猫を長生きさせる健康診断の種類や費用はいくら?老猫は1年に2回が理想
2017/11/05
先日、うちの3猫を健康診断に連れていきました。
まだまだ元気ですが3匹とも10歳を超えるシニア猫なので、定期的な健診はかかせません。
結果は全員問題なしで一安心。
みんな元気に長生きしてほしいものです。
そんなわけで、今回は健康診断のお話です。
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猫の健康診断
病気もしていないのに猫を病院に連れていくのは抵抗がある人もいるかもしれません。
病院嫌いな猫も多いですからね。
うちのしーちゃんも病院が大嫌いで、毎回連れていくのに苦労します…。
ですが「無理矢理連れて行くのはかわいそうだから」なんて躊躇していたら、もっと可哀そうなことになってしまうかもしれません。
猫に健康診断が必須の理由
人間でも犬でも他の動物でも、健康診断を受けるということはとても大事なことですが、特に猫は定期的に健診を受けることを強くお勧めします。
なぜなら、猫には体調不良を隠す習性があるからです。
野生の猫は昔から、単独で狩りををして生きてきました。
弱っているのを悟られては敵に襲われてしまいます。
現代の家猫は襲ってくる敵などいないとわかっていますが、それでも染みついた習性で不調を悟られまいとしてしまいます。
なので、日ごろからよ~く観察していても、病気を見落としてしまうことは十分にあり得ます。
元気だと思っていても、病院で健診を受けるというのはとても大事なことなのです。
年に1回は健康診断を受けよう!
基本的には、年1回の健康診断をお勧めします。
予防接種のついでにでも受けるとよいですね。
もちろんそれ以外にも、少し気になる点があったときや、たまたま時間の空いた時など、いつでも受けられます。
生まれたばかりの子猫の場合は、急に体調を崩しやすいのでもっと頻繁な健診が必要です。
病院によっても推奨される時期や回数は違いますが、生後3ヶ月までは1月毎、その後は6ヶ月までに1~2回健診を受け、あとは成猫と同じように年1回の受診をお勧めしている所が多いです。
7歳以降も少し回数を増やして、半年に1回受けるといいですね。
検査項目も年齢によって変わってきます。
健康診断にかかる時間や費用
身体検査・血液検査・尿便検査の3つだと、大体20~30分で検査終了して10分後くらいには結果が出ます。
この3つだと、かかる費用は合わせて1万円前後です。
もっと詳しく検査すると、当然費用も時間もかかります。
正直私も3匹合わせて3万円の出費が年2回あるというのはかなりキツイです…。
けれど、大事な猫の健康には変えられません。
注意点
なるべく検査前12時間は絶食をさせましょう。
超音波検査をする場合には胃に内容物が残っていると、エコーに映ってしまい異物と判断がつきにくくなってしまいます。
超音波検査をしない場合は、病院からの指示は特にないかもしれませんがせめて当日の朝は何も食べさせない方がよいです。
血液検査でも食後だと数値が上がってしまい、異常な数値かどうかわかりにくくなってしまいます。
水は飲ませてOKなので、ちょっとかわいそうですが食べ物は与えないようにしましょう。
病院嫌いの猫を病院に連れて行く方法
病院嫌いの猫は、暴れて上手に診察できないことがあります。
そんなときにお勧めしたいアイテムが、洗濯ネットです。
選択ネットに入れてしまえば引っかかれる危険もなく、無理矢理抑えて猫を傷つける失敗もありません。
野良猫を保護するときにも、洗濯ネットを使いうことがあります。
暴れる猫を洗濯ネットに入れるには、タオルで包んでから押し込むように入れます。
ちょっとかわいそうに思うかもしれませんが、猫は狭い所が好きなので、案外一度入ってしまえば落ち着いて大人しくなることもあります。
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検査項目
必ず受けてもらいたいのは身体検査、血液検査、尿・便検査です。
この3つはセットになっている病院も多いです。
他にも様々な項目がありますが、年齢や体調によって必要な項目は変わってきます。
病院の先生と相談して受ける項目を決めましょう。
主な検査項目について、少し説明しておきます。
身体検査
体重を図ったり、先生が体を触って異常がないかチェックします。
飼い主に問診もするので、普段の様子や気になる所があれば伝えておきましょう。
猫の様子を一番わかっているのは私たち飼い主です。
「こんなこと聞いて変じゃないかな?」なんて思わずに、思ったことはどんどん聞いてみましょう。
料金は1000円くらい。
基本的な診察料金に身体検査代が含まれている場合もあります。
血液検査
猫の血液を採って異常がないか調べます。
血液検査にもいくつか項目があり、その種類は数十種類にもなるそう。
とはいっても、健診ごとにすべての血液検査を行うわけではありません。
健康診断では大抵、血液一般検査(CBC)と呼ばれる検査を行います。
他の検査は猫の状態によって受けるかどうか、先生と相談をしましょう。
料金は5000~1万円以上、と病院や検査項目によって差があります。
CBCだけなら5000~8000円程度が相場です。
尿・便検査
猫のおしっこやうんちを検査して、消化器官に異常がないか、寄生虫がいないかなどを見てもらいます。
持参する場合もあれば、病院で摂ってくれることも。
持参する場合には、スポイトや検査スティックを渡されることもあります。
料金は合わせて3000円程度です。
尿の摂り方
トイレに行くタイミングを見計らって、猫がかがんで出し始めたところで、容器を下に入れます。
お玉やスコップのような物があると、摂りやすいですね。
しかし、尿を摂ろうと待ち構えていると猫も何かを察するのか、なかなかおしっこをしない時があります。
そんなときには、トイレの猫砂を全て取ってしまいます。
砂がなくても決まった場所にするので、猫がおしっこをしたら、スポイトやスポンジなどで吸い上げます。
砂がないとしない場合には、少しだけ砂を置いて吸いきらない分を摂りましょう。
なるべく早く病院に持っていくのが望ましいですが、無理なときは冷蔵庫に入れて置けば数時間ほど保存できます。
便の摂り方
便の摂り方は尿に比べてとっても簡単です。
トイレにされていたものを拾うだけ。
なるべく時間がたたない方がよいので、できれば当日、難しければ前日の便を摂りましょう。
乾くのを防ぐために、ラップに包んだりビニール袋に入れます。
少し砂がついていてもかまいませんが、砂は乾燥を進めるのでできるだけ取り除くようにしましょう。
レントゲン検査
レントゲン検査は猫だけが検査室に連れていかれ、飼い主は別室で待機します。
病院嫌いの猫だと暴れたりして検査ができないのではないかと、飼い主は不安になってしまいますが、そこは毎度のことですから先生は手慣れたもののようです。
すぐに終わるので、先生を信じて待ちましょう。
ちなみに、猫のレントゲン検査で浴びるX線は非常に微量なものなので、被爆の心配はありません。
料金は枚数にもよりますが、5000~1万円程度です。
超音波検査
いわゆるエコー検査です。
妊娠した時にも行います。
動くと上手く検査できないので、動かないように抑える必要があります。
長毛の子は毛が邪魔で上手く見えない時には、バリカンで毛をそることも。
短ければ数分で終わりますが、精密な検査をする場合には、超音波検査だけで1時間近くかかることもあります。
その間ずっと抑えられていなければならないので、猫にとってもちょっと大変な検査です。
料金は部位にもよりますが5000~円程の所が多いようです。
健康診断を受けて長寿猫を目指そう
猫の平均寿命は16年、と人間より遥かに短いです。
この寿命を、少しでも長くしてあげるために大切なのが健康診断です。
猫は喋れませんから、飼い主が健康に気を付けてあげなければなりません。
世界で最も長く生きた猫は38年だそうです。
日ごろから健康に気を付ければ、30年一緒にいることだって夢ではないかもしれません。
少しでも長く一緒にいるために、ぜひ定期的な健康診断を受けてみてください。
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