猫は何で自己中なの?わがままに見える4つの理由と実は人間に気遣っている新事実
2017/04/09
甘えてきたかと思えば、急にぷいっとそっぽを向いたり、とっても気まぐれな猫。
犬好きな人からすると「え~そんなのどこが可愛いの?」といわれますが、むしろそこが可愛いんです!
そんな猫のわがままともいえるチャームポイントが好きな猫飼いさんは多いはず。
でも、猫ってなんで他の動物と比べてもちょっとわがまま度に拍車がかかっているんでしょう?
そんな猫のわがままな行動の理由を探りました。
スポンサーリンク
猫がわがままな理由
基本は単独行動だから
猫はお家でペットとして飼われることが主流で、飼っている猫をみるとなんともお気楽に見えます。
しかし、元々猫は砂漠地帯の過酷な環境で一人狩りをして生き抜いてきたというルーツがあります。
犬と違い群れをもたず、毎日自分一人で生きていくという大変な環境だったんですね。
今でもその本能が残されていて、猫がわがままに見える理由のほとんどは、この単独行動を基礎としていることからくるようです。
単独行動をするため、誰かにあわせるという協調性が必要なく、むしろ我を通してなんぼ!ということですね。
そのようにわがままな猫だけが生き残り、今の猫が作られているといえます。
一人のスペースに安心する生き物だから
単独行動が本能として組み込まれているので、基本的に猫は一匹でいることを好みます。
野良猫などで固まっている猫は、ほとんどは親猫や兄弟猫だとされます。
そのような特徴があるので、兄弟でない猫を一緒に飼おうとすると、喧嘩する場合が多いです。
ネットなどでは多頭飼いしている仲の良いブログもたくさんありますが、それと同じくらい多頭飼いで困っている猫飼いさんもいます。
そのため、一人でくつろいでいた空間に人から触られたりすると、「ふーっ!」と怒ってしまうことがあるんですね。
猫にストレスをかけないために、猫が一人になれる環境を整えてあげることが大切です。
利用できる物は利用する生き物だから
今まで押入れで寝ていたのに、「ご飯だよ~」というとさっと飛び出して、食べ終わったらさっと帰る。
これも猫あるあるではないでしょうか。
人から見ると、ご飯のためだけに利用されているようだと感じてしまいますよね。
でもこれは、猫から見ると当たり前の行動で、ご飯があるから食べに来るのは当然のことです。
猫は獲物を取るとき、最大限にエネルギーの消費を抑えて、それで最大限得られるものと得ようとします。
また、猫は1日のうちエネルギー温存のためにほとんどを寝ていなければならないので、そこは理解してあげましょう。
上下関係が存在しないから
犬は人間に対しても犬に対しても、明確な上下関係をつけます。
飼い主の方が上だとわかれば、従順に従うのでしつけもしやすく、悪さをすることもありません。
猫の場合は、上下関係などはなから存在しません。
飼い主と平等であるということや、自分より下の存在だと思っていることもなく、とにかく関係性がないのです。
それで、何も恐れず自分がやりたいようにするので、人間からするとわがままなように見られます。
実は猫も人に気をつかっている?
上記の4つの理由をみると、「猫はなんてわがままなんだ・・・」と思ってしまいます。
しかしそこが猫の最大の特長であり、また、人間からするとわがままな行動でも、実は猫からすると人間に気をつかっているとされる行動もあります。
じっさいに猫と生活していると分かりますが、猫は悲しいとき寄り添ってくれたり、お出迎えをしてくれたりと、いい子だなと思える場面がたくさんあります。
好きな人には自分から近寄っていく
猫は自分に近寄ってくるものが苦手て、本能的に避けてしまいます。
そのため、猫に好かれるタイプの人は、猫に自分から近寄っていかず、猫が自ら来てくれるのを待つ人が人気です。
さっきは逃げて行ったのに、今度はすり寄ってきた。
そんな行動をとたれたとき、気まぐれな猫だな~と思ってしまいます。
しかしこれは、あなたのことが好きですよ。という意味なので、先ほど避けたのはとくに気にしなくていいんですね。
(人からすると気になりますがw)
無視しているように見えるのは実は興味あり
単独行動である猫が人の中や集団に入るとき、猫は一見なにも気にしていないようなそぶりを見せます。
猫の集会の様子を見ていると、興味深い様子を観察できます。
猫は集団に入るとき、その周りをぐるぐると周り、少し遠いところで毛づくろいをしたり明後日の方向を見つめたりします。
これは、「あなたに敵意はないですよ。わたしは今リラックスしていますよ」という、争う姿勢はないという猫界での意思表示です。
単独行動だった猫らしい、不器用な意思表示の仕方だといえます。
そのため、同じ部屋にいるのに猫が自分のことを無視しているように見えたら、それは猫なりに気遣っているというサインです。
本当に嫌な相手なら、そもそも姿を現さずに、表してもこちらをガン見して敵意を見せてきます。
寒いから温めてあげる
冬になると、こたつがついているのにわざわざ猫が布団の中に入ってくることがあります。
これは、猫も人の体で暖を取りたいという気持ちもありますが、人のことを温めてあげたいという気持ちもあるようです。
野良猫をみていると分かりますが、寒い時期は猫同士寄り添うようにして、体温を分け合って寝ています。
利害が一致するという点ではありますが、わざわざ布団にきてくれるのは、あなたが凍えないようにという猫なりの優しさなのかもしれません。
猫なりにお礼をしてくれる
朝起きると、枕元に虫が置かれていた・・・なんてことが猫を飼うとあったりします。
元野良猫だったり、好奇心旺盛なハンティングタイプの猫は飼われていても獲物を取る習性が根強いようです。
これは、日頃ご飯をくれる飼い主に感謝をして、栄養源である大切な餌をわざわざプレゼントしてくれていると考えられます。
「いつもご飯をありがとう」という、迷惑ですが、猫なりの感謝のしるしなんですね。
スポンサーリンク
わがままな行動のしつけ方法
机からコップを落としたり、トイレットペーパーをぼろぼろにしたり、猫のわがままな行動には困ったものです。
しかし、それは人間からわがままと見えるだけで、猫からすると自然な行動です。
猫にしてみれば、やっていけないことだとは、まさか思ってもいないんですね。
犬はしつけのできる動物ですが、猫は基本的にしつけることはできません。
しかし、ダメなことを教えたり、ダメなことの方向性を変えることである程度しつけることができます。
現行犯でのみ叱る
叱るときはだめなことをしたときを抑えなければなりません。
ちょっとでもタイミングが遅れてしまうと、何に対して怒られているのか分からなくなってしまい、飼い主が怖いというだけの印象を与えてしまいます。
家に帰ってきて植木鉢が倒れていても、クッションから中身が飛び出していても、叱ることはできません。
猫が何に対していたずらするか癖を知っておき、いたずらをさせないように物を置かないなどすることが防御策となります。
厳しい声で叱る
現行犯の場合のみ、厳しい口調で「ダメ!」や「こら!」と怒りましょう。
このとき、猫の名前は呼んではいけません。
通常のときでも名前を呼ばれると怒られると思われてしまい、恐怖心がつきまとってしまいます。
また、できるだけ高い声で怒りましょう。
猫は高い音ほど聞き取りやすく、高く大きな声や音は警告音だとして捉える習性があります。
この行動をすると、いつもこんなふうに怒られるからやめよう、と促すことができればしつけに繋がります。
叩くのは絶対にNG
猫に限ったことではありませんが、しつけをするときに叩くなんてことは言語道断です。
そのときはぴゅっと逃げて隅に隠れて大人しくなりますが、そのストレスから逆に暴れたり、飼い主に対して威嚇行動を取るなどのしぐさが表れます。
叩かれて仲良くする関係なんて、普通築けませんよね。
人間が叩く力は体の小さな猫にすると、とても大きな力になるので、とても起こったときでもぐっとこらえましょう。
叱るときは行動を一貫する
「物を落としたけれど、ガラスじゃないからいいや~」と、対応を変えてはいけません。
猫は物を判断して物を落としているわけではないので、「何かを落とす」といういたずらをしたとき、落としたことに対してしかるべきです。
人間にとって都合がいいように対応を変えていては、しつけをしているつもりでも、いつまでたっても猫は何が悪いのか理解できません。
何でも叱るのはよくないですが、これはしてほしくない。という行動には、一貫性を持って行動しましょう。
スポンサーリンク