猫のノミ・ダニは人間に感染する?原因と種類別の対処法
2017/04/09
最近毛づくろいが激しくなった・・・一部脱毛している部分がある、猫にそんな行動が見られる時は、ノミ・ダニに感染しているかもしれません。
猫とノミ・ダニは切っても切れない関係で、まず外に外出する猫ならほぼ100%の確率でダニは持っています。
完全室内飼ならば、大きくダニ感染を予防、退治することができます。
猫のノミ・ダニ対策、ノミ取り方法は何が効果があるのか?ご紹介します。
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猫がノミ・ダニに感染する原因
まずはノミ・ダニに感染する経路となる、原因を探らなければなりません。
この原因が分からない限りは、ノミ・ダニを駆除できたとしても、また感染する恐れがあるためです。
猫を外に出すことが原因
まず第一に、家と外を自由に行き来する外猫タイプは、ノミを100%駆除するのは難しいです。
駆除できたとしてもそれは一時的なことで、治療をやめてしまえばまたすぐに外でノミを拾ってきてしまいます。
人間にもノミは感染して痒みや腫れ、アレルギーを引き起こすので、早急に対処が必要な場合は、猫を完全室内飼にするしかありません。
完全室内飼にすれば、ノミの感染リスクは大幅に軽減され、予防に気を付けていればそれ以降感染することはありません。
お家が1階にあるのが原因
マンションなどの高層階と、一軒家などのお家が土に接しているタイプのお家とでは、ノミの感染リスクが違います。
マンションの2階部分でも、ノミの生息する生き物からは距離ができるので、マンション住まいの猫の方がノミには悩まなくてすむ傾向があります。
1階部分があると、どうしても網戸の隙間からノミが侵入してくる場合があります。
お家に猫がいると分かると、野良猫がよってきて網戸に体をこすりつけてそこからノミが侵入して来たり、網戸に卵が付着したりします。
網戸や窓は掃除機で汚れを吸い取り、掃除を怠らないようにしましょう。
人から猫へと感染している
ケースとしては少ないですが、人の靴に付着したノミが、そのままお家の中に入り込んでしまう場合があります。
その他の原因が当てはまらない場合は、ノミが多い場所を通っているのかもしれません。
対策としては玄関の外で靴を脱いで、ビニール袋に入れて家の中に靴を持ち帰る。
帰った後は猫に触れずに、すぐにお風呂に入ることが有効です。
犬を飼っている
猫と犬の両方を飼っているお家も多いですが、犬がいると猫へのノミの感染率がぐんと高まります。
毎日お散歩に連れて行かなければならないので、まさにノミとしては格好の的です。
犬を外で飼っていればまだ感染リスクは軽減しますが、犬も室内飼いの場合は、犬のノミ対策に力を注ぐしかありません。
前にノミに感染していたことがある
前にノミに感染していて、治療してノミがいなくなったのに、またノミが出てしまった。
そんなときは、ノミは駆除できてもノミの卵がお家の中に残っているという場合があります。
これはかなり多いケースで、一度ノミに感染するとその後再発する猫は非常に多いです。
ノミの卵は畳や絨毯の隙間、ソファーの隙間など、家の至るに生息しています。
また、ノミの卵はバルサンなどをたいても効果がなく、残ってしまいます。
卵はなんと最長1年もそのままで、忘れたころに孵化して猫にノミとして取りつきます。
一度ノミに感染したら、1~2年のスパンでノミ予防対策をしていかなくてはなりません。
ノミ感染チェック
・毛に脱毛が見られる
・皮膚が赤くなっている
・毛にぽつぽつと小さな黒い粒がある
・猫がいた場所に黒い粒が落ちている
・毛づくろいが頻繁になり、舐めるより引っ掻くようなしぐさをする
・日光浴をしなくなる
・寝ていても突然びっくりしたように毛づくろいを始める
・毛に白いフケのようなものが見られる
・耳が黒ずんで汚くなっている
このような症状がみられる場合は、何らかの種類のダニに感染している可能性があります。
黒い粒が見られる場合は、ノミのフンです。
どの種類のノミに感染しているかは、以下を参照にして下さい。
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ノミの種類
ネコノミ
「ネコノミ」というその名の通り、猫が感染するノミの中で一番多いのがこのネコノミです。
まず猫にノミを見つけたら、ネコノミを疑ってみましょう。
ネコノミはノミの中では体が大きく、体調が2~3ミリほどと、肉眼でもしっかり確認が取れる大きさです。
気温18~27℃、湿度75~85%の環境で最も活発化するので、梅雨のじめじめした時期はとくに注意が必要です。
ネコノミの厄介なところは、なんと一生の内で卵を1000個も産むという、異常なまでの繁殖力があります。
そのため至る所に卵を産み付け、再発の可能性が高いノミでもあります。
また、「瓜実条虫(ウリザネジョウチュウ)」という寄生虫も体内に生息しており、飲み込んでしまうと下痢や嘔吐を引き起こします。
猫から人間にノミが感染すると、肌に赤身を伴った痒みが表れ、肌がぼろぼろになってしまいます。
マダニ
マダニは最大で体調が1㎝にも大きくなり、多くの病原体を含んでいる厄介なダニです。
マダニの口は「口下片(こうかへん)」「鋏角(きょうかく)」と呼ばれる、サメの歯のようなギザギザのするどい歯がついています。
これは皮膚の肉を切断することに適した作りで、マダニに噛まれると強い痛みと刺激を引き起こします。
マダニは猫の血を吸い取り大きく成長するため、貧血を引き起こしてしまいます。
人に感染しても同じ症状を引き起こすため、早めの対処が必要です。
ヒゼンダニ(疥癬)
ヒゼンダニは体調が0.1ミリ~0.3ミリと非常に小さく、肉眼で見つけることは困難です。
ヒゼンダニのメスは、卵を皮膚の下にもぐって産み付けるため、感染すると皮膚がボロボロになってしまいます。
そのためまだら状に脱毛することが特徴的で、強い痒みを引き起こし皮膚炎になってしまいます。
感染力が非常に強いため、人にもすぐに感染して、とくに子供や老人など抵抗力が弱い人がかかりやすいです。
症状は四肢の腕や足、お腹、ベルトを巻く腰の部分など、柔らかい部分に赤い発疹ができ、強い痒みを発生させます。
猫から人へ感染したヒゼンダニは、感染力は強いですが生存力はなく、3週間ほどしか生存することができません。
しかし猫にずっとヒゼンダニがくっついていれば、やはり感染してしまうので、やはり猫のヒゼンダニを治療しなければなりません。
ミミヒゼンダニ
その名前の通り、耳に生息するダニで、体調は0.3~0.4mmほどと、よく目をこらさないとその姿を確認することは難しいです。
ミミヒゼンダニが発生すると、耳の中が黒くなり、激しい痒みを伴います。
そのため足で耳をかきむしり、爪で引っ掻いた傷口から耳血腫になるケースが多いです。
ミミヒゼンダニは人間には感染しないので、猫の様子に注意して、よく気を付けてあげることが大切です。
ネコハジラミ
ネコハジラミは毛に白いフケが表れるのが特徴的です。
ダニの仲間ですが、痒みが表れることは少いですが、ネコハジラミが移動するときに独特の刺激が発生するので、猫にはストレスがかかります。
ネコハジラミの感染経路は主に野良猫からで、野良猫を拾った場合は、まず病院へ連れて行きノミの検査と治療をしてもらいましょう。
健康な猫はネコハジラミの抵抗力があり、感染されても何の症状も発生しないことがあります。
人間へ感染することはありません。
ノミ・ダニの退治方法と予防策
ノミ・ダニの退治方法と予防策は次のページをご覧ください。
「猫のノミ・ダニを退治!治療方法と再発させない予防策まで」 |
ノミ・ダニは効果的な薬も開発されており、ブラッシングで取り除くことも可能です。
迷惑な虫ですが比較的に簡単に退治することができます。
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