猫の爪切方法を動画で解説!手順と構造を理解して正しく切ろう
2017/06/01
あっ痛い!と、猫にそのつもりはなくとも爪が長く鋭くなっていれば、少し触れただけで怪我を負ってしまうことがあります。
例えば猫が甘えるふみふみなんかも、爪が伸びているとけっこう痛いものです(^^;)
お腹にチクチク当たって、あ~しまったな、爪切りしておけばよかった思うことがあります。
猫の爪切りは意外と簡単なので、ひっかき傷が絶えない方は早速爪切りをしてみましょう。
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猫の爪の構造
猫の爪は人間の爪の構造とは異なっており、人間の爪は二重構造となっており、堅い爪板と柔らかい爪蹠の2枚が合わさって1枚の爪となっています。
しかし猫の爪は、1つの爪が何重の層にも重なっており、今見えている外側の部分の爪は、作られてから一番古い爪です。
それが次第に縦にぽろぽろと剥がれ落ちていき、爪切りをしないならばまた新しくするどい爪がそこから表れます。
なので、人間のように爪切りをしなければ永遠に伸び続けることはありません。
爪の中には血管と神経がある
猫の爪について一番理解しておかなければならないことは、爪の中に血管と神経が通っているということです。
人間の爪の感覚で切ってしまうと、出血多量で大変危険なことになってしまいます。
肉球を少し押して、爪を出してみましょう。透明の爪の中に、赤色の線が見えると思います。
これが血管ですね。
血管の手前ぎりぎりで切っていいかというとそうではなく、見た目では確認できないもう少し先まで血管は通っています。
もし切ってしまったら神経に触れることになるので相当な痛みです。
なのでぎりぎりまで切るのではなく、爪のとがった部分3ミリほどを目安にだけ切るようにしましょう。
ほとんど切っていないように思えますが、猫の爪は切りすぎてしまうと猫のストレスとなってしまいます。
爪を切る頻度
よく3週間程度の頻度で切ると書かれていますが、わたしはもうちょっと短い2週間ほどの期間で切っています。
なぜかというと、一度の爪切りで爪を深く切りすぎてしまわないためです。
3週間爪を放置してもいいほどとなると、かなり血管ギリギリのところまで切ることになり、慣れていないと危険な可能性があります。
また、あまり爪が短いと猫のストレス発散である爪とぎも満足にできずに、楽しみが減ってしまうことになります。
当サイトでは猫に深爪はせず、適度に爪を残した状態にしておくことをおすすめします。
爪切りは絶対に必要?
絶対かといわれると、必要ではありません。むしろ、猫にとって爪を切るということは不自然なことであり、あまりよくない方面に入ります。
猫はいちも爪が鋭くとがっていた方が何かと便利ですし、それが本来の猫らしい姿だと言えます。
爪切りは人間にとって必要ということであり、引っ掻かれた時のダメージを軽減するため、家具を守るためなどの理由で爪切りをします。
猫の爪は放っておいても自分で爪とぎをしてお手入れをしますし、時期になったら外側の爪がぽろっと剥がれ落ち、常に一番いい状態を保ってくれます。
その猫にとって一番良い爪の状態が、人間にとっては少し困ってしまうんですね。
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爪切に必要な道具
猫の爪切りには必ず猫専用の爪切りを使いましょう。
猫と人間の爪は構造が違うので、人間の爪切りで猫の爪を切ると、2~3ミリ切るつもりだったのが、爪が割れてしまうなんてことがあります。
人間用の爪切りは構造的に横に切るタイプですが、猫用は縦に切るものです。
また、猫用の爪切りは切っただけで爪の先が丸くなるので、これで引っ掻かれてもかなり傷を軽減することができます。
【ペット ブラシ iDog】約25度、傾いた独自の形状が切りやすい。ステンレス製の爪切り。【犬 猫… |
このようなごく普通のタイプの爪切りでOKです。先の丸い部分に爪をくぐらせて切る形になります。
お手入れ方法は使った後ティッシュで拭くくらいでOKです。
水洗いしたり、湿度の高い場所に置いておくとサビの原因になります。
数年使っていると刃の切れ味が悪くなるので、3匹猫がいるうちの場合は3年に1回買い替えています。
猫の爪切りをしてみよう
とってもお利口さんに爪切りをされている猫ちゃん。
理想的な爪切りで、やり方が参考になる動画です。
大人しい猫の場合は、お膝に乗せてお腹に猫の背をくっつける形で、後ろから回り込んで爪を切る方法がやりやすいです。
抱っこに慣れている猫なら、爪切りというちょっとこわい作業でも、飼い主のお膝にいることで安心することができます。
爪切の手順
①猫が興奮していない大人しい状態のとき、猫を膝に乗せる
②猫の前足を持って、肉球に少し力を入れて爪を出す
効果音が「むぎゅ」っとなるほど力を入れてしまうと猫が痛がってしまいます。
③しっかりと爪の中の血管の位置を確認してから、爪先から2~3ミリほどのところに刃先を入れ切る
④両手が終わったら、次は両足を切って完了。
ポイントとしては、一度でたくさん切って手間を減らそうというやり方はいけません。
少しだけ切って、伸びたらまたそのぶん切るという、短い間隔で爪切りをしていくようにしましょう。
一回でずばっと切りたい!という方は、一度動物病院で爪を切ってもらいましょう。
その爪の長さを目安にしますが、プロは上手なのでお家で爪切りするときは、それより若干長めに切りましょう。
暴れて爪切りをさせてくれない猫
うちでは2匹は非常に大人しく無抵抗のまま爪を切らせてくれるんですが、おてんば娘しーちゃんだけはそうはいきません。
とても暴れるので、上記の正攻法ではまず爪を切ることは不可能です。
そんな暴れん坊猫の爪を切る方法はいくつかあります。
2人1組で、1人が猫を押さえて、1人が爪を切る係りになる
動物病院などでも気が荒い猫にとられる方法です。
看護婦さんが猫を診察台に乗せた状態で後ろから羽交い絞めにして、先生がちょきちょきと切ります。
この力技ならなんとか切れますが、押さえつける係りの人は生傷ができてしまうかもしれません。
洗濯物用ネットに入れて、爪だけ出す
これも動物病院で見たテクニック。
二人係でも押さえつけられない凶暴な猫ちゃんには、洗濯用ネットにポーンです。
するとお笑い芸人がストッキングを頭からかぶったような状態になり、その隙にネットから出た爪を楽に切ることができます。
しかしこれ、お家でやる場合は最終手段にしましょう。
猫様の怒りを買うことは間違いありません(^^;)
猫をバスタオルでまきまきにして、顔と切りたい手だけを出す
洗濯用ネットよりは猫に優しい方法。
猫は暴れると足の力が強いので、足をしっかりとタオルで固定することがポイントです。
おもちゃを与えてその隙に爪を切る
これは便利な方法ですね。やんちゃな猫ちゃんにこそ使える方法です。
でも前足の爪はどうするんでしょう?
猫にマスクをかぶせて、爪を切るという特殊な状態を見せないようにする
こういつ猫用の形に作られたマスクをかぶせることにより、爪切りを見せなくします。
爪切りという得体のしれない行為や、はさみ自体が嫌いな場合などに効果を発揮します。
また、猫の習性で何も見えない状態では活動量が落ちるという習性を利用します。
寝ているとき、寝起きのぼうっとしているときに爪を切る
うちのしーちゃんにはこれが効果的でした。
しーちゃんはとくにお寝坊さんなので、起き抜けは意識がはっきりしていなくて、また機嫌がいいんですね。
そのふわふわした状態の時に、切れるだけ切ってしまいましょう。
ミックスした裏技
タオルと目隠しを同時に活用してうまく爪を切る動画です。
猫のえいっ!とされる腕をタオルでくるくる巻いて封じて、さらにタオルで視界を隠して猫に爪を切られていることを悟られない方法です。
YouTubeにアップされると、「暴れん坊のうちの猫でも爪を切れた」というコメントが続出し、効果の高い方法となっているようです。
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