おかしいと感じたら、早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
そういう意味では、飼い猫の瞳孔をある程度観察した方がよいかも?
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